TOP > マンガ新聞レビュー部 > 【映画化決定】備前焼の魅力と出逢う物語『ハルカの陶...

岡山県の誇る陶芸品と言えばもちろん

備前焼』です。

 

江戸時代初期の頃から盛んになったと言われる備前焼は、釉薬(※1)も塗らず、水と土そして圧倒的な火力で作る自然と人の力が合わさった、とても力強い焼き物として人気を誇っています。

(※1…陶器などを造る際に使用する うわぐすりのこと。)

 

本日ご紹介するのはそんな「備前焼」に魅せられた一人の女性が、陶芸の世界に飛び込み成長していく姿を描いた漫画『ハルカの陶』です。

 

ハルカの陶_表紙

 

原作をディスク・ふらいセンセイ、作画を西崎泰正センセイが担当された全3巻の読みやすい作品です。

女優の奈緒さんを主演に迎えて、2019年に映画化も決定されました。

 

作品の舞台はもちろん、その名を冠した地名でもある岡山県備前市。

 

 

何となく日々を過ごし、25歳でこの先の人生を達観してしまった主人公・小山はるか(こやまはるか)は、ある日上司に連れられて出かけたデパートに展示されていた一枚の備前焼の大皿に、目と心を奪われてしまいます。

 

ハルカの陶‗001
©西崎泰正/ディスク・ふらい/芳文社

 

その場で上司に退職を願い出た主人公は岡山県に移住し、大皿の作者・若竹修(わかたけおさむ)の元へ弟子入りを懇願しに行きますが、けんもほろろに断られてしまいます。

しかし周りの人たちの優しさや心遣いによって、なんとか弟子(見習い)として備前焼の世界へと足を踏み入れます。

 

踏み入れたといっても陶芸の世界も甘くはありません。

備前焼は「土練り3年ロクロ6年そして焼きは一生」と呼ばれる世界。

 

はるかがどんなに頑張ってもなかなか物になるわけもありませんが、彼女はひたむきに土と備前焼に向き合います。

 

ハルカの陶‗002
©西崎泰正/ディスク・ふらい/芳文社

 

そんな彼女の姿勢に、町の人たちや師匠でもある修も見る目が変わっていき、はるかの頑張りが少しずつ実を結んでいきます。

 

 

おそらく、人は一生のうちに何度かこういった出逢いをするものだと思います。

人なのか、物なのかは分からないけれど、自分という人間があるべき場所に定まっていく。

 

「備前焼」という焼き物に出会い、そのなかでも無骨なのに味のある作品に出逢ったはるかがどんな物語を織り成していくか。

ぜひ読んでみてください。

 

また、作中でも触れられている岡山県備前市のイベント「備前焼まつり」や伊部駅も、実際に存在します。

 

ハルカの陶‗03
©西崎泰正/ディスク・ふらい/芳文社

 

伊部駅は、降りてすぐのところにある「双葉食堂」というお店が実にいいお店なので、備前へお越しの際にはぜひお立ち寄りください。

 

歴史と伝統、人と人が紡いで生み出す、マンガの中でも珍しい陶芸物語。

来年の劇場公開前に予習してみてはいかがでしょうか?

 

 

ハルカの陶 1巻 (芳文社コミックス)
原作:ディスク・ふらい
作画:西崎泰正
出版社:芳文社
販売日:2014-04-25

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