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さらば平成!平成元年に出会った、私の性癖を決定づけた3作品はこれだ!!

「平成ってどんな時代だったかな」ってぼーっと振り返っていたんですけど、30年ちょっと、ずーっと続けていたことがひとつだけありました。それはーー

マンガを読むこと!!

思えば平成元年に中学に入学した私。片道1時間半の電車通学の道中、ひたすらマンガを読んで読んで読みまくり、気づけばそのまま、大人になった今の今まで読み漁っているのです!!まさに底なし沼…!

そこで!私が平成元年に出会い、マンガ沼に沈んだきっかけとなった3大作品を振り返り、改めてその名作っぷりを語ろうかと思います。(あくまで私が出会って読んだタイミングが平成元年であり、連載時期が昭和に遡る作品もあるかもしれませんが、そんな細かいことを気にする人はクッキーでも焼いてフリマで売っててください。)

1.『聖伝 -RG VEDA』のハイパーリベラルさ

平成元年って、マンガ界にあるスーパー軍団が爆誕した年なんです。それは、CLAMP!!彼女たちの商業誌デビューが1989年!!そのデビュー作が、この『聖伝 -RG VEDA』なんです!!

聖伝-RG VEDA-[愛蔵版](1) (カドカワデジタルコミックス)
著者:CLAMP
出版社:KADOKAWA / 角川書店
販売日:2013-12-27

 

舞台は天界。武神・夜叉王は、自分を殺すと予言された美しい赤子と出会う。それは300年前に天帝である帝釈天に滅ぼされた阿修羅族の最後の生き残りだった。阿修羅の元に六星集いしとき、天界が滅びる…!?阿修羅を中心に、天界を二分する戦いが始まるーー


あああ懐かしい、この今で言う所の厨ニ病溢れる設定…!なんせ当時、中学一年だったもんですから、もうどストライクですよズブズブですよ!!

初めてこの作品を手にした時の衝撃は忘れられません。カラーの美しい色使いと流麗な線、見たこともない構図。そしてページを繰るたびに目に飛び込んでくる「ああ、これは天界を見てきた人の描く風景だ」とまで錯覚するほど緻密に描き込まれた背景。そして激しい愛に貫かれたストーリー!!

『聖伝 -RG VEDA』の、性別に縛られずにごく自然と他人を愛するキャラクターたちの姿勢にも、ある種のカルチャーショックを受けたものです。これはCLAMP作品の共通の特長だと思うのですが、同姓を愛するキャラクターが「なぜ私は同姓を愛してしまうのか」と悩むくだりが一切出てこないのです。好きだから好き。性別とか身分とか、そんな瑣末事ではなく、魂で魂を愛しているんだよ!!っていう作品に、今から約30年前に出会えたのは、私の人生にとってプラスでしか無いのでした。

ちなみに、私の推しは増長天です。


2.『ここはグリーン・ウッド』の尊とすぎるホモ・ソーシャル

こんなとこで突然のカミングアウトですが、私はホモ・ソーシャルが好き。男の子たちが仲良くワチャワチャしているのがとーっても好きなんです。好きなバンドメンバーや野球選手は、推し単体でいてももちろん尊い。でも、集団で仲良く戯れている景色を目撃すると「っっ!!!」と涙を流しながら震えるような性癖を持っているんです。

そんな性癖の原点となった作品は、絶対にこの『ここはグリーン・ウッド』!!

全寮制の名門男子校「緑都学園」に、事故や病気で一ヶ月遅れで入寮した主人公・蓮川。そこでは、イケメンから美少女(?)まで、実に多様な人物が生活を共にしていた。男まみれの男子校で巻き起こる、わちゃわちゃしつつも時にシリアス、時にオカルトな男子寮コメディ。


あああ、これまたとんでもなく懐かしい…!当時女子校に通っていたからか、対極にある男子校へのこじらせまくった憧れを思う存分晴らしてくれるのがこの『ここはグリーン・ウッド』でした!

この作品の何が素晴らしいって、学園モノのSFとして本当に素晴らしいのです。いや、もちろんどこにもSFだなんて書いてませんけど、これは完全にSF。煩悩的にSFなんです!

顔に傷が出来るとすぐに治る顔が取り柄のイケメンタレ目の先輩とか、冷静沈着、学業も優秀で実家も太すぎるクール系イケメンの先輩が、親友のイケメンタレ目に何か起きた時だけものすごい怒り狂うとか、美少女にしか見えない声まで可愛いキューティクルが自慢のサラサラストレートロングヘアー(カラーではピンク)の子がルームメイトとか、ショートヘアーの可愛い女の子系な生徒がもうひとりいるとか、もうすごすぎるんですよ、各キャラの設定が!!

何が凄いって、こんなにも激しく個性的なキャラクターが沢山いるのに、「どのキャラもすっごく好きになっちゃう…なので、集団で来られると好きが止まらなくなる!!」という状態になることなんです。「推しが尊い」だけじゃないんです。集団になればなるほど好き。推しのインフレスパイラル。まさに、ホモ・ソーシャルの理想郷!!

しかも、こんなにもキャラ設定が盛りに盛られているのに、渋滞を感じることなく気持ちよく読み進めることができるので、脳内はずーっ世界観に酔ったまま。今読み返しても全く古さを感じない、寮マンガの最高峰です。

なお、私の推しは蓮川一弘です。


3.『バナナフィッシュ』はブロマンスの極み

生まれて初めて読んだ洋書です。

「えっ!?」と思った方もいると思いますが、私は敢えて言い張りたい。これは洋書だ!!って言い張りたいくらい、リアルを感じさせる当時のニューヨークが、この作品には詰まっていました。(なお、成田美名子先生の「CIPHER」もまた、私の中で洋書です。)

BANANA FISH(1) BANANA FISH (フラワーコミックス)
著者:吉田秋生
出版社:小学館
販売日:2012-09-25

日本人の大学生・奥村英二は、ニューヨークでダウンタウンのストリートキッズの少年・アッシュを出会う。やがてアッシュと英二は「バナナフィッシュ」という謎の言葉を巡るマフィアの抗争に巻き込まれていく…


アッシュと英二の固い絆やアッシュの生い立ちなどから、BL作品だと思っている方もいるようですが、私の中でこの作品は至上のブロマンス作品。

アッシュと英二はもちろん、アッシュとショーターが、月龍とシンが、お互いに大きく欠けているものを補い合う存在になっていく様子が、ハードボイルドで時に容赦の無い展開の中で描かれ切っているんです。魂を震わせない人間などいようか、いや皆無!!

そんな固い絆を描きつつ、並行して計り知れないアッシュの天才さ、卓越した身体能力で強大な悪に立ち向かう痛快さも相まって、単行本全19巻(新装版では全20巻)が飲み物のようにゴクゴク飲めてしまうのです。

そして、「別冊少女コミック」で連載していた少女コミックなのに、びっくりするほど女性キャラクターが出て来ません。おそらく今の日本の大きな配給会社が製作する映画だったら、「ここでひとりヒロインを出して恋愛要素を入れましょう」とか言い出すとこですよ!それくらい女性キャラがいないんです。ショーターの姉とマックスの元嫁くらい…?

恋愛要素が徹底的に排除されることで、より純度の高い友情が際立っているのです。少女マンガというジャンルでこの作品が出てきた奇跡を神に感謝せざるを得ません…!!

そんな私の推しは、大きくなったシンです(番外編と別作品に登場)。


以上、私がマンガにドハマリするきっかけとなった3作品をご紹介しました。令和になっても全く色あせない名作の数々ですので、未読の方はぜひ読んでみてください。もしかしたら新しい性癖の扉が開かれるかも…!?