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グルメ漫画はここまで来た!『正しい妖怪の食べ方』が心底ヤバい

妖怪。それは奇奇怪怪とした物の怪の類。

妖怪。それは昼は寝床でグーグーグー。

妖怪。それは夜は墓場で運動会。

妖怪。それはトラックに轢かれて死んだ猫の魂。

妖怪。それはゲラゲラポー。

 

のはずなんですが・・・

 

えっ!!!!

 

妖怪って食べるの?てか食べれるの?

 

そんな常世と現世のはざまのファンタジー作品が、この世で発売されてしまいました。

それが今回ご紹介するこちら漫画『正しい妖怪の食べ方』です。

 

正しい妖怪の食べ方 1巻: バンチコミックス
著者:むこうやまあつし
出版社:新潮社
販売日:2019-01-09

 

いや、食べたらダメだと思うんですよホンマは。

 

そういえば『ゲゲゲの鬼太郎』とかで、よく「最近は妖怪見なくなった」とか、

作者の水木しげる先生が「妖怪は元々人間と一緒に共存してた」とか言ってましたけど、まさかそれって人間側の乱獲で見なくなったとかではないですよね?ね?

 

そんなことを思いつつ、本作の主人公は、とある町で仲良く夫婦生活を楽しんでいる想ちゃん(夫)さくちゃん(妻)です。

ある日さくちゃんに連れられてハイキングに行った先で、想ちゃんは驚くべきものを見つけてしまいます。

 

それはなんと

河童

 

©むこうやまあつし/新潮社

 

 

狼狽えたのは想ちゃんだけではなく、

えっ!ちょ、河童ってあの河童!!え?なに?河童って居るの?本当に?山にいんの???

と読んでる僕らもびっくりです!

 

しかもその河童を、え?さくちゃんは食べ…るだと…?

お皿の部分は栄養満点河童の生き血をアルコール(日本酒)で割ると疲労回復精力増大、霊力も大幅アップ

 

何言ってんだこいつら?

 

しかもさぁ…

 

美味いのかよ!!!!

 

なんでも、河童や妖怪、物の怪などを食べた人は霊力が上がって、

そういった類のものが“見える”ようになるそうです。

 

お、おう、そ、そうなのか…。

 

妻のさく子は田舎の育ちで、子どものころから妖怪メニューに慣れ親しんでいたので、見えることも食べることも当たり前のことだったのです。

 

あれ?でも想ちゃんは?なんで見えるの?

 

それはですね、結婚後の食卓に、想ちゃんが知らぬ間に妖怪メニューが並んでいたため、だんだん霊力が上がってしまっていたのです。

(さく子いわく、垢なめのタンシチュー木霊の天ぷらなどなど)

 

漫画の中では冒頭の河童だけではなく、百目、座敷童、一反木綿、子泣き爺、手長足長や天狗まで。

二人は常世と現世のはざまで、二人にしか味わえない味を楽しみます。

 

 

©むこうやまあつし/新潮社

 

 

今まで僕らが知っていた妖怪観を彼方へ吹っ飛ばす、新感覚の妖怪×グルメ漫画。

作中で描かれる創作料理を“食べてみたくなる”作品ですが、こればっかりは難しいですね。

 

2019年1月に単行本第1巻が発売されたばかりの本作、あなたもこの不思議な世界に触れてみてはいかがでしょうか?

僕らの周りにも、案外身近に妖怪が居るかもね?

 

 

正しい妖怪の食べ方 1巻: バンチコミックス
著者:むこうやまあつし
出版社:新潮社
販売日:2019-01-09