TOP > マンガ新聞レビュー部 > 「鉄ヲタブランド化計画」なる荒唐無稽なビジョンとそ...

私はどうやら鉄道の旅が好きらしい。友人と旅行に行くとできれば鉄道を利用しようとしている。

子供の頃は地元の鹿児島本線の駅名を全部暗記してたし、初めての東京は博多駅から6時間!かけて新幹線でいったくらいだ。

友人はそんな私を本名の「貴文」にひっかけて「鉄文」と呼ぶ。

 

そんな鉄文が思い余ってアニメDVDにまで手を出してしまった作品が、この『鉄子の旅』である。

 

鉄子の旅(1) (IKKI COMIX)
著者:菊池直恵
出版社:小学館
販売日:2014-06-09
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いまでこそ市民権を得た感じがする鉄ヲタ女子が、ほとんど認知されていなかった10年ほど前に、やはり鉄ヲタ(しかもマニアックなスイッチバックヲタ)であるIKKI元編集長江上さんが無茶振りをしたマンガなのだ。

 

日本全国の駅を全て制覇した世界一の「乗り鉄」横見裕彦さんは、鉄ヲタブランド化計画なる荒唐無稽なビジョンを掲げ、作画担当の菊池直恵さんを毎回のようにブチ切れさせる。そんな様子を半ば呆れ気味にレポートするマンガなのである。

 

流石IKKIである。たぶんこの雑誌以外では成立しないニッチすぎる分野なのだが、連載がはじまりアニメ化が決まる頃から実際に鉄ヲタのアイドルが登場し、最初どうやっても無理ゲーと思われていた「鉄ヲタブランド化計画」が実現してしまうのである。

 

これまで鉄ヲタであることを隠していたであろう女子達は、まずはタレントによって、それが武器になることを発見され、そこから鉄ヲタカミングアウトがブームとなるまでの、まさに嚆矢だったわけである。

 

しかし、この横見裕彦さんの乗り鉄ぶりはまさに脅威。毎回テーマは違うのだけどJR線をいかにして最低料金で長い時間のれるかとか、単線のローカル線でできるだけ多くの駅に降り立つのか、とか(全駅制覇は降りないとダメらしい)いまでこそメジャーな存在の秘境駅などもこの漫画がメジャーにしたと言っても過言ではない。

残念ながらいいキャラを醸し出していた菊池直恵さんは本当に愛想を尽かしたらしく、2では作画が変わってしまい、漫画のテイストやノリが変わってしまったのは残念だが、一度でいいからオリジナルメンバーと鉄道の旅をしてみたいものである。と江上さんに以前会った時に言ってみたら割と乗り気だったんだけど、IKKIが休刊しちゃったからなあ。当分お蔵入り企画なのかもしれない。

 

 

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