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『実は私セックスレスで悩んでました』は、自身の体験談をコミックスにした作品です。

 

実は私セックスレスで悩んでました
著者:とがめ
出版社:KADOKAWA
販売日:2018-08-23

 

性欲の薄い旦那、一方で馬並みに強い嫁。

切実なのはわかります。わかるんだけど、めっちゃ腹がよじれるほどおかしいです。

 

「するだけが愛じゃないよ」 と美しいことを言ってスヤスヤと隣で眠る旦那の横で、欲求不満に悶絶する嫁。 旦那がその気になるようにおしゃれしたりダイエットしたり、お色気ムンムンな格好をしてみたり。

すると旦那は、そんな嫁の変化に気づいて発情し、熱烈にキスをして、猛烈に押し倒し……! ……とはいきません。

 

妻の頭の中は妄想とエロでいっぱいになり、「ワン ツー スリー フォー ファイブ シックスのシックスで興奮する」ってどこの中学生ですか。

スーパーに行って長細い野菜を見ただけで「ここにはおち☆んぽがいっぱーーーい!!!」と喜ぶ。 これほど頭がおかしくなり「大好きな人がいるのに浮気してしまいたい」と思うほど追い詰められている。

なのに旦那は相変わらず「今日はいいや」とか言ってグーグー寝てしまうんです。

 

性欲薄めの自分には分からない悩みだけど、旦那の理解を得られない辛さには胸が詰まります。

 

最近、女性がセックスレスに悩むマンガが多いなと感じます。

「女にも性欲があるんだ」と言えるようになって20年くらい経つでしょうか。

でもその「性欲」を正しく男性に伝えられていて、正しく理解してもらっているのでしょうか。

 

「すごくセックスしたい」と、「誰でもいい」はイコールじゃないんです。

 

以前、AVのエキストラのバイトをしていたことがあります。

そして周囲の多くから、 「あまり人に言わない方がいい」 と言われました。

理由は「性のことは人に話すべきじゃないから」だそうです。

 

本当にそうでしょうか。

どうして「話すべきことじゃない」んでしょうか。

 

作者のとがめさんの悩みのひとつは「人に相談できないこと」でした。

「相談しても笑われるかもしれない」と思うと、口に出せない。

もっと活発に相談できる場所があったら、もしかしたら解決の糸口があったかもしれません。

 

彼女の悩みは「愛する夫と」セックスがしたいです。

夫とどう話し合いをするべきなのか、自分の気持ちを夫に分かってもらうにはどうしたらいいのか、同じ悩みを持つ人たちと共有できたかもしれません。

セックスレスの悩みじゃなくても、パートナーのセックスが乱暴でイヤだとか、気持ちよくないとか、まあまあ不満に思っていることって山ほどあると思うんですよ。

そもそも楽しいと思ったことがないとかね。

そういうことを、きちんと話し合える社会的な措置ってぜったい必要だと思います。

 

とがめさんの旦那が何故セックスを拒んでいたかは、最後に語られます。

それはとても多くの男性が持つ悩みのように思いました。 これも、夫婦できちんと話し合えていたら、もっと早くに解決していたかもしれません。

 

先日、デートしていた男性から「俺、変態なんですよ……」ってカミングアウトされたんですよ。 どんな変態なのか気になるじゃないですか、自分が対応しなくちゃいけないことかもしれないし。ぜひ確認しておかないといけません。

で、内容を聞いてみたら「お姉さんタイプの人の感じてる声が好き」程度の話でした。

 

私の知ってる変態は、女王様に聖水を所望して、女王様がコップに入れて渡したら「普通は直接飲ませてくれるものでしょ!」などと怒ったとか(変態の普通ってなんだよ)、使用済みの生理用品を焼酎に漬けて飲もうとしたとか、そういう人たちのことです。

私が知らないだけで、もっと刺激的だったり個性的な人はいっぱいいるでしょう。

 

なにが言いたいかというと、性について知識があれば、たいていの人をバカにしたり「普通じゃない」と非難したりしなくなるということです。

 

性欲で頭がいっぱいになっているとがめさんの様子は、自虐風でテンポがよくてオチもついてるし今風だし、読んでてめっちゃ笑ってしまいます。そして笑えるんだけど、めちゃくちゃ辛そうです。

 

そして思うんですけど、性欲もてあましてる思春期の男子ってこんな感じなのかしら、と想像してみると、男性も大変ですねえ。

 

※Amazonレビューに「自分のことをFカップで色っぽく描いていてナルシシスト」という意見がありましたが、どうしてFカップだって書くことイコールナルシシストなんだ。女が全員デカ乳を売り物にして誇りにしていると思うなよ。

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