TOP > マンガ新聞レビュー部 > 普段の何気ない日常の「幸せ」が心に突き刺さってくる...

どうも。

漫画家こしのりょうです。

 

昨年「search/サーチ」という映画を観ました。

画面がすべてPC画面で構成されてるということで話題になりました。

 

内容は、行方不明になった一人娘を父親がPCを駆使し、事件が起こった真相や犯人を捜していくという内容。

同じ一人娘を持つ父親として、共感ばかりで涙なしには観れなかった映画でした・・・。

 

最近は「娘」ものにすっかり弱い・・・。

 

映画にしろ、漫画にしろいろんな方法で「親子愛」を表現してきてますが

なかなか斬新な手法だったなーなどと考えてる時に

その時はまだ読んでなかったのですが、話題になってる一作の漫画が頭に浮かびました。

 

マイホームヒーロー(1) (ヤンマガKCスペシャル)
無料試し読み
著者:朝基 まさし
出版社:講談社
販売日:2017-09-06

 

 

 噂は聞いていました「娘のために、殺人をしてしまう父親」のお話

「娘のため・・・」きっと、映画の「父親」の思いは同じだろうな・・・

 

最初はちょっと、ためらいがありました。

「つらい話」になったらやだな・・・

でも「漫画家」としての興味が勝ってしまいました。

「親子愛」をこの漫画はどう表現していくんだろうと。

 

今後、自分が漫画を描いていくうえで参考になるかもしれないな・・・。

そんな思いで読み始めました。

 

 

「オレも殺す!・・・かも」

 

1話目で娘の彼氏の言動をみて、こう思いました。

この瞬間から「漫画家」としての自分はなくなり「父親」としての自分だけで読んでいました。

 

すぐに「正義」とか「悪」とか

そういう概念もぶっ飛びました。

 

緻密なトリックや仕掛け、現在のIT技術が駆使されていて

「うわー!こんなことできるんだー」などと思いながら

 

推理小説の好きなしがない主人公・鳥栖哲雄と

主人公の犯罪をあばきたい半グレ・恭一の頭脳戦

 

暴力団がバックについてる単独詐欺師で、

主人公に息子の延人を殺された麻取義辰との父親同士の対峙

 

背景に巨大な利権が絡んだ犯罪を臭わせながら

一気に畳みかける展開に

止まることなくページをめくり

発売巻まで読破!

 

原作の山川直輝さんの練られまくったシナリオと

作画の朝基まさしさんのリアリティが迫ってくる絵と構図、構成

特に人物描写はすばらし過ぎでした。

 

漫画家としては、歯ぎしりしてしまうくらい・・・オレも頑張んなきゃと。

 

 

いや、これは読み直して気づいたこと。

読んでるうちはもう主人公になりきって、

このピンチをどう脱するかを自分なりに必死に考えながら読んでいました。

 

主人公・哲雄の行動力に「う・・・ここまでできない・・・どうしよう・・・オレ父親失格?」などと思いながら。

 

 

印象的な「グッ」とくるセリフもいくつもありました。

あえて、ひとつだけ・・・

主人公・哲雄の奥さん・歌仙のセリフ

 

「幸せ?」

「今年19になる世界一かわいい娘と・・
 その娘を全力で守る尊敬する夫と・・・・
 家族三人で生きてくこと・・・・
 幸せかどうかなんて・・・・
 どうでもいい」

 

 

「幸せ」

この漫画の状況だからこそ

浮かび上がってくる

いまそこにある何気ない日常の「幸せ」を

ほんとうに「幸せ」だと感じさせてくれる作品です。

 

読書後

今は家を離れている娘にLineしました。

「元気か?」と打って、

消して

「寒さはどう?」と。

 

 

マイホームヒーロー(1) (ヤンマガKCスペシャル)
無料試し読み
著者:朝基 まさし
出版社:講談社
販売日:2017-09-06

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