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気持ち悪いねって言ってたセックスをしてみたけど、怒るかな。『わがままちえちゃん』
わがままちえちゃん (ビームコミックス)
著者:志村 貴子
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン

 

兄弟、姉妹はいますか? 私は妹と弟がいます。
仲は良いし、相談相手にもなるし、服だって共有できます。
でも少し嫌なのは、彼らと比べられること。
兄弟姉妹がいる人は大抵、そんなふうに感じているんじゃないでしょうか?

 

ちえさほは双子の姉妹。

©Takako Shimura 2015

 

お互い好きだけど、周りから比べられたり
自分の好きな人が私じゃないほうを選んだり
そういうことがあると、”死ねばいいのに”なんて
思うこともありました。

 

©Takako Shimura 2015

 

 

交通事故で死んだあの日も、喧嘩をした後でした。
理由は些細なことだった気がしたけど、
嫌いなんて言ったのが最後の言葉になってしまったのがいけなかったんでしょう。

 

ちえはずっと自分を責めていました。 

 

©Takako Shimura 2015

 

 

©Takako Shimura 2015

 

 

死んでしまった人が自分のことをどう思っているのか気になったことありませんか?
もしも今、幽霊になって、自分をじっと見ているとしたら、どう感じているんだろうと。  

 

さほと喧嘩をしたまま別れたちえは、昔、両親の情事を2人して見てしまった時、気持ち悪〜いって言い合っていたのにもかかわらず、高校生となった今、大人と平気でセックスしてる。

 

そういうの全部、さほはどう思ってるんだろう。ちえはいつも考えていました。

 

 

©Takako Shimura 2015

 

 

死んだ相手が見える見えないに関係なく、許されたい。

後悔していて、でも、今となってはどうすることもできない。
だから関係ない誰かに

 

それはしょうがなかったよ、もうきっと大丈夫だよ

 

なんて言われたい。
人は何かにすがらないとやっていけない時もあります。

 

「ちえ」と「さほ」
両方の視点から描かれる心理描写は圧巻!

 

あの世とこの世に別れた姉妹。
大切な人を亡くした時、あなたは後悔しないくらい、今、気持ちを伝えられていますか?

 

 

わがままちえちゃん (ビームコミックス)
著者:志村 貴子
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン