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BORUTO―ボルト― 5 ―NARUTO NEXT GENERATIONS― (ジャンプコミックス)
著者:池本 幹雄
出版社:集英社
販売日:2018-05-02
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15年連載された『NARUTO-ナルト-』のその後を描いた作品『BORUTO-ボルト-』は現在、週刊少年ジャンプで漫画版を月イチ連載中で、TVアニメも毎週木曜日に放送中です。

 

まず基本情報としておさらい。

 

【①主人公はナルトの息子ボルト=ネクストジェネレーション】
『NARUTO-ナルト-』の時代から10数年が流れ、ナルト達がみんな親世代で物語の中で活躍するのはあくまでその息子のボルトたちの世代。主人公はボルト。ヒロインはサスケとサクラの娘であるうちはサラダ。

 

【②漫画版とアニメ版は内容が異なる=物語の時間軸】
漫画版は劇場版『BORUTO-ボルト-』と同じ“中忍試験”から始まるのに対して、アニメ版はまだ忍者にすらなっていないボルト(達)から物語がスタートしています。

 

【③漫画版とアニメ版は内容が異なる=淨眼(じょうがん)の存在】
これはアニメ版のみで第1話からボルトの右目に登場している。漫画版には存在していない。が、妹のヒマワリはアニメ・漫画共に白眼に開眼している。(ちなみに淨眼は白眼とは異なる能力として描かれています。異世界の動きを見極める能力)

 

【④漫画版とアニメ版は内容が異なる=カーマ(楔)がボルトの右手に出現】
これは逆に漫画版のみ。モモシキ戦で勝利したのちにボルトの右の手のひらに出現しました。モモシキと闘って勝利するまでは実は劇場版と同じ展開ですが、漫画版にはその先の表現として不思議な印が手のひらに出現して死んだはずのモモシキからこう言われます。

 

“自覚せよ 「神」を倒した者はもはや只人ではおれぬのだという事をな”

 

また漫画の23話ではこの手のひらの印の名称が“カーマ(禊)”であるということが果心居士によって明らかとなります。

 

 

さて、ここからが予測。

 

 

【⑤漫画版とアニメ版は内容が異なるがいずれ交わる】
②にあるようにスタートしている時間軸が異なるだけで両作品はいずれ交わることになると思います。なぜなら両作品共に第1話の冒頭にはアバンとして成長したボルトとカワキという少年との闘いが描かれています。そしてそのシーンではボルト自身が右目に③の淨眼を発現していることと、ボルト・カワキ両者がそれぞれカーマ(禊)を操っているのです。恐らくは漫画版は今後の展開の中でボルトは淨眼を開眼して、アニメ版は漫画版と同様にモモシキ戦後に右手にカーマ(禊)が出現することになるのでしょう。

 

【⑥漫画版とアニメ版の時間軸が違うのはなぜ?】
そもそもなぜ時間軸をずらしてそれぞれをスタートしたのか?これは漫画が月イチ連載であることとテレビアニメが毎週放送であるからだと予想できます。漫画は毎回40ページ以上のボリュームで連載しているとはいえ月イチ連載。それに対してテレビアニメは普通17ページの週刊連載の話数を30分のアニメでだいたい3話分消化してしまいます。スタート地点を合わせて始めると絶対にすぐにアニメが漫画の内容を追い抜いてしまいます。あくまで漫画原作で“先”の展開を進めつつそれにゆっくりアニメが追いつくように設計されているように感じます。

 

【⑦原作者・岸本斉史の性格=同じことはやらない】
『NARUTO-ナルト-』の時代から10数年経過した世界が『BORUTO-ボルト-』の世界。街には電車(雷車)だって走ってるしパソコンだってあるのがボルトたちの時代。ゲーム機だって登場するし子供たちはカードゲームで遊んでいます。原作者の岸本斉史センセイはやはりこの時間軸の違いをネクストジェネレーションというメッセージを込めて設計しているように思います。だから印(呪印)のように見えてカーマ(禊)。白眼のように見えて淨眼。忍者も忍術だけじゃなくて科学忍具を使用します。そして同じテーマで物語を紡がないという原作者の性格がよく表れているのがボルト達を“現代の子供たち”と同じ視点で描いているということ。世の中は便利になったけど“便利なだけじゃ不十分”なところと“その便利も活用の仕方次第”という幅を持たせているところがなんとも岸本斉史らしい。

 

【⑧現代の読者=子供たちに向けた新作漫画としての『BORUTO-ボルト-』】
作品の作りそのものが完全に前作の『NARUTO-ナルト-』を読んでいなくても楽しめる内容になっています。もちろん『NARUTO-ナルト-』を読んでいれば“より楽しめる”要素もありますが極めてそれは希薄に作られています。あくまで主人公は同世代の子供たちの代表=ボルトとして描かれています。今の小学生に15年も連載が続いた作品を読んでからじゃないと楽しめない作りは完全に不利です。全72巻は小学生には簡単に入ってこれるハードルではありません。この辺の設計はさすがです。

 

【⑨火影になるのはサラダ・それを支える存在になるのがボルト】
少年漫画の鉄則として物語の序盤で“目標を口にする”というものがあります。ナルトはずっと“オレは火影になるんだってばよ”と言ってきて火影になって最終話を迎えました(物語の最後まで階級は下忍だった)。そのことからも本作『BORUTO-ボルト-』では序盤からヒロインのサラダが“私は火影になる”と口にして、ボルトは“それを支える忍=サスケのようになりたい”と言っています。『BORUTO-ボルト-』のラストは『NARUTO-ナルト-』とは逆で八代目火影を(サスケの娘である)サラダが、そしてそれを支える役を(ナルトの息子である)ボルトが務めることになるのでしょう。

 

 

まだまだ漫画版もアニメ版も物語の執着地点は全く予想がつかない段階ですが、漫画版もまだ単行本5巻までしか発売されていませんし、テレビアニメはちょうど劇場版の内容に追いついたところです。

 

“『NARUTO-ナルト-』結局、最後まで読んでないなぁ”というアナタでも今からならば簡単にこの新しい物語『BORUTO-ボルト-』に入ってこれると思いますよ。

 

 

【おまけ・漫画版は女の子の体がめっちゃ魅力的に描かれています】
これは漫画版の作画を務める池本幹雄さんの能力なのですが、女の子の体のラインというか“しなり”がめっちゃエロくて魅力的です。躍動感の向こう側にわたしはエロスを感じてしまいます。ちゃんとやわらかいんですよ、身体が。全身でバトルアクションやっててもしなやかでやわらかい。ちょっと特殊なフェチズム的な見方かもしれませんが(笑)。私は毎回、池本さんが描かれる女の子のアクションにたまらなく魅力を感じています。

 

 

BORUTO―ボルト― 1 ―NARUTO NEXT GENERATIONS― (ジャンプコミックス)
著者:池本 幹雄
出版社:集英社
販売日:2016-08-04
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BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS- 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)
著者:岸本斉史
出版社:集英社
販売日:2016-12-02
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BORUTO―ボルト― 3 ―NARUTO NEXT GENERATIONS― (ジャンプコミックス)
著者:池本 幹雄
出版社:集英社
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BORUTO―ボルト― 4 ―NARUTO NEXT GENERATIONS― (ジャンプコミックス)
著者:池本 幹雄
出版社:集英社
販売日:2017-11-02
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BORUTO―ボルト― 5 ―NARUTO NEXT GENERATIONS― (ジャンプコミックス)
著者:池本 幹雄
出版社:集英社
販売日:2018-05-02
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