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※この記事は2017年10月22日にマンガHONZ(運営:株式会社マンガ新聞)にて掲載した記事の転載になります。
レビュアー:上原 梓

いやー、大変なインパクトの番組が放送になりましたね…!!

10月15日に放送されたフジテレビのドキュメンタリー「ザ・ノンフィクション」の「人殺しの息子と呼ばれて・・・」です。その番組の後編は、10月22日、つまり本日放送なんですが、前編だけであんなに衝撃的だったのに、後編では一体どうなってしまうのか!!

 

あなたは北九州監禁殺人事件をご存知ですか?

ある男とその内縁の妻が、妻の両親・妹夫婦とその子供ほか多数を言葉巧みに騙し、相互不信に陥らせ、殺させ、遺体を処理させ、罪悪感を植え付け、さらに追い込み殺し合わせるという凄惨極まりない事件です。

当時、事件の内容があまりに残虐ということで、報道規制が敷かれたほど。「ザ・ノンフィクション」は、その主犯となった男の息子が、初めてテレビの前で自分の過去を語るという内容でした。

その衝撃的な前編のインパクトを超省略しながらまとめるとこんな感じです

  • 自分が生まれる前から両親が全国指名手配犯
  • 出生届を出してもらっていないので、戸籍が無かった
  • 遺体がバラバラに処理される光景を見ている
  • 自身も虐待される
  • 食べ物がほとんど与えられない
  • 9歳の時に突然両親が逮捕されて保護されて施設へ。そこで初めて両親以外の大人と話す
  • 殺人犯の息子だと言われながら小学校に通う中学の時に両親に死刑判決(後日母親は無期懲役に)

これらを淡々と語るインタビューは、まさに衝撃以外の何物でもありませんでした。

この北九州監禁殺人事件ですが、アレンジされてマンガにもなっています。有名なところですと、『闇金ウシジマくん』の26巻〜28巻。ここでは、真面目な女性が男の罠に陥り、一家まるごと地獄に堕ちていく様子が描かれています。いろんなエピソードが「うわぁ…怖すぎる……」となる『ウシジマくん』の中でも、群を抜いて恐ろしい3冊…!

しかし!個人的にはそれを上回るインパクトがあるのが、今回ご紹介する作品、稲垣 みさお先生の『監殺家族』です!

監殺家族 1
作者:稲垣 みさお
出版社:ラボラトリー・エイト
発売日:2017-07-20
  • Amazon Kindle

あの『ウシジマくん』より忠実に凄惨事件を再現…!?

というのも、北九州監禁殺人事件を、かーなーりー忠実に再現しているのです。いいですか?当時、エグすぎて報道規制が敷かれたほどの事件ですよ?それが忠実に描かれる…

一体どれだけヤバイ内容なのか…!

悪趣味と言われてもいい!知りたい!それが『監殺家族』で読むことができるのです!!監禁殺人された家族、略して『監殺家族』…!!

旧家のお嬢様、桃子は、20歳過ぎても恋愛をしたことがなく、親に逆らうこともなく、普通に真面目に生きてきた幼稚園の先生。ある日、家に高校の同級生だったある男から電話がかかってくる。それが人生の転落の始まりだった……
©稲垣みさお/ラボラトリー・エイト
急速に親しくなる2人。桃子は初めての恋愛に、幸せいっぱいの日々を送ることに。
©稲垣みさお/ラボラトリー・エイト
しかし、徐々に男・灰汰の本性が明らかになる…
©稲垣みさお/ラボラトリー・エイト
ついには、常軌を逸した暴力に曝される桃子。
©稲垣みさお/ラボラトリー・エイト
だけど、ああ真面目な女の子にありがちな展開、桃子はダメンズ好きだったのです…!
©稲垣みさお/ラボラトリー・エイト

ここまでなら、まあ、仕方ない!まだ分からなくはない!ダメンズって非常によくある展開ではあります。しかし、ここからがめちゃくちゃ異様なのです!!

異変を感じた桃子の母親は、疑いの目を灰汰に向け、直接「信じられません」とまでいいます。

©稲垣みさお/ラボラトリー・エイト

同様に、お父さんも灰汰に対する印象はこんな感じです。

©稲垣みさお/ラボラトリー・エイト

それなのに、こんなにも警戒しているのに、最終的にはある手段で灰タに懐柔されてしまう…!

実際、北九州監禁殺人事件の被害者たちは、主犯の男のことを最初は「怪しい」と疑っていた人もいたようなのです。それが、何故お互い「監殺」するまでに操られてしまうに至ったのか。主犯の男に命じられて買い物に出かけたり、遺体をバラバラにする道具を買いに行ったり、処理した遺体の一部を海に捨てに行ったり、公衆トイレに流しに行ったりと、外出しているのに何故逃げられなかったのか。

その答えが、この作品で解明されていくに違いありません。

この作品は、アナタにとってはもしかしたら開けてはいけないパンドラの箱。見たらトラウマになりかねません。でも……

なぜこうなってしまうのか、知りたくないですか!?

名作マンガ『デビルマン』や『風の谷のナウシカ』でも描かれてきましたが、「最も怖いのは人間」…!それを痛感できるこの作品、是非震えながらご覧ください。

※本記事は、マンガトリガー編集部にて画像使用の許諾をいただいております
(画像: ©稲垣みきお/ラボラトリー・エイト )

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