TOP > マンガ新聞レビュー部 > 何モノでもなれる明日の自分へ『金のひつじ』

今回紹介したい漫画は『金のひつじ』

 

金のひつじ(1) (アフタヌーンKC)
著者:尾崎 かおり
出版社:講談社
販売日:2018-03-23

 

---あらすじ---

小学生の頃大阪へ引っ越した(つぐ)は、両親の別居を機に幼いころ住んでいた田舎町へと戻ってきた。

そのころ仲の良かった優心(ゆうしん)・朝里(あさり)・(そら)と再会し、同じ高校に通えることに喜ぶ継。
変わらない友情を信じていた継だが、時の流れとともに3人の関係性はすっかり変わってしまっていた…。
--------------

 

継は4人姉妹の2番目。
忙しい母と姉に変わって、妹たちの面倒をみつつ家のことを手伝う優しい女の子。

 

ロック好きな父に憧れてギターに夢中な元気系で、サバサバしていて男とか女とか分け隔てなく接することができる子で、いい意味でまだ子供。

多分私だったら友達になるd( 'Д' d)

 

父親とは連絡がつかないし、新しい家は団地でギターも弾けないけど、
昔の友達と再会したし、なんとかやっていけるー!と思っていた。

 

小学生の頃、仲の良かった優心はまさに「ヒーロー」だった。
勉強もできて正義感に溢れていて、市議会議員の父親を誇らしく思っていて、将来は正義の味方になる!と目を輝かせていたし、きっと進学校に通っていると継は思っていた。

 

しかし、優心が中学生の時、父親がとあることをやらかした為、彼の世界は一変した。

そんな優心にいつも助けてもらっていた朝里と空は、大変だった時の彼を助けてあげることもできず、不良になってしまった優心との距離は離れる一方…。

 

それでも昔から優心のことを好きな気持ちが変わらない朝里は、事情を何にも知らずに、子供の頃の距離のまま優心に接する継にいらだちを覚える。

 

空はいわゆるオタクで、気弱な性格から高校生になった現在、いじめられていた。
しかも優心がいじめの中心メンバー。

 

やり返すこともできない自分が嫌になった空は、生きていることまでも嫌になり、自殺しようとしたところを継に見つかる。

 

 

閉鎖的な田舎町だからこそ人間関係が難しい。
物分かりのいいふりをして、踏み出すことを諦めてしまいがちな思春期だが、それを簡単にぶち壊す勇気があるのもまた思春期。

 

継と空は、窮屈な街からの家出を決意する。

 

自分たちを知らない、もっともっと広い世界へと旅立ちたい気持ちって誰しもあると思う。

 

私は割と両親が厳しい方だったから高校生まで門限があったし、友達の家に泊まりに行っちゃダメだし、

友達と出かける時も、例えば最初に遊んでた場所から移動する時、逐一親に移動先を連絡しなきゃいけなかったので、

とにかく家を出たくて出たくてしょうがなかった!

・・・とか言って未だに実家住みなんだけどね 笑(実家最強)

 

「子供の頃の夢を変わらず持ち続けて
 叶えることができる奴はほとんどいないんだって

 みんないつの間にかやりたくない仕事をしたり
 自分がなりたくなかったような人間になってしまうんだって」

 
----『金のひつじ』1巻より

 

私は今学校の先生をしているけど、物心ついた時から先生になりたかったからわかりやすかったんだよね。

 

だって勉強そこそこ頑張って、大学で資格さえ取ればなれるわけだからさ。

だから努力すればいいだけのことだし、どうやったら先生になれるのか明確な答えがあるからよそ見せずに猪突猛進。

 

もちろん両親の協力があってこそ、よそ見せずに今こうしてなりたかった先生になれているわけなので、

感謝しなきゃいけないんだけど、継や優心にはそうやって身を預けられる両親がいないんだよね。

 

空も作中では特に語られてないけど、おばあちゃんと父親と住んでいて母親いないっぽいし。

だからってわけじゃないんだろうけど、自分が何者で、何になりたいかが全く想像ついてない感じが私にはない感覚だから、読んでて心を掴まれる。

 

私は先生になることしか考えてなかったから、変な言い方だけど、自由な選択があるって楽しそうだなーって、苦しみも合わせて羨ましいんだよね。

家出とか未だに憧れる 笑

 

尾崎かおりさんの作品は、私の人生にはない勇気が詰め込まれてるんですよ。
ぜひ若い子に読んでほしい作品ですね∩^ω^∩

 

金のひつじ(2) (アフタヌーンKC)
著者:尾崎 かおり
出版社:講談社
販売日:2018-09-21

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