TOP > マンガ新聞レビュー部 > 手足は宙を舞い、大量の血が噴き出す…‼まるで「ジャ...

手足は宙を舞い、大量の血が噴き出す…‼まるで「ジャンプ」っぽくないダークヒーローの不気味な魅力『チェンソーマン』

 

 

・・・こんなジャンプ作品は見たことがない!

 

 

初めて読んだときに感じたものはそれでした。

チェンソーの頭を持った主人公に、四肢がバラバラになったり血が大量に飛び散ったりする演出。

友情、努力、勝利みたいな、「ザ・青春」といった感じの標語には当てはまりそうもない邪道さ。

 

いったいこのマンガには何が描かれているのだろう?

正直に言えば、読んでいる今でもまだよくわかりません。

だけど、なぜか気になってしまう。雑誌に載っていれば読んでしまうし、ページをめくる手はまったく止まらない。

人を引き付ける魅力がこの作品にはあると、間違いなく言えます。

 

 

とある事件に巻き込まれて、体をバラバラにされてしまった主人公。

それを救ったのは、一緒に生活をしていた一匹の悪魔。

自分の命と引き換えに、悪魔の能力を持った人間として蘇らせます。

 

未成年で未成熟、エッチな本や女性の胸などにも興味深々の、ちょっとスケベな男の子。

設定だけを書けばありきたりな内容になってしまいますが、

線や絵柄から感じられる、静かで激しく、そして不気味な雰囲気が設定以上のキャラクターを生み出していると言えます。

 

一つ言えるとすれば、この作品に出てくる人間は

基本的に何を考えているのかあまり分かりません。

一方で、悪魔は自分の欲望に忠実に生きており、考え方もはっきりとしていることが多いです。

 

人間と悪魔の性格的な対比を描くことで、婉曲的に理性と本能の対立を描こうとしているのかもしれません。

悪魔の能力を身につけた主人公含め登場人物は、ある意味自分の欲望に忠実に生きている。

人と悪魔の狭間の存在となった主人公の視点から、人とは何かというテーマを再定義したいという思惑も、もしかしたらありえます。

 

まだこの先主人公にどのような運命が待ち受けているか、

まったく予想がつきませんが、

あの『ファイアパンチ』を生み出した藤本タツキ先生ならば、

きっと驚きの展開が待ち受けているのでしょう。

 

良い意味でジャンプっぽくない作品であり、これからの展開がとても楽しみな作品です。

まだ一巻が発売されたばかりなので、今からでも追いつけます。

ぜひ、なんとも奇妙で不思議でちょっと不気味な世界を体験してみませんか。

 

 

チェンソーマン 1 (ジャンプコミックス)
無料試し読み
著者:藤本 タツキ
出版社:集英社
販売日:2019-03-04

この記事に類似する記事

▶マンガがお得に買えちゃう情報満載!

人気のコメント

新着コメント

ログインして
すべての人気のコメントを見る

ご自身のTwitter、Facebookにも同時に投稿できます。

《マンガ新聞》公式レビュアーの方はログイン
 ※新規ゲストのログイン機能は準備中となります

利用開始をもって
《利用規約》《個人情報の取扱について》
同意したものとみなします。
ログインメニューに戻る
ログインメニューに戻る
パスワードを忘れた方は
《パスワード再設定》を行って下さい。
ログインメニューに戻る