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SNSやWebを中心に活躍する今注目の漫画家・山科ティナさんをゲストに、「紙とWebの二刀流!新世代マンガ家」山科ティナ×堀江貴文対談イベントが2018年9月20日に千代田区で開催されました。

 

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過去にアメリカと中国での生活を経て経験したグローバルな生い立ちがあり、ネットで投稿した胸キュン漫画で多くの若者の心をキャッチしている山科さん。

 

今回の対談では、山科さんの新作やネット時代における出版のあり方などの話で盛り上がりました。

 

新世代の漫画家・山科ティナの生い立ちに迫る!

堀江 山科さんはグローバルな生い立ちだと聞いていましたが、昔どこに住んでいたんですか?

 

山科 2歳までアメリカにいて、そこから9歳まで中国にいました。

 

堀江 なんでそんなにグローバルなんですか?

 

山科 母親がアグレッシブだったからですかね。自営業で働く場所をあまり気にしないような人でした。私は広州の祖父母に預けられていました。

 

堀江 なるほど。絵を描くのはもともと好きだったんですか?

 

山科 3歳くらいから(絵を描くのは)好きでした。

 

堀江 10月に発売される漫画も、事前に読ませてもらいました。

 

山科 『#アルファベット乳の、オモテとウラ。』が新刊のタイトルです、ありがとうございます。多摩美術大学に入ってから、東京藝術大学に入るまでの1年間が初めてWebでバズった期間なので、その間の話を描いてます。

 

 

堀江 すごく良い話ですよね。

 

寺田 私も読ませていただきました。前回のマンガ新聞のイベントで、堀江さんとLINEの谷口マサトさんの対談があったんですけど、その中でも『#アルファベット乳』の話は出ていて。こういう苦労をされていたんだと色々考えてしまいました。

山科さんは元々SNSが得意で、アイディアをすぐ思いついて描いてるイメージがあったんですが、「全然そうじゃなかったんだ」と意外でした。

 

山科 この話を描くまでは胸キュン漫画ばっかり描いてたんですが、初めて現実に近いシリアスなものを描きました。

 

堀江 よく自分の話が描けましたね。

 

山科 すごく恥ずかしかったです。

 

堀江 なんでこれを描こうと思ったんですか?

 

山科 この漫画の中にOさんというキャラクターが出てくるんですが、その人に感謝を伝えようと思って描きました。アルファベット乳は、Oさんと一緒に企画したので。

それと、セフルコピーというか、テンプレ化したものを描いてしまう状態が続いていたので、真逆のものを描いてみたくなりました。

当日画像
左:山科さん 中央:堀江さん 右:寺田さん

新作のテーマは、若者のコンプレックス

堀江 僕よりも半分くらいの年齢でとても若いのに、自分について描けるエピソードがあるのが驚きですね。自分のコンプレックスを描いている作品内容なのですが、寺田さんはそういうの好きですよね。

 

寺田 そうですね、コンプレックスの塊系なので(笑)。

「分かるな~」と思いながら読んでました。やってることは別だけど、自分ができることと求められることの差に悩む感じがすごく伝わってきます。

 

©山科ティナ/太田出版

 

堀江 なんで悩むのかをまず聞きたいですね。

 

山科 自分への自信の無さですかね?

 

堀江 でも自分に自信がある部分もあるわけでしょう。東京藝大には落ちたけど。東京藝大の合否ってすごくふわっとしてますよね。映画のオーディションくらい。何が選考基準なのかさっぱりわからない。

 

山科 デッサンが上手いとか、ある程度の基準はあります。

 

堀江 それは基準というより足切りでしょう。そういうレベルじゃなくてもっと上の次元が問題になってくる。オーディションの審査したことあるけど、結構適当なんですよね。

 

寺田 プロデューサーの好みですからね。

 

堀江 監督、プロデューサー、審査員みんな意見が違う。東大とかだと点数をこれだけとれば絶対受かる基準があるんですよ。積み上げで、これとこれをやれば絶対受かる。あとは気合。

 

山科 上手いから受かったり、下手だから落ちたりしている訳ではないんです。大学名で良い作品を生み出せるかは決まっていないのに、世の中にはそういう風に見られてしまう。

 

堀江 そういうのがあるんですね。

 

山科 リアルな話なんですけど、多摩美時代に東京藝大の友人と一緒にクリエイター交流会に行ったときに、他の参加者からの大学名への反応の差を強く感じました。

 

堀江 そんなに思ってるほど見てないと思いますよ。

 

山科 この年齢だからこそ、敏感になりやすいのはありますね。

 

堀江 そうとう敏感になってると思いましたね。若ければ若いほど、「こんなことで悩んだ」てことがいっぱいあって。でも悩みがいっぱいあったからこそ、この作品が生まれて良かったですね。

 

 

新作に描かれたライバルの存在

堀江 ハヤカワ五味さんは好きなんですか?

 

山科 好きでありながらも、ライバル的存在ですね。『#アルファベット乳の、オモテとウラ。』でも彼女との話は描かせていただきました。

ハヤカワさんからは「漫画で名前を出していい」と言われていたんですが、どういう風に描いたかも事前に送ってませんでした。漫画が完成したら、もう1人の主人公ってくらいめっちゃ出ていて、怒られるかと思ったら喜んでくれたのでもっと仲良くなれましたね。

 

©山科ティナ/太田出版

 

堀江 僕も2年前くらいに「ビジネスジャッジ!!」というテレビ番組でハヤカワさんと出会いました。ベンチャー起業家がゲストに来て、プレゼンをしていただくという内容なんですけど、いろいろ面白い人が来てましたね。

ハヤカワさんは、コンセプトが良いですね。アーティスティックで、事業として伸ばそうとする人じゃない。

 

山科 そうだったんですね。

 

堀江 僕らからすると、のんびりしてる印象でした。

 

山科 意外です。私の中ではかなりガッツのあるイメージでした。

 

堀江 ハヤカワさんとは同い年ですか?

 

山科 同じ95年生まれです。

 

堀江 良いですね、意識する人がいて。それまではそういう風に思わなかったんですか?

 

山科 そうですね。美術の世界に入ってから出会った人だったので、本当にやりたいことの世界でやっていこうと決めたとき、ライバル意識が生まれました。

 

#140字のロマンス (フィールコミックス)
無料試し読み
著者:山科 ティナ
出版社:祥伝社
販売日:2017-04-08

 

ネット時代に大手デビューは損!?

堀江 一般的に言うと、15歳で漫画が描けて芸大に受かるってすごいことですよ。めちゃくちゃエリートですよ。もっと漫画を描いた方が良い。

 

寺田 その年代でデビューする漫画家ってめずらしいですよね。

 

堀江 最近はそうでもないですよ。

もう一個聞きたいのは、若い子はなんで大手の出版社で出したいって思うんですか?Webでバズってるならそれで良いのでは?

 

山科 それだけだと、漫画家になりたい気持ちが満たせないというか。

 

堀江 大手から出ないと漫画家とは思えないんですか?

 

山科 胸を張れない感じはあります。

 

堀江 寺田さんも前にメジャーでCDが出て喜んでて、えって思いながらそっとしてましたよ。

 

寺田 「メジャーデビューしたかったから」って理由だけでの喜びではないですよ!

 

堀江 メジャーデビューを嬉しいことのように思ってるのが、逆にすごいと思いますね。そんなにそこのブランドに価値があると思ってるんだ?

 

山科 世間がそういう風に見てるのが大きいですね。

 

堀江 別に世間はそう思ってないですよ。本人がそう思い込んでるだけ。

 

山科 ずっと長くやってる業界で、認められるのが理由の一つですかね。

 

寺田 私は会う人会う人にメジャーデビューしようって言われて、世間的に重要なんだと思いました。

 

堀江 僕だけですよ。そういうこと言わないの。

 

寺田 私も堀江さんとお話しして重要じゃないって思いました。だた、音楽関係の人を動かすにはメジャーデビューが必要だとも思います。

 

堀江 そういうのって権威のピラミッドにあえて入ってるんですよ。頂点にいる人に利用されてるんですね。でも、今は深夜帯のテレビに出てもSNSでバズらない。30分くらい出て、せいぜい2ツイートくらいですよ。ラジオなんて誰も聴いてない。それなのに皆ホイホイ来て、利用されるんです。

 

彼らにとっては、既存のピラミッドで認められるのが本質的な価値になっている。戦い方を間違えると利用されて終わりですよ。

山科さんの漫画を読んで、伝統的な価値観に執着してると感じました。これって若い子の特徴なんです。出版社で本出すって実は損なんですよ。

 

 


 

以上が、本イベント「紙とWebの二刀流!新世代マンガ家」の冒頭20分間で語られた内容でした。

 

数多くの漫画家が、出版社から単行本を出しているにも関わらず、堀江さんは「出版社で本出すって実は損」と言っています。

はたしてその真意とは一体!?

 

続きが気になる方は、マンガ新聞主宰オンラインサロン「ネットマンガラボ」で、動画を視聴することができます。

 

また、イベント中にも触れられた『#アルファベット乳の、オモテとウラ。』(太田出版)は、2018年10月17日発売予定です。

山科さんがなぜここまでインターネットという媒体を大切にしているのか、彼女を突き動かしたものは何かが描かれています。

ぜひ読んでみてください!

 

(記事作成:嶋田敬史/構成:駒村悠貴

 

#アルファベット乳の、オモテとウラ。
著者:山科 ティナ
出版社:太田出版

 

 

ネットマンガラボ 会員募集のお知らせ!

ネットマンガラボとは、NewsPicksComicレーベル編集長・堀江貴文やコルク・佐渡島庸平、ほかネットマンガの最前線にいるフェローや参加者とともに、ネット向けマンガで参加した漫画家や、面白いことをやろうという会員制のオンラインサロンです。
企画やプロモーションなどをみんなで行い、外部の出版社などと協力して出版まで行うことをサロンの中心として活動しています。

 


サロンに入会すると、毎月開催されるイベントに無料で参加できることはもちろん、過去に実施したイベント動画もすべて見ることができます。

 

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