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夫の見ている前で他の男と…『貸出妻M』

松本救助の描き出す圧倒的耽美の世界

耽美、という言葉をご存知だろうか?

 

道徳や倫理感などに縛られることなく、ただ美しさを求める耽美主義の退廃的で情熱的な思想は、そのあまりの蠱惑さに今も昔も惹きつけられる人が多い。

 

日本でも明治後期から昭和にかけて文化に大きな影響を与え、文学では谷崎潤一郎江戸川乱歩夢野久作、漫画では伊藤潤二丸尾末広といった数多くの巨匠と怪作を生み出した。

 

そんな戦後期を舞台に、またひとつ新しい耽美の名作が綴られる。

 

官能小説家竹本は、純情でキッチュな恋愛もので人気を博していたが、自身の芯を揺さぶり起こすような衝動や欲望の枯渇を感じていた。

 

だが、竹本は鳴子という女性を妻としたことで、新しい情欲を手に入れる。

 

不貞行為…

 

そう、竹本は自らの妻を他の男に抱かせ、その光景を覗くこと、そしてそんな妻を責め嗜虐することに強い性衝動を感じ、新たな作品を生み出していった。

 

鳴子も、他の男に抱かれながら、覗いている夫の視線に愛を感じ、ただひたすら愛する夫のために不貞行為に耽る。

 

夫公認の寝取られ(NTR)妻、それが鳴子なのである。

 

(C)松本救助/日本文芸社
(C)松本救助/日本文芸社

これを歪んでいると簡単に切り捨て嫌悪することは簡単だ。

 

だが、ふたりの間には確かな愛がある。

 

むしろ、道徳や倫理を超えた愛はひとつの究極形と呼べるかもしれない。

 

このふたりの愛が、どんな結末を迎えるのか。

 

貴方もこのひと時だけ心の箍を外して、最後の一頁までじっくりとお楽しみいただきたい。

 

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貸出妻M (ニチブンコミックス)
著者:松本 救助
出版社:日本文芸社
販売日:2018-05-19
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