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レビュー執筆者:たまごまご

 

ギャグ漫画『パワハラ美少女カンパニー』

 

世の中がみんな美少女なら、ブラック企業なんてなくなるのでは…?

 

「かわいいは正義」というのは、『苺ましまろ』が発売された時のキャッチフレーズ。正しいか否かはともかく、妙な説得力があった。猫とか、少女とか、ぬいぐるみとか。「かわいい」という偶像の前には、誰も太刀打ちできない。

 

今回ご紹介する、『パワハラ美少女カンパニー』「萌え」の強靭さと狂気をスレスレで描いた作品だ。

 

会社員の小山内は、パワハラに悩む青年。入社二年目、しんどい時期だ。正直彼への待遇は酷すぎる。ブラック企業と言わざるを得ない。

 

彼が手に入れたのは、VR進化系メガネ。かけるとおじさんが美少女に見える、という超画期的&都合のいい眼鏡だ。

 

半信半疑だった小山内。この眼鏡をかけてパワハラ上司のお小言を聞いていると、あら不思議、嫌な気持ちにならない。むしろかわいいから見ていたくなるし、ちょっとM的なドキドキすら感じ始める。本部長も、取引先の相手も、みんな美少女。今までのパワハラライフは、一転してハッピーライフに早変わり。

 

「飲みに付き合え」「風邪なんて気合で治せ」「休みとる必要ねーだろっ!?」

 

いずれも絵に描いたようなパワハラ。おじさん上司に言われたら、歯を食いしばって泣くしかない。しかしこれらが美少女だったらあら不思議、聞き流せるし、対応しやすい。理不尽があっても向き合い方が一気に楽になる。

 

「さぼらねーように見張ってやる」と言われた時は、おじさんに見張られていたら気分が悪いったら無いが、美少女なら見つめられていてドキドキだ。

 

「いつになったら一人前に仕事こなせんのかねー? この童貞は!!」なんて、出るとこでれば一発アウトなパワハラ・セクハラ発言だが、美少女に言われたら、ときめきでどうでもよくなる

 

おそらくVRChat(3Dアバターを使ってVR空間で動き回れるもの。もちろん美少女になれる)の経験者や、美少女おじさんバーチャルYouTuber(最近は声まで美少女にできる)を見たことがある人なら、このマンガの世界はあながち破天荒じゃないと感じるはずだ。

 

男子はおじさん(美少女)にときめくし、ガチ恋だってできる。そのくらい見た目の力は強力なのだ。

 

小山内がずっとメガネをかけて部長を見ているため、おじさん部長はずっと美少女。パワハラが全部ツンデレに変換され、萌えキャラクター化している。

 

部長も小山内の態度が軟化したことで、彼のことを信用し、仕事面でも人間としても気に入りだしているようだ。人間関係は萌えで、変えることができる。ってことは小山内×部長のカップリングが起こりうるのか……?

 

VRがどんどん普及している現在、このマンガの出来事は極端に嘘な話ではなくなってきた。2人がお互いメガネをかけて、美少女だと認識しあえば、そこに恋が生まれてもいいんじゃないかなあ。リアルの容姿なんて、バーチャルで上書きできる。やっぱり「かわいいは正義」だ。

 

 

 

 

こちらの記事は、記事提供元のマンガの宇宙を旅するためのWebマガジン「コミスペ!」でも読むことができます。

 

 

 

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