TOP > 「コルクがコミュニティで丁寧に作ってきたものは何な...

前回インタビューではホリエモンから、サロンで「村」を作っているという、とんでもない話を聞きました。オンラインサロンの進化が、新たな局面を迎え、それがマンガづくりのような創作活動にどう影響を与えるかまで話が発展しました。


 

今回は、佐渡島庸平が運営するコルクラボの話です。

クリエイターエージェント会社コルクで、ファンコミュニティを作ることを目指す佐渡島が、なぜサロンを運営し、何を目指しているか?現在どこに到達しているか、聞いていきます。

 

 

メンバー自身がルール決めを始めて、みんなで活動し始めた


―――コルクラボ、盛り上がってきていますね。運営している佐渡島さんから見て、最近のラボの面白いところは?
 

佐渡島 勝手にどんどん進化していってるところかな。コミュニティの理念やルールをみんなで決めだしたりとか、いろんなことが起きたりしてるんですよ。人は、仕事だったら言われたことをやるし、プライベートでゴルフするとなったら、お金を払ってそのなかで遊ぶじゃないですか。普段は決められた枠の中でしか行動しないんですよね。

だから、大人数で集まって、ルールがない中でやりたいことをやるっていう経験って、ほぼみんなしたことないんですよね。
 

―――運営側がやることを定義せず、なんでもして良いとコミュニティに投げかけたわけですね。最初のうちは混乱していたとも聞いています。今はどんな状態ですか。
 

佐渡島 運営側ではなくてメンバー自身がルール決めを始めて、みんなで活動しだすところまで来ました。例えばツイッターを研究しているグループがあるのですが、この一年で、メンバーにツイッターのフォロワー1万人超えが1人、5千人超えが2人出たんですよ。相互に盛り上げる工夫などをして、お互いサポートし合って成功するということが目立つようになってきました。

この1万人超えのゆうすけさんは、noteでも記事を書くと結構な収入出るようになってきて、それを見たメンバーが、そんな風に今までと全然違う生活ができるし、自分でもできるんだっていう実感を高めています。
 


https://twitter.com/usksuzuki
1万人越えのフォロワーとなっている、コルクラボメンバーDr.ゆうすけさん、noteも人気

 

堀江 コルクラボのメンバーは何人くらいいるの?
 

佐渡島 いま、120人で止めてるんですよ。でも、400人が参加待ちをしてます。
 

堀江 すごいね。それはわざと止めてるの?
 

佐渡島 わざと止めてます。ルールを一回しっかり決めて、どう動くと良いかをかなり試行錯誤してから、新しいメンバーを入れていこうかなって思ってます。
 

―――コルクラボって、コルクが運営してるのに、そのコミュニティの理念やルールをメンバーで決めるというのが凄いなと思うのですよ。
 

佐渡島 大方針は決まってるんですよ。でも、具体的にそれをどういう風な言葉で伝え合って、自分たちで守っていくのかと考えると、自分たち自身で決めて言語化していかないと、メンバーに定着したものにならないので。それに、自分たちで作ったものだから、新しく入ってきた人にもそれを守るように伝えるようになるし。
 

―――リッツカールトンホテルは、ホテル全体のミッションは決まっていても、各チームのものは各チームで考えたりしますよね。
 

佐渡島 チームというか、前回の村を作るっていう堀江さんの話に似てて、村をデジタル空間に作るっていう感じかな。一度デジタルでそういう村を作っていくみたいなことやった後には、その流れで自然とリアルな村が欲しいとなる気がしますね。エンタメとか、食とか、健康とか、複数のプロジェクトが同時に走るから、その感じが村に映画館や病院を作るみたいなことと変わらないですね。
 

―――コルクラボのコンセプトは「コミュニティファースト」ということを掲げていますね。


佐渡島 それを作家のための活動体にするためには、どういうルールが必要なんだろうなって考えたのです。
 

堀江 作家はやっぱりセンシティブというか、デリケートな人が多いから、うちのサロンに純粋な作家が入ったらやっぱり大変ですよ。
 

―――確かにそうでしょうね(笑)
 


 

東村アキコさんのすごさと、マンガ制作の自動化


堀江 作家と言えばさ、昨日abemaTVの番組(日曜The NIGHT〜アキコとオサムの日曜夜中に男サダメ〜)でね、東村アキコさんと良い話をしたんだよ。最初はやっぱり手塚治虫は天才だとか、作家の〇〇は絵が下手だとか言ってただけど。
 

―――ひどい(笑)
 

堀江 ぼくはアニメを作りたいけど、アニメを作れる人が少ないみたいなことを話したら、人が動いてるようなコンテを描けるような人が少なくて、それはマンガのネームを作るのも同じという話になったんですよ。
 

この人の流れや動きをイメージができるような、なにかこう流れが見えるっというようなことが東村さんにはできるらしい。で、そこの言語化ってできてないよねっていう話になって、そこをある程度言語化できて、オートマチックに作品を作れるようになったら、それはすごい革命が漫画界に起きるなって思った。サロンでやろうよ。
 


 

佐渡島 東村さんの縦スクロールマンガも、非凡なコマ割りなんですよね。
 

堀江 そうなの?それどこで読めるの?
 

佐渡島 NAVERのXOY(ジョイ)というマンガアプリで。やってますよ。東村さんじゃないと出来ないような凄い表現で描いてます。


―――(元IKKI編集長の)江上さんとやってますね


堀江 あの江上さん?元小学館の?へー。江上さんってこんなことやってんだ~(驚)江上さんと話せばいいじゃん、じゃあさ

(編注:このインタビュー前に、次回の佐渡島庸平トークイベントの企画を相談していました)


佐渡島 あ~、今度のイベントそれでもいいかも

 

―――おっと、わかりました。(インタビュー中に江上さんにメッセージ送信)

(編注:この時のインタビューの流れから、実際に5/30に、元IKKI編集長江上英樹さんと佐渡島さんの対談が企画、開催されることになりました。)

 

 

コルクBooksはマンガの素人革命


―――サロンでは、コルクの新しい取り組みのコルクBooksも盛り上がっていますね。


佐渡島 『コルクBooks』は、素人でもいいからYouTubeとかみたいな感じで、撮った動画をみんなアップしてもらうサービスです。お題出して、僕なんかが描いた超下手なマンガとかをアップしてたんですよ、そしたら素人がみんな結構あげてくれるようになって、これが意外とうまいんですよ。
 

 

―――あー、確かにコルクBooksの参加者には初めて描いたという人も多いですね。


佐渡島 やったことないとか言いつつ意外とやってみると上手くいくっていう。まぁ素人革命みたいなものがマンガでも起きるなって思いましたね。マンガ家じゃないと絶対にできないって思いすぎてるというか。
 

堀江 え、どうしたらできるようになったの?
 

佐渡島 今は毎週月曜と水曜にお題を出してるんですよ。例えば未来の運動会っていうお題とか。そうするとマンガを描いたことない人でもちょっとしたイラストとか、4コマ漫画とかを描いてみようみたいな感じになって、あげてくるのが意外に上手くてコマ割りとかリズムが良かったりするんですね。
 

堀江 へぇ~、やっぱそういう才能ある人いるじゃないかっていう。
 

佐渡島 いますね!下手な新人漫画家よりも、普通にコミュニケーション能力高い人はネーム切れる気がするんすよね。間がわかるってことなのかなと。例えば羅生門ってどんな話ってなったときに、こういうシーンでこうこうこうだよって上手く喋れる人か喋れない人かっていうのが、ネームの上手さに通じるみたい。
 

堀江 そうね~。他の人がどんなに話してもさっぱり判らなかった事業の話を、堀江が話したら5分で分かりましたって言われたことが最近あった。
 

佐渡島 結局ダメなマンガって無駄な風景や情報がはいるんですよ。サスペンスなんかは出てきた人って全員犯人の可能性出てきちゃうんで、無駄な人間出せないんですよ。色々話しちゃうと本筋がわからなくなっちゃうんですけど、この物語の本筋はこれだけだよとちょうどよく表現して、ちょっと味のあるものを足すくらいな感じで省略すれば良いんですよ。
 

―――コミュニティの話に戻しますね。佐渡島さんはクリエイターのコミュニティを作るために、研究しているわけですよね?


佐渡島 クリエイターのファンコミュニティを作るってことを目指してますね。それで、コミュニティ運営をするためにどんなルールが必要で、どういう風にすると運営チームが理想的に回るかっていうのを考えていると、元々いる人たちが新しく入ってきた人に排他感を出しちゃうんですよね。だから、新しく入ってきた人たちが来てくれてうれしいからしっかり歓迎するみたいな仕組みを、メンバーが自分たちで作るっていうのが超重要なんすよね。
 

―――なるほど。
 

佐渡島 そのためには人が増えたほうがいいよねとか、入れ替わったほうがいいよねっていうことを、本当に運営している僕が思うんじゃなくて、全員が思うっていうのが超重要で、今コルクラボはそこまでしっかりしてきたって感じですね。
 

―――具体的にどんなことがが面白かったとかありますか?
 

佐渡島 今度、合宿を奄美大島でやろうってなってるんですよ。普通、それなら奄美大島だけでやればいいんだけど、それだと参加できない人たちも出てきちゃうから、東京でも合宿やろうと。同じ日にオンラインでつないだら楽しめるっていう新しい仕組みを考えたりしてます。
 

―――その仕組みが、クリエイター向けのファンコミュニティと、どう繋がりそうですか? 


佐渡島 コミュニティって、頑張れなかった人に対して排他的になりやすいのを、全員が楽しめるようにするためにはどうしたらいいだとか、ある種そういう仕組み自体が自発的に考えられるようになってきてるんですよね。その状態になるっていうのがかなり難しかったけど、今はそういうこともできるようになってきましたね。
 

―――なるほど、コミュニティの自走が始まったと言うところでしょうか。その辺りが現在地と。ありがとうございました。


つづき:「秒」で行動する人の力でサロン累計クラウドファンディング金額が1億円突破! ホリエモン・佐渡島庸平インタビュー ~ネットマンガラボ  


 

現在、ネットマンガラボでは、漫画家、原作者、マーケターやプランナーなどのメンバーと、藤野英人さん&ホリエモン原案の「経済歴史マンガ」や、過去のホリエモン本漫画化などの企画が漫画家たちの手で形にしていっています。ネットでの発表や、News Picks Comicでの書籍化などに向けて試行錯誤が、今年に入って本格的に開始しました。

漫画家として新しいことにチャレンジされたい方は勿論、この新しい取り組みに、編集者、プロデューサー、プランナー、マーケター、コミュニティマネージャーなどとなり参加したい方、時には一緒に企画を考えることにチャレンジしたり、面白そうな企画が出来上がっていく様子を眺めたりと、サロンに関わりたい人を募集中です。


サロンは誰かが何かを教えてくれる学校ではありません。参加した人が自ら行動して、経験を積みにいく場です。そうしたチャレンジがされたい方、漫画家コース(審査あり)でも、一般コース(審査なし、漫画家をサポート)などに、ぜひ参加をご検討ください。

次回イベントはこちら。

サロン発信の最新マンガはこちら。

 

 

 

 

この記事に類似する記事

▶マンガがお得に買えちゃう情報満載!

人気のコメント

新着コメント

ログインして
すべての人気のコメントを見る

ご自身のTwitter、Facebookにも同時に投稿できます。

《マンガ新聞》公式レビュアーの方はログイン
 ※新規ゲストのログイン機能は準備中となります

利用開始をもって
《利用規約》《個人情報の取扱について》
同意したものとみなします。
ログインメニューに戻る
ログインメニューに戻る
パスワードを忘れた方は
《パスワード再設定》を行って下さい。
ログインメニューに戻る