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生きるヒント、成長のヒント満載!ラブコメ哲学漫画『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』

「富と名声、権力を持ちたいなんて下品だな」
「高学歴で大企業に入ったって幸せになるとは限らない」

 

そんな声を聞くことがよくあるが、みんな本心なのか?
じゃ、なぜ年末ジャンボ窓口に行列作って、億のお金を手にすることを夢見るのか?なぜ優良企業志望者は後を絶たない?

 

人間は、「強者は悪」「弱者であることがよい」という「奴隷道徳」に縛られているのだと、この漫画『ニー哲』には書いてある。

 

「自分勝手な人になりたくない。そう思われたくない」というエゴのため、自分の本心を否定する人が多いのだと。

 

 

京都在住の女子高生・児嶋アリサの前に突如現れたメガネ男子のニーチェ。失恋して深く悩むアリサに優しく、時に厳しく哲学用語を駆使しながら人生を指南。じつはこのニーチェ、アリサを超人にするというミッション遂行のために現代にやってきたのだ。そしてニーチェは、ひとり暮らしのアリサの部屋に転がり込み、ふたりは同居生活を始める…。

 

第5回京都本大賞を受賞した同名小説をコミカライズ!

超人思想のニーチェだけでなく、実存主義のキルケゴール、自由の刑で有名なサルトル等、イケメン哲学者が降臨!アリサとニーチェの恋(?)の行方は?

 

■哲学を漫画でわかりやすく!

 

とにかく名言が多く、難解と思われがちな哲学だが、この漫画の素晴らしさは、コミカルなストーリー展開も手伝い、サクッと頭に入ってくるのだ!

 

ニーチェの考えはこう。「自分を偽っていては何者にもなれない」。つまり、空気なんか読まなくていい、意思を強く持ち、自分で決めて、実行して生きなさいということ。

 

私は少し前に読んだ漫画『属さない勇気』のホリーの言葉と同様、感銘を受けた。

 

なにしろ私の感じているこの現代は、「とりあえず生きていくために、やりたくもない仕事でもしかたない」となんとなく毎日を過ごし、「他人にかっこ悪いと思われたくないから、欲を見せずに空気を読んで生きている」という感じ。

 

■『ニー哲』に登場する哲学者たちの金言

 

ニーチェ「欲望を押し殺さず、積極的に生きて行くべきだ」

 

キルケゴール「自分にとっての真実が大切だ」

 

ショーペンハウアー「人生は苦痛で完成が大切だ」

 

もしも今、生きる上でのヒントを欲していたら、ぜひ一読を!