TOP > マンガ新聞レビュー部 > 若き道真、平安の都に巣食う怪を繙く『応天の門』

いつの世もミステリーはいとをかし

小説やドラマ、映画などでも一大ジャンルと言えばやっぱりミステリーやサスペンスですよね。

複雑な謎が次々と解かれていくカタルシス的な面白さもさることながら、すごく大事なのが謎を解く探偵役のキャラクターの魅力だと思うんですよ。

 

世の中には本当に魅力的な探偵役が多いんですが、今日ご紹介するのも、ぜひお見知りおきいただきたいとっても素敵な探偵さんです。

 

 

彼の名は菅原道真(すがわらのみちざね)。

そう、平安前期の醍醐朝では右大臣まで上り詰め、学問の神様と称される道真公です。

 

この作品で活躍中の道真はまだ若い文章生(学生)で、学問さえできればそれで良く、官職に就くことも出世することにも興味がない少年です。

 

馬鹿と一緒に学んでても時間の無駄と、学校にもロクに通わず部屋にこもって読書三昧というからまぁ性格の悪いガリ勉くん(笑)

ただ、ひょんなことから友人が事件に巻き込まれてしまい、渋々解決に乗り出したのが運の尽き。

 

しかも、イケメンで権少将まで務めるスーパーエリートだけれども無類の女好きプレイボーイ・在原業平(ありわらのなりひら)と知り合ってしまったことで、

たった一度の探偵役だったはずが、次々といろんな事件に巻き込まれていくことになります。

 

菅原道真も在原業平も、日本史の勉強をしていた時に誰もがその名前を耳にする有名人ですが、この作品の中で描かれるふたりは色々性格に難があります。

だからこそすごく魅力的なキャラクターになっているので、そんな凸凹コンビが謎に挑んでいく姿は見ていて全然飽きません(笑)

 

しかも、時は平安時代ですから、やれ物怪だの祟りだの、今の時代では一笑に付されるようなことがむしろ常識だったり、朝廷内での政治闘争なんかもしっかり描かれています。

東大教授で歴史学者の本郷先生が監修されているので、まさに平安時代のエンタメミステリーとしての完成度がとても高い!

 

今後、道真が文章得業生となり、官位を持ち始めたら、藤原氏を筆頭に魑魅魍魎跋扈する政治の世界の謎もますます増えてくるはず。

道真・業平コンビの活躍から目が離せません!

 

(C)灰原薬/新潮社
(C)灰原薬/新潮社
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