TOP > マンガ新聞レビュー部 > 本当に欲しいものはなんですか?『夜市』で見つけた僕...

世の中では「異世界転生」ものが流行ってるようですね。

異世界に転生された主人公たちが、チートな力で女の子にモテてウハウハしてるそうです。

 

・・・・・・なめんなよ!

 

世の中にはそんなに都合のいい異世界ばかりじゃねぇ!

ってことを今から教え込んでやりたいと思います。

というわけで、本日ご紹介する漫画はこちら『夜市』です。

 

夜市 (ボニータ・コミックス)
著者:奈々巻かなこ
出版社:秋田書店
販売日:2018-11-16

 

本作は恒川光太郎センセイが執筆された同名小説作品を、岡山県在住のマンガ家・奈々巻かなこセンセイがコミカライズした作品です。

 

五年に一度訪れる「夜市」。

そこでは人ならざる者がはびこり、様々な“なにか”が取り引きされている不思議な空間ーーまさに異世界です。

 

この「夜市」に一度迷い込んでしまった場合、帰還する唯一の術はそこでなんらかの「取り引き」を行うこと。

取り引きできるのは、物やお金だけでなく時間や概念も対象となります。

 

物語は、女子大生のいずみが、片思い中の相手・裕司(ゆうじ)の家に呼ばれるところから始まります。

 

裕司は野球の才がありながらも、ある時から野球も高校も辞めて人が変わってしまいました。彼に誘われたいずみは、淡い期待を胸に裕司の元を訪ねるものの、一緒に来てほしいと言われて向かった先は「夜市」でした。

 

夜市‗01
©奈々巻かなこ/恒川光太郎(秋田書店)

 

人ならざる者たちが存在し、そこで売られている物たちも我々がいう“常識”では考え付かないような物ばかりでした。

見たこともない世界や光景に混乱するいずみをよそに、どこか冷静な裕司。

 

夜市‗02
©奈々巻かなこ/恒川光太郎(秋田書店)

 

そうです。彼は過去に一度この「夜市」に迷い込んだことがあったのです。

そしてそんな彼の口から語られた驚愕の出来事。

 

まだ幼き日に裕司が見た「夜市」の世界。そこで誰と出会い、起こってしまった出来事とはなんだったのか?

その答えはぜひコミックスを読んでご確認してみてください。

 

そしてふたりが「夜市」で出逢った謎の老人は、この異世界の事に精通しているようですがはたして彼は一体何者なのか?なぞも深まります。

 

本作の原作小説は「日本ホラー小説大賞」を受賞した作品です。

読み進めていくうちにどんどんとその世界観に引き込まれて行きました。漫画『夜市』自体は、単行本一巻にて完結している作品なので、ちょっともう一冊なんて時に小説も読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

先週のレビュー漫画『魔女は三百路から』といい、『夜市』と言い我々が気づいていないだけで、異世界や異形の者達なんてのはひょっとしたら意外と身近に潜んでいるのかも知れませんね。

 

ほらあなたの近くでもこんな不思議な『夜市』が開かれているかも・・・。

それではまた来週お会いしましょう。

 

 

夜市 (ボニータ・コミックス)
著者:奈々巻かなこ
出版社:秋田書店
販売日:2018-11-16

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