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※この記事は2017 年10月17日にマンガHONZ(運営:株式会社マンガ新聞)にて掲載した記事の転載になります。
レビュアー:KOTONO

 キラキラした少女漫画『どっきん☆パイナポー』でモブを務める中田
"こんなクソ漫画じゃ俺のモブっぷりが発揮できない"と嘆いている。

僕がモブであるために(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
作者:目野 真琴
出版社:双葉社
発売日:2017-10-12
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 そもそも『どっきん☆パイナポー』とは主人公大河原舞がイケメンの川澄くん
壁ドンされながら酢豚のパイナップルを口に押し込まれたときに恋に落る
という今どきの少女漫画をさらにぶっ飛んだ内容にした架空の漫画である。

そしてその漫画の中でクラスメートの、さらに名前もセリフも与えられない
ほぼ背景と同等のモブキャラとして参加しているのが中田である。

この世界は原稿に描かれた部分を舞や中田が忠実に演技し、
次のストーリーが展開されるまでの間の部分を漫画にしたものである。

例えば5話が体育のシーンで終わり、6話では教室の授業シーンからスタートする場合、
体操着から制服に着替えるわけだけど、本編と関係ない部分なので
当然ストーリーとしては端折られる。

しかしこの世界の彼らはあくまで、原稿を再現している役者のようなものであり、
彼らにも生活がある。当然主人公クラスの輝きをもつ子もいれば地味な子もいる。
それぞれが自分の役割を自覚し、その役をしっかり演じ切っているわけだ。

しかし中田はこの漫画に疑問をもっている。「なにが面白いんだコレ??」と。
大抵の漫画の場合ここで、「こんなクソ漫画俺が変えてやる!」と、
モブだったはずのキャラクターが主人公の座を奪おうとするのは想像つくんだけど、
中田は違うの!!

ここがこの作品の面白いところ!
中田は「こんな作品に参加してることが恥ずかしい!もっとかっこいい漫画のモブとして参加したい!」っていう、あくまでも自分はモブだってことは自覚してるの(笑)

映画とかでも名脇役とかエキストラの仕事を誇りに思ってやられてる方々と同じなわけ!
作者の目野真琴さんのそこにスポットライトを当てるっている斬新さ!すごい。

そんな中田は『どきパイ』の生原稿を入手するこに成功!
自分のモブっぷりを発揮できる内容へと勝手に原稿を改変していく。

僕がモブであるために
©目野真琴/双葉社
改変前のキラキラ少女漫画ver
僕がモブであるために
©目野真琴/双葉社
中田によって改変されたver

少女漫画要素ゼロですね(笑)完全にホラー漫画です。

エロ漫画を描きたいモブの小泉を仲間に引き入れ
クソ漫画『どきパイ』をハードボイルドでエロい漫画へと突き進めていく…

二人ともストーリーそっちのけで自分の欲望のままに設定盛り込むもんだから
渋谷デートのシーンなのに麻薬の密売人がいたり、デート服が彼シャツだったりと
全然内容がまとまっていない…こんなんで本当に本編スタートできるのか!?

主人公舞に怒られながら『どきパイ』を輝ける漫画に作り替えてゆく!!

僕がモブであるために(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
作者:目野 真琴
出版社:双葉社
発売日:2017-10-12
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僕がモブであるために : 1 (アクションコミックス)
作者:目野真琴
出版社:双葉社
発売日:2017-10-12
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