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閉鎖的な村の儀式、鳴り響くサイレン、赤い水。今なお熱狂的な人気を誇るホラーゲーム『SIREN』の漫画を読んで「どうあがいても、絶望。」の意味を知ろう!

発売当時、怖すぎてテレビCMが放送できなくなるほどのゲーム

ホラーゲームが好きな割にチキンな竹谷は、頭の鈍くなった今こそ大体楽しんでプレイできるものの、多感な中高生だった頃には、買ってもプレイできないゲームがいくつかありました。

 

『バイオハザード』や『サイレントヒル』は両目をつぶりながらも(実話)、なんとかクリアまで漕ぎつけましたが、『SIREN』だけは無理でした。

 

怖すぎたのです。

海外ではなく日本を舞台にしたホラーの、妙な懐古を伴いながら地続き的にじんわり染み込んでくる恐怖が、竹谷をコテンパンに負かしました。

勇気のない己を知るよい機会に恵まれました。

 

その恐怖が止めどなくファンを生み続け、また繋ぎ止め、15年を祝って昨年(2018年)に開催された「墓場の画廊 SIREN展」も連日満員という人気ぶりでした。
(竹谷は中野ブロードウェイまで行きましたが入れませんでした……)

 

その『SIREN』が今、ReBIRTHとして漫画化されています。

 

 

「アーカイブ」として補足されていたストーリーの背景や前日譚を盛り込む

ゲームでは群像劇として、さまざまな登場人物を通して、村の異変と狂気が描かれていました。

 

竹谷の把握能力の不足もありますが群像をザッピングしていくためストーリー全容の把握が難しく、

「どうして?」

といった疑問が浮かぶような時、ゲーム中で手に入る手帳や写真などの雑多なアイテム「アーカイブ」を読むことで、深く理解できるようになっていました。

 

「アーカイブ」は、やりこみ要素が強く、すべて集めるのは簡単とは一概に言えないのですが、その「アーカイブ」から得られる情報が漫画『SIREN ReBIRTH』には描かれています。

 

生粋のファンはもとより、新しく『SIREN』の狂気に触れる方にも、わかりやすくなっていると思います。

 

 

漫画『SIREN ReBIRTH』は、絶望から脱することができるのか

「どうあがいても、絶望。」というキャッチコピーの通り、ゲームではあがけどあがけど、絶望が待ち受けています。

 

たとえば、舞台となる羽生蛇(はにゅうだ)村には、有名な郷土料理として羽生蛇蕎麦があるのですが、苺ジャムを乗せています。
好みの問題ながら、竹谷個人としては食すに少々厳しいなと思う料理であり、これもひとつの小さな絶望だと感じています。

 

そんな『SIREN』に「ReBIRTH」を冠した本作。
登場人物たちの進む先に、かすかでもいいから希望があってほしいと願ってやみません。

 

ちなみに、ゲーム『SIREN』の時間軸は昭和78年でしたが、漫画『SIREN ReBIRTH』では「平成」31年の夏です。

 

もうすぐですね!

 

 

 

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著者:浅田 有皆
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