TOP > マンガ新聞レビュー部 > 摩訶不思議・冒険活劇『海王ダンテ』は“男のロマン”...

「超文明」「召喚術」「海賊」「世界征服」

 

そんな言葉に“男のロマン”を感じる人たちに、

ぜひお薦めしたいマンガがあります。

 

 

その本の名は『海王ダンテ』。

 

『ゲッサン(月刊少年サンデー)』で連載中の、

漫画:皆川 亮二

原作:泉 福郎

先生方による作品です。

 
海王ダンテ (1) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
著者:皆川 亮二
出版社:小学館
販売日:2016-07-12
時は18世紀――。
 
西欧列国が海の向こうへ
大いなるロマンを求めていた時代。
 
女王の命を受けたイギリス海軍は
大英国帝国の“力”を誇示する為、
前人未踏の地・北極点を目指していた。
 
だが、その旅は長く困難を極め、
氷の大地を目の前にしながらも
吹雪と氷塊で進路を阻まれてしまう。
 
そんな危機的状況の中、
船の前に現れた謎の少年「ダンテ」。
彼もまた北極点を目指していた。
 
少年の旅の目的は、
そこ(北極点)に封印されている
「友達の命を救う為に必要な物」
を取りに行くことだと言う。
 
初めは少年を疑っていた
イギリス海軍だったが、
彼が持つ“知識”と不思議な“力”に
何度も助けられていくにつれて、 
少年を信頼するようになり
遂に、氷の大地への上陸を果たす。
 
北極点を目指すイギリス海軍と少年の
旅の前途に光明が見いだせたか
……と思われたその時、
それぞれの宿敵が立ちふさがる――。
 

……というのが、物語の導入部分です。

 

本作は、18世紀の世界史や

実在した人物がモデルになっていますが、

タダの歴史マンガというわけではなく

「ファンタジー」×「歴史」

のハイブリッドな内容になっています。

 

 

そんな『海王ダンテ』の魅力を語る上で、

絶対に欠かせないものがあります。

 

それが「本」と「魔導器」です。

 

超文明の3冊の本

 

18世紀の人類の常識では説明ができない

不思議な“力”を持つ「本」が登場します。

 

厳密には「本の姿をした“何か”」で、

数千年前から存在していると言われています。

 

 

①「要素(エレメント)」

本作の主人公である

「ダンテ・ホレイショー・ネルソン」が持つ

この世界のあらゆる“理”が記されている本。

 

・この世界を形成する物質

・その土地の地理、歴史、文化

・そこに生息する動物

 等

 

知りたい事が頭の中に流れ込んでくる

……といった能力です。

 

私達が「パソコン」や「スマートフォン」等

を使って調べ事をしているように、

ダンテは「要素(エレメント)」を使って

その都度必要な情報を得ているわけです。

※それも手を使わず頭の中で。

 

冒険のアイテムとしてメチャクチャ便利です!

 

 

②「構成(ビルド)」

ダンテの幼馴染で、今はフランス軍に所属する

「ナポリオ・ボナパルト」が持つ、

要求に応えて何でも“設計”してしまう本。

 

・歩行戦艦 ※足が付いた船

・潜行戦艦 ※潜水艦

・飛行戦艦 ※飛行船

 等

 

18世紀ではありえない技術の兵器を設計できる

……といった能力です。

 

しかし、いくら高度な設計だったとしても

造る人の技や材料の質が足りてない為、

造ったものが壊れやすい、というオチ付き。

 

なお、

「要素(エレメント)」と「構成(ビルド)」は

どちらも18世紀の“知識”を

はるかに凌駕するものですが、

 

・「要素(エレメント)」は<全方位型>

・「構成(ビルド)」は<発明特化型>

 

……といった感じで、

“知識”のタイプが違っているのが面白いです!

 

 

③「生命(ライフ)」

前人未踏の地・北極点に封印されている、

どんな病気も“治せる”生命の根源を司る本。


やり方によっては

「死者」を蘇生させる“力”もあるため、

悪しき人物が所有すると

世界の生態系が破壊される恐れがあります。

 

ダンテとナポリオの2人は

病に苦しむ<共通の友達>の命を救う為、

「生命(ライフ)」が封印されている

北極点を目指すわけですが、

互いの<最終目的>や<関係性>などから

「協力」ではなく「競争」

の道を選ぶことになります……。

 

これが少年漫画的に<激アツ>なのです!

 

 

 災いをもたらす魔導器

 

ダンテが「要素(エレメント)」と共に

育ての親から託された

ペンダント型の呪いのアイテム

 

「世界を形成している小さな粒」

契約者の意志で、

 

・空飛ぶ古代文字の絨毯

・標的を貫く光の鳥

・破壊を行う巨大な魔人

 

……といった、

「魔法」や「召喚」のような“力”

に変えることができます。

 

しかし、便利な“力”には代償が伴うもの。

 

爪が剥がれる、骨が折れる、出血する、等

魔導器を使うたびに

ダンテの体が破壊されていきます。

 

それでも、ダンテは

大切なものを守る為にダメージ覚悟で

魔導器を使っていくのですが、

そんなダンテを「仲間」が助けてくれます。

 

冒険を重ねるたびに深まる「仲間との絆」が

読んでて、こう……本当に<胸アツ>です!

 

 

まとめ

 

このように、非常に大きな“力”を持っている

「本」と「魔導器」に関しては、

 

<リスク> と <リターン>

 

……が絶妙に設定されていることにより、

バトルの展開がホームラン大会にならず

常に緊張感があります。

 

 

また、本作には、

各国情勢、海賊事情、儀式、制度など

<歴史ネタ>が多く含まれている為、

一見、難しそうに思われるかもしれませんが、

 

・魅力的な登場キャラクター

・圧倒的な画力・演出

 

のおかげで、スッ…と頭に入ってきます。

 

“マンガで楽しみながら勉強できる”

というのも、本作ならではの魅力です。

 

 

 

「生命(ライフ)」を手に入れる為。

「自国の“力”」を誇示する為。

 

最初に北極点にたどり着くのは、

果たして、一体誰なのか……?

 

ぜひ皆さんの目で確かめてもらいたいです!

 

海王ダンテ (1) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
著者:皆川 亮二
出版社:小学館
販売日:2016-07-12

 

 

ちなみに『ゲッサン』のWEBサイトで

「試し読み(第一話)」ができますよ。

海王ダンテ | ゲッサンWEB

その少年は―――世界の理を知っている。時は18世紀。西欧列国が海の向こうへ大いなるロマンを求めていた時代。そんな世界に生きる少年ダンテに秘められた、未知なる力!迫り来る運命の荒波に挑む、少年の奇跡の航海が今、始まる!!

gekkansunday.net

 
 

 

……と、こんな感じで紹介してきました

本作の内容(北極編)ですが、

 

じつは、これ……。

 

「コミックス1巻」で完結します。

 

※2巻以降は、インド編アメリカ編

 オーストラリア編、等、

 世界各地に冒険の舞台が移ります。

 

 

 

私が『海王ダンテ』を読んでいて

「本当に素晴らしい」と思った事。

 

……それは「コミックスごとに

お話が綺麗にまとまる」ように、

話数や起承転結を構成している

先生方の“こだわり”です。

 

 

・各巻のド頭にオープニングがあって

・本編の起承転結があって

・ラストに次巻に繋がる前フリがある

 

 

マンガなんだけど、マンガじゃないような

なんだか不思議な感じ……。

 

そう……まるで、

1本の映画を観ているような感覚!

 

<読後感>がとても良いです。

 

 

……この感覚。

ぜひ皆さんにも味わってほしいです!

 

海王ダンテ (2) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
著者:皆川 亮二
出版社:小学館
販売日:2017-01-12
海王ダンテ(3) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
著者:皆川亮二
出版社:小学館
販売日:2017-07-28
海王ダンテ (4) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
著者:皆川 亮二
出版社:小学館
販売日:2018-01-12
海王ダンテ (5) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
著者:皆川 亮二
出版社:小学館
販売日:2018-06-12
海王ダンテ(6) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
著者:皆川亮二
出版社:小学館
販売日:2018-11-12

 

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