TOP > マンガ新聞レビュー部 > ロボットのまっすぐな愛情が疲れた心を包み込む『機械仕掛けの愛』

ロボットのまっすぐな愛情が疲れた心を包み込む『機械仕掛けの愛』

近年、AIやアンドロイドなど人間に近しい機械たちを題材にした作品を多く見かけるようになった。

 

アニメ 『イヴの時間 』では、見た目やスペックが人間と見分けのつかないお手伝いアンドロイドが普及する世界。唯一見分ける術は頭の上に浮かぶ輪っかの有無。

 

そんな中、輪っかを表示せずに入店することのできるカフェ(非合法)を舞台に改めて人間とアンドロイドの違いとは何か?ということを考えさせられるお気に入りの作品がある。

 

やはり論点は、人間に近しい存在へ近づけることが最先端とされる中で、限りなく近づいたとき、そこに人間とアンドロイド(機械)の境界はどこかということ。

 

しかし今回紹介したい作品は全く違う方向からロボット作品を描いている。

 

見た目はまさに"ロボット"という感じで、カクカクしてるし、一目で機械とわかる。

 

この作品では"心"がテーマ。

 

子育てロボットの愛情や、ペットロボットの忠誠心、不器用なロボットの仕事熱心さなど、インプットされている以上に人間に寄り添っていこうとするロボットたちと、どこか見下す人間たちの傲慢さが切ない。

 

中でも4巻 第1話『花嫁の父』がイチオシ

作者の業田良家さんの担当編集者さんがツイッターで公開されており、この作品を読んだ瞬間胸がきゅうっと締め付けられた。と同時にイラストのタッチなのか、キャラクターたちがすごく懐かしいテイストで描かれているためとても愛くるしいのがいい!

 

〜あらすじ〜

花嫁の父親はロボット。交通事故で妻を亡くし、自分も首から下は動かないことを知り脳の全情報をロボットへ移植。以来子育て、家事、仕事をこなしてきた。

 

見た目がロボットということからからかわれることも多かったが優しい娘に育ち今日晴れの日を迎える。

 

しかし娘は結婚を破談にしようとする…

その訳とは!?

〜〜〜〜

 

 

まさかすぎる展開に驚くと同時にロボットパパを思わず抱きしめたくなるラストに胸熱!

 

誰かのために作られたロボットたちのひたむきな姿がそれぞれ愛らしく、誰かのために頑張れる人って素敵だなと感じさせられる作品!

 

ぜひ通勤時間などに読んでほしい作品です!

 

機械仕掛けの愛 1 (ビッグ コミックス)
無料試し読み
著者:業田 良家
出版社:小学館
販売日:2012-07-30