TOP > マンガ新聞レビュー部 > 魂が震える一冊 『G戦場ヘブンズドア』

※この記事は2014年2月5日にマンガHONZ(運営:株式会社マンガ新聞)にて掲載した記事の転載になります。
レビュアー:小林 琢磨

G戦場ヘヴンズドア 1集 (IKKI COMICS)
作者:日本橋 ヨヲコ
出版社:小学館
発売日:2003-03
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オレを震えさせてくれるならこの世界で、一緒に汚れてやる。

どうも株式会社サーチフィールドというイラストや漫画に特化した制作代理店を経営している小林です。

みなさんには魂の一冊と呼べる作品はありますか?
僕にはあります。人生のバイブルとも呼ぶべき作品があります。
それが今回紹介させて頂く、日本橋ヨヲコの『G戦場ヘブンズドア』です。

日本橋ヨヲコの漫画を読むといつも魂が熱くなります。自分の体温が確実に1?2度上がるのを実感します。そんな漫画がこの世の中に一体何冊あるのでしょうか?それほどまでに日本橋ヨヲコの漫画は熱く、ページをめくるたびに魂を揺さぶり、言葉が胸に突き刺さります。

日本橋ヨヲコの漫画の特徴とも言えるのは、誰しもが一度は体験してきた青春の日々を、泥臭い程純粋に描き、青臭いと笑われてもひたすらまっすぐに本気で生きる情熱を描いている所です。知ってましたか?本気ってめちゃくちゃカッコイイんですよ!!

そしてもし仮に、漫画や小説、映画などのエンターテイメント作品に教育的な要素を見出すとするならば、その歳で出会わなくてはいけない作品があると考えています。

この『G戦場ヘブンズドア』はまさにその様な作品です。社会人になる前に、出来れば18歳から20歳までの間に読んで欲しいです。特にどこか冷めた様な感情を持つ人はこの漫画を読んで取り戻して欲しい。大人になった我々だってそうです。成長するにしたがって失ってしまったあのどこか懐かしい想いを感じて欲しい。

絵は描けないけど話は作れる堺田町蔵と話は作れないけど絵は描ける長谷川鉄男が奇跡的に出会い、一緒に漫画を作る所から物語は始まります。そして冒頭の台詞「オレを震えさせてくれるならこの世界で、一緒に汚れてやる。」

震えますね、その覚悟に。

二人の出会いは様々な人間の運命と絡み合い、宿命のライバルになり、他の誰にも共有される事のない価値観としての聖域(サンクチュアリ)を作り出し、最後は戦友になります。

友達から仲間(パートナー)、そしてライバルに変化し、最後は戦友となる。
まさにバトル漫画の王道を、青年誌で描ききる日本橋ヨヲコにシビれる!あこがれるゥ!

きっかけはこの台詞。

かわいそうになあ。きづいちゃったんだよなあ、誰も生き急げなんて言ってくれないことに。

そうです。誰も生き急げなんて言ってくれないんです。人生と言う名のレースのホイッスルは既に鳴り響いているのです。誰しもが誰しもの戦場で戦い続けるのです!

だからこそ!
そう、だからこそ!!

僕は本気が見たいんです!!!

演出、コマ割り、そして魂を削りとって表現しているかの様な登場人物達の台詞に、日本橋ヨヲコの本気を感じてください。

君にこれから必要なのは絶望と焦燥感。何も知らずに生きていけたらこんなにも楽なことはないのに、それでも来るか、君はこっちに。

それでも来るか、君はこっちに。

ボラーレ・ヴィーア(飛んでいきな!)

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