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直接的なエロシーンはないのにめっちゃ発奮!『王家の紋章』は女の欲望玉手箱

少女漫画で長編というと、やっぱり思い出すのは『王家の紋章』ですね。

 

王家の紋章 1 (プリンセス・コミックス)
著者:細川智栄子あんど芙~みん
出版社:秋田書店
販売日:2015-07-16

 


これです。連載40年、既刊64巻、古代エジプトを舞台にした大スペクタクル垂涎ドラマです。表紙からして溢れるこの少女漫画臭!

 

物語の舞台はエジプトを中心とした地中海沿岸の国々。自宅に居ながらにして大冒険気分が味わえます。しかも現代エジプトだけでなく古代エジプトまで、時代を変えて旅するんですよ。ゴージャスゴージャス。

 

先日、ミュージカル『王家の紋章』を観たので漫画を読み返しているんですが、なんだかめちゃくちゃキュンキュンしますね。

なにしろ古式ゆかしい漫画なので、激しいエロはなし。奪われるのはキスのみ。萌えシーンではひたすらハグのみ。スキンシップは豊富なので、発奮します。

 

 

ざっくりあらすじを紹介すると、現代のアメリカ娘・キャロルは、王家の呪いにかかって古代エジプトに送られてしまいます。

そこで若き王メンフィスと出会うのですが、キャロルがエジプトでは珍しい金髪娘だったこと、21世紀の知恵を次々披露して奇跡を起こしたことから熱愛され、激しく慕われます。

 

ところでキャロルは「21世紀の人間なら誰でも知っていることよ」と言いながら、泥水を真水に変えたり鉄を精製したりするんだけど、未だに和久井はそのどちらのやり方も知りません。

誰でも知ってることを知らない自分はバカなんだなと思います。

 

初めは横暴なメンフィスを嫌がっていたキャロルだけど、そのうちすっかりほだされてラブラブに。しかし彼女の絶大なる影響力は各国に知れ渡り、アッシリアだのヒッタイトだのいろんな国々から次々と彼女を付け狙う権力者たちがやってきます。

そしてさらわれちゃー戻り、またさらわれちゃー戻りを繰り返して60数巻。

 

『王家……』に毒された脳みそはけっこう重症

 

子どもの頃から『王家……』を読んで育った和久井の脳内はけっこう毒されていて、夢や憧れはすべてこの作品から教わりました。

 

和久井の歴史好きは、たぶん王家のせいです。エジプトは憧れの旅行先です。

そして理想の男性像は、キャロルの筆頭“ストーカー”イズミル王子です。

 

メンフィス王とキャロルの恋がエジプトをさらに熱く燃え上がらせているにもかかわらず、横恋慕してぜんぜん脈がなさそうなのに「その身も心も……この私になびかせてみせるぞ」とか強気なこと言ってます。

 

こいつのせいで和久井は、横恋慕されるのにものすごい憧れがあります。奪われるほどに愛されたい。その上、ストーカーもされてみたい。最寄り駅で待ち伏せされて「おお、会いたかった……」とか言われたい。

 

いつでも冷静沈着で理性的な王子だけど、キャロルのことにだけは大興奮でいつでも顔を赤らめてるところもかわいらしい。

そんなオクテっぽい王子だけど、実はものすごいドSです。

 

キャロルを柱にくくりつけて鞭で打ち、その後気絶したキャロルの服を脱がせて、自分で傷の手当てとかしてます。

こうなるともう手当てと称して脱がせたいから鞭で打ったんじゃないか、という疑惑が浮かんできますね。

 

イズミル王子、よくよく無理矢理が好きみたいで、大けがを負ったキャロルに「傷が見たい」とか言って、これまた服を剥がしてきます。

でも決して余計なところを触ったり揉んだりしないんですよね(ここめちゃくちゃ大事)。それ以上する気もなさそう。なんのために服を剥いだのか意味不明なほどです。

 

彼の中での女性に対するマナーはけっこう明確で「キスは無理矢理してもいい」「寝てるときにキスしたり服を脱がせても構わない」「だけど結婚式を挙げるまではエッチはしない」です。

何かのラインが彼の中に出来上がってるんですね。

 

 

一方で和久井はベラベラ大声でしゃべる男子はちょっと苦手です。王家で言えばメンフィスです。

 

メンフィスは、イズミル王子が送り込んだスパイ・ルカをまんまと王宮に引き入れて疑いもしないし、ヒッタイトの王宮に忍び込んだはいいけど大した策もなかったみたいで、見つかりそうになってキャロルに犠牲になってもらってるし、一国の王が「ちょっとあそこも寄っちゃおうかな」とかバックパッカーみたいなこと言って国を離れたまま帰らないし、ちょっと短絡的で頭が弱そうです。

 

だけどまあいいんです。メンフィスはキャロルとガッツリくっついていただき、あまったイズミル王子は和久井に払い下げていただきたい。

 

しかもこの作品のいいところは、メンフィスやイズミル王子といったイケメンにはキャロルはいくらでも襲われて抱きしめられてキスされてるのに、その他のアルゴン王といったブサメンからは襲われないんです。

 

物語に登場するのは、気持ちのいいスキンシップだけ。本当に、少女漫画って都合がいいですね。

 

64巻も出てるけど、ストーリー自体は単純なので、割とサクサク読めちゃいます。

SNSでは相変わらずリア充たちが華やかな書き込みしてますが、それに対抗して旅行気分とラブラブ気分に没頭するのはいかがでしょうか。

 

 

王家の紋章 1 (プリンセス・コミックス)
著者:細川智栄子あんど芙~みん
出版社:秋田書店
販売日:2015-07-16

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