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『銛ガール』同じ「獲ったど~!」を見るなら、かわいい女子高生のほうが美しいし美味しい

四国の漁村で網元だったという祖父の影響か、海が好きでした。

テレビで見た鯨写真家の望月昭伸氏(故人)の影響を受け、海の中で鯨に会うことを夢見て、一時期はダイビングにもはまりました。

 

始めて早々、師匠から「おまえ、鯨なんて速すぎて、ダイバーが見ることなんて出来ないもんよ」と打ち砕かれてしまいました。

 

それでも人間は海の中でも食いしん坊は発揮できるものでして、美味しそうな魚を眺める楽しさに目覚め、それからしばらくダイビングを続け、色んなところに行きました。

 

沖縄やカリブ海の綺麗な海も良いですが、初心者ダイバーの練習地、近場の熱海とかのほうが、アジとかカサゴとかイカなんて、美味しそうな魚に会えるんですよ。

あまりメジャーではないですが、意外とそうした楽しみ方もあるんですね。

 

潜りながら「あの魚美味しそうだなー」と思っても、ダイバーは魚を獲っちゃいけないルールです。陸に上がってからダイバー目当てのお店で美味しい魚を食べるのが楽しみでした。潜った後は美味いんだなこれが。

 

 

もりはもりでも「銛ガール」 

本作『銛ガール』は、ちょっと人付き合いの苦手そうな女子高生の夏子が、料理大好きで明るい秋子と一緒に、女子高生らしからぬ趣味「魚突き」を楽しみ、獲った魚を美味しく食べるお話です。

 

「魚突き」とは、素潜りをして銛で魚を突いて取る、ゼロ円生活なあれですね。

 

 

©Hirohito Iwakuni 2019
主人公夏子、なかなかのクールビューティーな登場

 

 

ダイバーになると、ライセンスを取る時に一番最初に教わるのですが、シリンダー(エアタンクというと判りやすいか)を背負ってダイビングする人は、法律で魚介を取ることを禁じられています。

 

北海道の暴走族は、ダイビングでウニだのカニだの獲って資金稼ぎをするらしいという噂を聞きましたが、それはまごうことなき密漁=犯罪です(笑)。

 

潜ってみるとわかるんですが、釣りをするより潜ったほうが、やりようによってはいくらでも魚が獲れそうに思えてしまいます。一度、潜った状態で水の中から釣りを眺めたことがあるのですが、なんと効率の悪いものだと思ったものでした。

だけども実際に突くとなると、そう簡単にはいかないのです。

そもそも、素潜りで上手く潜ることからして大変なんです。私はダイビングなら30mまで潜れる資格を持ってますが、素潜りだと5mでもちょっと怖いです。

 

 

 

©Hirohito Iwakuni 2019
この前後の魚との攻防は見どころ

 

 

主人公・夏子は、それほどの名人というわけではありませんが、魚突きにちょっと慣れてきたところなのでしょう。
大物のイシダイを追い詰め、見事仕留めます。

この辺り、生き物相手の駆け引きは、このマンガ的に見どころで、新しい世界を教えてくれます。

 

偶然海辺で知り合った秋子は、キャンプ料理に凝る女子高生、すぐに意気投合し、早速彼女が作り始めたお料理はなかなかのものです。

 

 

©Hirohito Iwakuni 2019

©Hirohito Iwakuni 2019
ちょっとこの煮付ヤバイ美味しそー

 

 

知ってますよ。その潜った後に食べるお魚、超美味しいのですよね。それも、自分で突いた魚を、こんな上手に料理してくれたらなおさらでしょう。

あぁ羨ましい。
というわけで、海で知り合い仲良くなった2人は、これから一緒に魚を突き、食べていくのでしょう。

 

脇に出てくるキャラも、この世界を幸せなものにしてくれる良いキャラ揃いの1巻でした。

 

ということで、狩りモノ、海モノ、料理モノ、女子高生モノという、面白い切り口を沢山見せてくれる、幸せなマンガ『銛ガール』は、私のような食いしん坊な元ダイバーのハートを、「一突きで」射止めたのでありました。

お腹すきました。

 

 

 

銛ガール(1) (電撃コミックスNEXT)
著者:岩国 ひろひと
出版社:KADOKAWA
販売日:2019-04-26