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泣くまでいじられるのも悪くない…!!生意気な可愛い後輩が陰キャな主人公に構う理由とは『イジらないで、長瀞さん』
レビュー執筆者:たまごまご

 

ラブコメ漫画『イジらないで、長瀞さん』

 

泣くまでイジってくるのには、女の子の秘密があるから

 

健康的に日に焼けていて、喋り方が元気で、身体能力が高くて、友達の多いリア充な長瀞さん。彼女はいつも、ぼっちで根暗気味なセンパイに意地悪をしかける。

 

「センパイってちょっと…いや…かなり…キモいっスね」
「センパイ観察するの楽しーし♪」
「センパイ瞼がピクピクしてますよぉ?」
「センパイまた泣いちゃうのかな~?」

 

長瀞さんは、センパイが本当に泣くまで、イジってくる。

 

ドS少女ラブコメディ。元々pixivに掲載されていた作者・ナナシ氏の作品のリブートだ。ギャルっぽい長瀞さんが、センパイをとことんまで追い詰めていく。めちゃくちゃイキイキした笑顔だ。

 

サディスティックが魅力として成立するには、愛情が必要不可欠だ。

 

長瀞さんはただいじめているわけではない。センパイのことが気にかかって仕方がないから、彼女なりに近づく手段としてイジっているのが後半分かってくる。
もちろん彼女自身、やりすぎだという意識はある。だがまっすぐに目を向けてくる彼女に、センパイは言う。

 

「正直…イラッとしたりムカムカしたりはする…けど そ そこまで嫌じゃないから…かな…キミと…話したりするのは…」

 

長瀞さんがドSだからセンパイをいじめているだけではなく、特別だからなのは、6話ではっきりする。

 

チャラチャラした男子が自作の音楽を聞かせて、長瀞さんに褒めてもらおうとした時、彼女は目を合わせず言い捨てた。

 

「何も感じないっスねーあんまり本気でやってない感じ…違います?」

 

一方で、センパイが描いている絵に対しては、こういうセリフは一切言わず、時折笑顔で見つめる。彼が真剣に絵が好きで、取り組んでいるのを知っているからだ。

 

 

1巻後半から、長瀞さんのラブは一気に加速していく。距離が近づき、ドキドキ度もアップしていく。

 

確かに長瀞さんの行動は鬱陶しい。でも殴ったりひっぱたいたりしてくるのが、気にしてくれているからなのだとわかると、その不器用さにニヤニヤさせられる。
基本センパイ目線で描かれているが、描き下ろしのイラストは長瀞さん視線。やり過ぎて赤面してしまう彼女の乙女な姿は必見。

 

 

イジらないで、長瀞さん(1) (講談社コミックス)

 

 

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