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「マンガを最強のメディアにするには?」堀江貴文×谷口マサト対談イベントレポート【ネットマンガラボ】

ネットマンガラボでは、2018年7月23日に「マンガを最強のメディアにするには? 堀江貴文×谷口マサト対談」を開催しました。

イベント前半はホリエモンチャンネルとコラボし、寺田有希さんの司会で進行しました。

 

対談

 

 

ライブドア社を経てLINE社でコンテンツ制作を担う谷口マサトさんをゲストに呼び、WEBや動画、マンガをヒットさせる鍵を語っていただきました。かつて上司だった堀江貴文さんとの腹を割った話し合いも見どころです!

 

ヌンチャク修行からネット企業へ! 異色の経歴を持つ谷口さんのコンテンツ論

堀江 谷口さんは新入社員でライブドアに入ってきたんですよね。

 

谷口 はい、元ライブドア社員です。面接は堀江さんにしていただいたんですよね。

 

堀江 谷口さんに会うのは13、4年ぶりくらいですね。谷口さんは変わらないですね。良い意味でも悪い意味でも。

 

谷口 堀江さんは優しくなりましたね。

 

堀江 昔を知る者からしたら、そうですね。あの頃は尖っていましたが、今は丸いほうですよ。

 

谷口 今の堀江さんは仏ですね。

 

寺田 そんな仏の堀江さんと対談していただきましょう。初めに10分ほど、谷口さんから普段何をされているのか教えていただけますか?

 

谷口 私は個人でもコンテンツを制作しています。大学卒業後に空手修行でアメリカへ行って、ヌンチャクを1年間学んでいました。帰国後ヌンチャクで食えなかったので、ネット業界に進みました。

 

最初は個人サイトでウェブコンテンツの企画をしていたんですが、会社のクライアントからコンテンツを使った広告ができないかと言われて、7年くらいその仕事をしています。制作しているのはニュース記事、マンガ、動画などさまざまですがウェブコンテンツと言う意味では一貫しています。

 

クライアントは様々ですが、例えば外務省のODA*活動を紹介した『ODAガール&主夫ボーイ』というマンガでは企画と原作を担当しました。

※ODA(政府開発援助): 政府や企業が先進国から途上国へ経済や技術の支援を行うこと。

 

 

 

コンテンツに共通するストーリーのパターンとは?

谷口 コンテンツ作りをする上では、パターン分析をしています。ハリウッド映画でよくある展開で、大切なものがあってそれを奪われて、最後は取り戻して帰還する、というのがあります。こういうパターンを応用してコンテンツを作っています。ただストーリーのパターン数は少ないんです。

 

ストーリーよりもマンガで特に大切なのはキャラクターだと思います。マーケティングの手法のひとつに、ユーザーの隠された欲求を顕在化させる「インサイト」というものがあるのですが、それを用いてキャラクターを分析しています。

 

 

マンガのキャラクターも、ブランドやサービスも、人間の願望や欲望を反映している点でとてもよく似ています。なので、その辺を体系化してコンテンツにしています。

 

例えば、ペプシのCM「Forever Challenge」は桃太郎がでかい鬼を倒すものでした。これはコカコーラという絶対王者に対する挑戦者という位置付けです。ブランドのポジションが挑戦者なので、CMに使われるキャラクターも桃太郎という挑戦者のポジションにいるものが選ばれやすくなります。

 

Webコンテンツは数が足りていません。ありそうに見えるのですが、旧来メディアの移し替えに過ぎないものがほとんどで、新規で作られたものは少ない。そういったなかで、大量生産をするにはどうすれば良いかを考えています。そのために方法論を整理しています。

 

 

大人気映画のPR制作費は十数万円!?

寺田 ありがとうございました。谷口さんはこういうことを考えてコンテンツを作っているんですね。

 

堀江 結構理屈っぽい話ですよね。でも結果として、大阪のおばちゃんが出ていた『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のPR*とかすごく面白かったですよ。

 

大阪の虎ガラのオバチャンと227分デートしてみた! – ライブドアニュース

 

谷口 船の中で少年が漂流したっていう映画のPR企画ですね。このときは、大阪で本当におばちゃんを捕まえてロケをしました。

 

堀江 よかったと思いますよ。

 

谷口 ありがとうございます。これは東村アキコさんも絶賛してくれたんですよ。理屈っぽいこと言いながら、結局はイメージで作ってますね。

 

堀江 でも、理論をもとに作っているんでしょう?

 

谷口 そうですね。コンテンツと広告を混ぜないという理論を使っています。これも、おばちゃん自体は映画の宣伝をしないんですね。そうするとしらけちゃうので。

 

堀江 コストがかかってなくて良いですよね。

 

谷口 十数万円くらいでしたね。

 

堀江 コスパ良いですね。

 

谷口 Webコンテンツってなかなか制作費がかけにくいんです。だから、こういうことから始めたんです。マンガだと数十万円から作れます。そして、その次は映像でさらに制作費をかけるっていう風に変わっていきました。

 

堀江 今でもそんなにお金は出ないんですか?

 

谷口 ニーズが増えているので、今は出るようになってます。

 

堀江 僕はたまにWebの広告に出るんですけど、ギャラは増えてますよ。

 

谷口 昔、堀江さんにPRで「女性のキックボクサーと対戦して欲しい」という提案をしたことがありましたね。昔の上司にそんな提案をしてしまったんですが、あっさり「良いよ」って返事が来たのでびっくりしました(笑)

 

 

 

マンガはネームが命! ネットマンガラボが目指すマンガの将来とは?

堀江 マンガの可能性を議論したいと思っています。さきほどマンガからの映像化は簡単という話がありました。絵コンテ、いわゆるネームというのがあるんですが、マンガを量産してる人はネームが早くて上手いんです。福本伸行さんとかがまさにそうです。

 

谷口 ネームが得意な人と作画が得意な人って分かれますよね。

 

堀江 東村さんは、よく「私より絵が上手い人はいっぱいいる」って言うんですよ。ネームを描くときって、作者は映像が頭で見えてるんですね。宮崎駿さんも同じだと思うんですよ。

 

一度ガイナックスに「なんで良いアニメを作れる人が少ないのか」って聞いたことがありました。それは、絵コンテの時点で動きが見える人少ないからなんだそうです。その人頼りになってしまって、良いアニメがなかなか出てこないんですね。

だから、東村さんはアニメを作れると思いますよ。あの人はカメラワークが見えてるので。

 

谷口 漫画家って分業しているじゃないですか。ネームも分業しているのがとても良いと思いますね。

 

堀江 僕は一番大事なのはネームだと思ってます。逆に作画はアルトラ社みたいなところがやっているんです。アルトラ社はドラゴンボールのカラー化とかをやってるわけです。

 

今、電子書籍が普及して、カラーにしても流通コストが掛からなくなったんです。アルトラ社はカラー化を最初にやっていたんですが、今では作画の方もやっています。

例えば『インベスターZ』の作画もやっていて、どの登場キャラも描くことができるので、アルトラ社がポスターのイラストを作れるんです。

 

谷口 原作者が書かなくて良いんですね。

 

堀江 最初のキャラ設定とネームがあれば、いくらでも量産できます。ただ、唯一ネームのところがネックです。僕が一番注目してるのはこのネームの部分なんです。

 

ネームを自動的に描ける理論があるはずで、それを教えてる人もいます。ただ、寺子屋みたいに師弟制になっていて、体制として整っていないんです。

 

谷口 確かに、ネームってオープンにされてないですよね。

 

堀江 だから、僕はマンガ新聞のサロンでそれやってみたいと思っています。

 

谷口 ネームのオープンソース化ですか。

 

堀江 ネーム作りのノウハウをオープンにして、センスがある人が誰でも書けるようにしたい。そうすれば、マンガが量産できるようになりますから。

 

 


 

 

以上が、本イベントの冒頭20分間で語られた内容でした。

続きが気になる方は、マンガ新聞主宰オンラインサロン「ネットマンガラボ」で、動画を視聴することができます。

 

また、イベント中にも触れられたネーム作りのノウハウについて、2018年11月21日(水)にイベント開催が決定しました!

 

詳細は上記画像をクリックしてください。

 

こちらのイベントでは、東京ネームタンクで漫画のネームの講師を務めるごとう隼平氏をゲストに招いています。

同時に、実際に「ホリエモンのビジネス書を原作にしてネームを書こう!」というコルクBooksとの共同企画も開催中です。

 

はたして本当にネームのオープンソース化はできるのでしょうか?

興味がある方はぜひご参加ください!

 

(記事作成:嶋田敬史/構成:駒村悠貴

 

コンテンツマーケティングの新常識(MarkeZine Digital First)
著者:谷口 マサト
出版社:翔泳社
販売日:2018-03-30

 

 

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ネットマンガラボとは、NewsPicksComicレーベル編集長・堀江貴文やコルク・佐渡島庸平、ほかネットマンガの最前線にいるフェローや参加者とともに、ネット向けマンガで参加した漫画家や、面白いことをやろうという会員制のオンラインサロンです。
企画やプロモーションなどをみんなで行い、外部の出版社などと協力して出版まで行うことをサロンの中心として活動しています。

 

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