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漫画家ごはん日誌 (FEEL COMICS)
著者:はらぺこ編集部
出版社:祥伝社
販売日:2015-10-09
  • Amazon

 

私は食事に興味がない。
だが、好きな人が好む食事は、とても気になる。
ということで、マンガ家50名分の食卓事情がまとまった本作には、手を出さざるをえなかった。

 

『漫画家ごはん日誌』は、「FEEL YOUNG」で連載されていた「ごはん」にまつわる1Pリレー漫画をまとめたものだ。参加者はなんと、総勢50名!マンガが好き(とくに女性)の方ならば、読んだ事のある作家が並ぶ。なんとも豪華な饗宴だ。

 

◆執筆陣(50音)◆
阿仁谷ユイジ/阿弥陀しずく/安野モヨコ/いがわうみこ/いくえみ綾/池辺葵/伊藤理佐/岩岡ヒサエ/宇仁田ゆみ/えすとえむ/衿沢世衣子/おかざき真里/御徒町鳩/鴨居まさね/カラスヤサトシ/河内遙/楠田夏子/くらもちふさこ/黒娜さかき/小池田マヤ/サメマチオ/信濃川日出雄/四宮しの/志村志保子/志村貴子/ジョージ朝倉/高野雀/谷川史子/堤谷菜央/鳥野しの/西つるみ/二ノ宮知子/ねむようこ/野田彩子/のばらあいこ/長谷川スズ/秀良子/日生マユ/福満しげゆき/ふみふみこ/堀内三佳/町麻衣/三島衛里子/南Q太/都陽子/村上かつら/元町夏央/山崎童々/ヤマシタトモコ/山中ヒコ

 

そして、どの食卓もびっくりするほど内容が被らない。

 

  • 食卓の基本は鍋で年間とおして毎日曜日はほぼ鍋(ヤマシタトモコ)
  • 朝食はプロテイン(三島衛里子)
  • 料理しません(といいつつキャベツと豆が好き)(いくえみ綾)
  • くったりした麺が好きなので3分や5分などの待ち時間を守ったことがない(志村貴子)


ちょっとピックアップしただけでこれである。「突撃!隣の晩ごはん」でも毎回「えー!」と思うような展開になるが、それにしたって本作はバリエーションが多すぎるんじゃなかろうか…と思いながら読み込んでしまう。

 

そして読み進めるうちに、本作は、単純に食事風景が羅列されているわけではないことに気がつく。

育ってきた環境ゆえに求める味も決まった町麻衣先生
©町麻衣/はらぺこ編集部/祥伝社フィールコミックス
幼い頃の味に癒される志村志保子先生
©志村志保子/はらぺこ編集部/祥伝社フィールコミックス
環境の違いで新たな扉が開いた伊藤理佐先生
©伊藤理佐/はらぺこ編集部/祥伝社フィールコミックス
子供の頃の思い出を昇華した山中ヒコ先生
©山中ヒコ/はらぺこ編集部/祥伝社フィールコミックス

 

日本では、殆どの人間は生まれてから大体毎日3食を食べるのだから、ご飯の歴史=人生の歴史と言っても過言ではない。

本作は、各作者の卓越した筆力によって、単なる変わった食事紹介マンガの枠とは一線を画し、マンガ家の方が「どう生きてきた」「こう生きている」までが描かれているエッセイなのだ。そう考えると、まだ知らない作者がいたとしても、本作を通して作風を知り、逆引き的に各作家の作品に手を伸ばせるということも、この本の醍醐味の1つである。

 

残念ながらAmazonレビューでは、「ちょっと(値段が)高い」と言われている。しかし、食という、生きていく上でかかせない要素を多方面から見る機会はそうなく、本作を通すことで食に対しての価値観は間違いなく広がる。人生に影響を与える、という点を鑑みると、決して高すぎるとは思わない。そして、もちろん単純に面白いし、おいしそうだ!

 

オススメです。

 

漫画家ごはん日誌 たらふく (FEEL COMICS)
著者:はらぺこ編集部
出版社:祥伝社
販売日:2017-08-01
  • Amazon

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