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ついにSFフラグが立った! 浦沢直樹先生新作『あさドラ!』に未知なる何かが登場。

『YAWARA!』『Happy!』などのスポーツもの。

『20世紀少年』『PLUTO』のようなSF

『MASTERキートン』『MONSTER』などのミステリー。

 

なかでも私の好みは『MASTERキートン』。

読んだ後に知っ得したような気になったり、観光名所やちょっとした町の風景の中に秘密や歴史が隠れていそうな、ワクワク感がわいてくるシリーズで。

自分はコンビニ販売版がハンディで好みだった。

 

そして連載当時、毎回たまげながら読んでいたのが『20世紀少年』であった。

少年ノスタルジーものに見せかけて、ちょっとした一瞬でSFやオカルトの世界に連れていってしまう作風で、わくわくしながらページをめくっていた。

あれはまさに浦沢直樹先生のトリックに満ちた作品だった。

その興奮が再びやってきている。

 

 

昨年に連載開始した新作『あさドラ!』の舞台は1959年の名古屋。

おかっぱの女子に肝っ玉の太そうなおばちゃん、過去に習得した技術に自信ありのおじいちゃんなど「これはNHKドラマか!」といったキャストで話は始まる。

 

主人公の「浅田アサ」はもの言いがはっきりした女の子。

なにかピンチがあると、とりあえず「噛りつく」という設定のようだ。

台風の中、母親の出産に駆け付けようとするさなか、泥棒を目撃して拉致されてしまう。

 

ああ、ミステリーなのかな。と思わせて……

その後に襲い来るのは台風の猛威。

ああ、災害ものなのかな。と思わせて……

 

ここからは皆さんの目でお確かめいただきたいのだが、57日に発売されたビッグコミック スピリッツ23号で、第一集の続きとなる第9話が掲載され、ついにSFフラグが立った。

これにはSFの中でもそのジャンルか! と驚愕してしまった。

そのジャンルを浦沢先生が描くとどうなってしまうのか、今後の連載の一話一話が目の離せないものになってしまった。

 

ちなみにオープニングの2020年にふりかかる大災害はナゾだらけである。

 

ぜひ第一集とビッグコミックスピリッツ23号を合わせ買いしてお楽しみいただきたい。

 

あさドラ! (1) (ビッグコミックススペシャル)
著者:浦沢 直樹
出版社:小学館
販売日:2019-03-29