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歴代推しCP表、私も書きたい!『ボーイズラブ藪の中概論』…かつてここまでBLついてひたすら語る漫画はあったか?

突然ですがみなさんボーイズなラブは好きですか?

私は大好きだ!!(カッ)

性の目覚めよりも早くBLに目覚めた小学校5年生、夏。そこから「私」が始まった。

足繁く近所の古本屋に通い、当時流行ったジャンルのアンソロジーを読み漁った小学生時代

お小遣いやお年玉をひたすら漫画とBLにつぎ込んだ中学生時代

BL小説により、無駄に蓄えた知識が漢検で役立った高校生時代(穿つ、蕾、怪訝、掠める、疼く、戦慄、萎えるとか日常生活のどこで使うんだ?)

バイトと同人活動に明け暮れた大学生時代

思い返せば、私の青春のすべてに「BL」はあった。

むしろBL中心の生活だったと言っても過言ではない。

そんなBLへの熱い気持ちを「え?この人たちは私か?」

と思わせるほど、代弁してくれている漫画があるので紹介したいと思います!

コミックDAYSで連載中! 漫画『ボーイズラブ藪の中概論』

©横嶋じゃのめ/講談社

説明しよう!『ボーイズラブ藪の中概論』とは

BLを愛してやまない漫画家・横嶋じゃのめさんと、担当編集の矢野さんが、BLについて色々な角度からあれこれ考えるとっても楽しいレポート漫画なのだ!

『ボーイズラブ藪の中概論』を読むときの注意点

©横嶋じゃのめ/講談社(作中にはこんな注意書きがあります)

・・・・・わかる!!!

わかるよ~この

「ほんと好き勝手考えて、別に自分の考えはぜんぜん正解とかじゃないし認められたいとかそんなんじゃないんだけど、でも色々レポートにまとめて考えを整理したいし、あわよくば他の人の考えも聞いてみたい、知りたい、そしてBLへの理解を深めたい、あ~マジBL超絶尊い!!!

って気持ち!※あくまで個人の解釈です。

そしてこんな気持ちがわかる、そこのBL好きのあなたにも『ボーイズラブ藪の中概論』を読んでほしい!

ということで、個人的にめちゃくちゃ笑ったこの漫画の見どころを紹介します。

「どうしてこんなにBLが好きなのか?」に対して、1話目から25人分のアンケートを取っている

©横嶋じゃのめ/講談社(大丈夫、読者もすっごい楽しいです)

第1話から、じゃのめさんと矢野さんの「BLについて真剣に向き合おう」とする姿勢が伝わってきて、心掴まれました。

最後までこのレポートに読者として付き合ってやろうじゃないか! そんな気持ちにさせてくれます。

ちなみにこの問に対する回答は、こうでした。

①ファンタジーとして見られるから ②男同士ならではの魅力があるから ②-1 舞台装置としての魅力 ②-2 男性同士特有の関係 ②-3 男性が恥ずかしがる表情
ンンンンわかりみ~。

私も酔っ払って友人とskypeしてるときは、

「BLって、乗り越えなきゃいけない壁が男女CPよりもすでに1個多いじゃん?その時点で物語としての面白さが増すくない???」

とか言ってます。

②-1 舞台装置としての魅力にあてはまるのでしょうか。

それぞれの回答に対して、本編で詳しく語られているので、気になる方はぜひ読んでみてください。

©横嶋じゃのめ/講談社(私もです、赤面顔がグッときます)

この漫画に出てくる協力者がみんなガチ勢

連載3話目で自分たちがボーイズラブにおいて「理屈っぽい過激派の極地にいるのでは」と気づいた横嶋じゃのめさんと矢野さん。

ふたりきりで話していると煮えたぎるということで、BL好きの協力者(ゲスト)を呼ぶことになりまして…。

©横嶋じゃのめ/講談社(事前準備という周到さが真面目)

その3人が、超ガチ勢すぎる!んです。
©横嶋じゃのめ/講談社(欄外までびっしり書き込みwww)

いやー………わ、わかるわー。 (わかるんかーーーい)

BL好きってこじらせると、例えばとある曲の歌詞をノートに書いて、右側に考察とか書き始めたりするんですよね。 とにかく仕事が細かい。(人が多い気がする)

・受と攻はどうやって決まるのか? ・美形は攻なのか?受なのか? ・我々は美形男を妬んでいるのか?

などなど、5人のBL好きが真剣に考える様子は見ていて笑えます。

そして考えるんです。

「そういう自分はどうなのか?」と。

私も歴代推しCP表書きたい。

語りたい…!!

天才肌の生意気ボーイ(世の中をすれた目で見てる) × 飄々とした大人(何も考えてないようで結構達観してる)

が好きなんです!!だから必然的に年下×年上が好きな傾向にあります! ※あくまで個人の趣向です。

まとめが「ほんまそれな」と思う

『ボーイズラブ藪の中概論』の中では、様々な議題について考え、悩み、頭を抱えつつも、まとまらない答えがたくさん出てきます。

そんななか、じゃのめさんと矢野さんが至ったひとつの結論(まとめ)はこれです。

©横嶋じゃのめ/講談社

や~ほんとですよ、受攻の話をする時って、ほんと輝いてる。 っていうか「あー私今生きてる~!」って思うんです。

ここで個人的な話をすると、私はBLや漫画好きをこじらせた結果、美大のマンガ学部に入学しました。 そこでは、1年間に課題でネームを500枚以上書きながら、同人誌を10冊以上出し、同人活動代を稼ぐために月120時間以上バイトしていました。

年末年始ですら年明けのイベントで出す新刊の原稿をして、朝4時半に起きてバイトに行く生活です。

締め切りが本当にやばくなると

「金で時間は買える!!!(泣)」

と叫びながら、印刷所を探していた思い出があります。

正直、体力的にはものすごくキツかったです(笑)

でも妄想はふくらむばかりで「形にせねば…形にせねば昇華できない…」と言いながら、毎日PCに向き合ってました。

その苦しみがなんとも幸せなことか!! 深夜に誰が寝落ちするかもわからない状況でする作業イプのなんとも楽しいことか!!

BL談義をする自分は一番輝いてる!

そう断言できます。

BLのために生きているし、

BLがないと生きていけない。

BL好きはみんなそんな感じなのではないでしょうか?

※あくまで個人の意見です。

少しでも「共感できる!」と思った人は、ぜひ漫画『ボーイズラブ藪の中概論』を読んでみてください!

きっと楽しめると思いますよ!

文:駒村(@koma_ja

『ボーイズラブ藪の中概論』を読む