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姪っ子がほしい!超ほしい!と思わずにはいられない『ぼくと小さな怪獣』

作者のイトウハジメ先生はInstagramでイラストを投稿し、1投稿で毎回約20万「いいね」が付き、16万人ちかくのフォロワーを持つ美術系の大学院生。大学時代にデビューして本作が4冊目、現在は美術の先生もしているという実力派です。

 

今まで美術をテーマにしていたイトウ先生が、満を持して出版した『ぼくと小さな怪獣(きみ)』は、ハイセンスな美術の世界とは正反対の、幼い姪っ子への「伯父バカ」炸裂のエッセイマンガです。

 

イトウ先生の自伝とも言えるヨチヨチの姪っ子・ふみちゃん(作中のイトウ先生は「ふみさん」と呼んでいます)との、温かくて、やさしくて、ほのぼのとしたお話が、ものすごーく丁寧な絵で紡がれています。

 

 

176ページ書下ろしの渾身の力作!画力に目を奪われる

 

ものすごーく絵が丁寧というのもそのはず、176ページ書下ろしでカラーページもたっぷりとあり、イトウ先生の代表作となること間違いなしの力作と言えるでしょう。

 

やわらかいタッチの描線、水彩のような淡い色合い、コマ枠までも、セリフの活字以外はすべてが手描き。

まさにお話とマッチしたほっこりの世界を描ききっています。

 

美術畑の大学院生・イトウ先生にとって、生まれてこのかた、ふみさんはまったく理解のできない生き物そのもの。でも日々すくすくと、伸び伸びと育っていくふみさんとの日常は、毎日が驚きと楽しみ、愛おしさで溢れています。

 

紙面すべてがふみさんへの愛情で埋め尽くされているのです。

 

 

妹を持つ兄は必読!妹が結婚・妊娠した時は……

 

ちょっと待って! ただの育児マンガだと認識するのは早いですよ。

ママ、パパの読者にとっては「あるある」、これから家庭を持つであろう読者にはワクワクした憧れを与えてくれます。

 

「俺、独身なんですけど」という読者もぜひ読んでほしいのです。

とくに妹さんがいる男性に!

 

ふみさんはイトウ先生と同居する妹夫婦のひとり娘。

ちっちゃいし、自由奔放で、子どもならではの傍若無人と天然ボケ(というか幼いw)で、家族とイトウ先生から惜しみない愛情を注がれています。

 

ふみさんとのつい顔がほころんでしまうエピソードに加えて、この作品を引き締めているのが、イトウ先生と妹さんの物語。

 

ずっと妹の隣で兄として生きてきたのに、ある日を境に、自分ではなく、夫となる男が妹の隣に立つことになる――。

 

いつかは来る日が来てしまった時、イトウ先生は動揺してしまいます。

その心模様は、女性にはわからない、だけど理解できる気持ちなのです。

そして、もしこの記事を読むのが妹がいるお兄さんだったら、納得してしまうに違いありません。

 

小さなふみさんがもたらす、ほっこりした幸せをおすそ分けしてもらえるこの一冊。

とくに仕事や人間関係に疲れた時には、心の処方箋として読むことをオススメします。

 

 

ぼくと小さな怪獣【電子限定特典付】
無料試し読み
著者:イトウハジメ
出版社:イースト・プレス
販売日:2019-04-18