TOP > マンガ新聞レビュー部 > 自分の愛を見直すことができる『まんが浪費図鑑』は実...

「はぁ〜…課金したい………!!」

 

そんなこと、感じたことありませんか?ありますよね!あるはずです!!

 

だって、マンガ新聞を見に来てくださってるということは、マンガが大好きなはず…!

応援しているマンガ家の先生たちに「好きです!」って伝えたい。でも直接伝えるには想いが熱すぎて引かれてしまうかもしれない…そんな時、手っ取り早く愛を伝えるにはどうすればいいでしょうか?

 

課金です!!

 

新刊だったら最低でも発売日には購入。もっと言えば、Amazonの予約開始時に予約購入。

そうすることによって、応援している人の数が出版社サイドにも伝わり、大好きなマンガ家先生が活躍する場が増えるはず!!(って、よくSNSで流れてくるじゃないですか!)

 

そんな課金欲を、余すこと無く伝えてくれる素晴らしいエッセイが、先日晴れてマンガになりました!

 

『まんが浪費図鑑』です!

 

まんが浪費図鑑 (コミックス単行本)
製造者:小学館
著者:劇団雌猫・朝陽昇

 

もともと2016年末に発行された文芸同人誌『悪友』からスタートしたこのシリーズ。

 

それが、いろんな「沼」にハマった人たちのエピソードをもりこんで、2017年に『浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話―』として書籍化。

さらに先日、マンガ版も発売となったのです!

 

これがどれも「わっかる〜!!!」となる珠玉のエピソードばかり…!読み終わった頃には頷きすぎてクビは落ちたし、叩きすぎた膝は腫れ上がりました。

 

「浪費」、ぱっと聞くとマイナスな響きの言葉ですが、全てはこの見開きに集約されております。

 

©劇団雌猫/小学館
©朝陽昇/小学館

 

「これは<浪費>ではなく、<愛>なのです。」

 

分かる…!分かりますとも!!

 

例えば広島カープ沼に27年沈んでいる私としては、去年入団した育成選手の藤井黎來(れいら)投手に課金したい。

彼は広島ではなく、山口県は由宇にある二軍練習場で、毎日一生懸命頑張っています。でも、育成選手なので年俸もとっても安いし、支配下登録されない限り、全国紙に載ることもほとんどない。

 

私はそんな彼のユニフォームが欲しい…!カープの場合、自分の名前が入ったグッズが売れると、その数%は選手本人に入るらしいのです。なので、課金したい。

それによって、黎來くんが美味しいご飯を食べることができるかもしれないじゃないですか!そしたら彼の投球に、今まで以上に力がみなぎるかもしれない。そしたら彼が支配下登録されるかもしれない………買わなきゃ……!!

 

こういうお金の使い方、浪費って言わないでしょ!?むしろ投資でしょ!

っていうか、この私がユニを買うという行為が少しでも彼の笑顔につながるとしたら……

 

そんなの、実質タダでしょ!?

 

この作品には、このような「実質タダ思想」の女性たちが多ジャンルに渡って登場します。

 

  • 同人誌で浪費する女
  • 若手俳優で浪費する女
  • 占いで浪費する女
  • マッサージで浪費する女
  • フィギュアスケートで浪費する女

 

どれもこれも、愛に溢れる素晴らしいエピソードばかり…!

 

すごくリアルだなあと思うのは、現在進行系の浪費だけでなく、過去に浪費しまくっていたエピソードを振り返る女性や、ハマっていたアイドルが急に卒業したことによって、強制的に浪費先を失ってしまった女性が登場すること。

共通して言えることは、そこに後悔の気持ちが微塵もないのです。これもまた、超同意!

 

私事ばかりで恐縮ですが、私も2018年初旬に、ももクロの緑の子が急に卒業したことによって、心にぽっかりと穴が空きました…強制的に沼が干上がったこの気持ち、どう処理すれば…!?と泣いて暮らしたものです。

じゃあ、彼女の笑顔が観たくて日本全国あちこち飛び回って使った時間とお金は、はたしてマジもんの「浪費」だったでしょうか?

 

否!!浪費にあらず!!

 

あの時間やお金で、棺桶に詰めて来世に持っていきたいような楽しい思い出やネタや友達を、山程ゲットすることができたんです!

それらは、今からどんなに金を積んでも得ることができない超貴重な宝物なのです。そんな貴重品を魂に蓄えることができるなんて…

 

やっぱり実質タダじゃん!!

 

このように、魂を震わせる「好き」という気持ちを代弁してくれる素敵な『まんが浪費図鑑』。

この作品を購入する費用も実質タダと言えますね!さあ、読んで自分の愛を再確認しようではありませんか!!

 

なお、『まんが浪費図鑑』と同時に発売となった書籍の続編『シン・浪費図鑑』もオススメです。世の中には本当にいろんな「沼」が存在していて、どの沼にハマってもみんな総じて超楽しそう、ということが行間からにじみ出てきますよ!!

 

最後に、「おそ松さん」沼にハマっている友人の言葉を記してこのレビューを締めたいと思います。

 

「水たまりだと思ったら沼だった」

 

皆さんも、どんどん深みにハマって、味わい深い人生を!!

 

シン・浪費図鑑 (コミックス単行本)
著者:劇団雌猫
出版社:小学館

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