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山科ティナという漫画家を知っているだろうか。

 

私は広告会社に勤めてるのですが、仕事柄、SNSで話題になっているものは見るようにしています。彼女は最初の作品をツイッターで発信してから、またたく間に企業とのコラボレーションを多く実施して、いろいろなWEBメディアで目にすることが増えていきました。

 

さまざまな作品が広がっていったある日、彼女自身を描いたマンガが公開されました

 

大学受験編/アルファベット乳の今まで言えなかった話。

 

 

 

最初に読んだ感想は「ここまでさらけ出すことが大学生の女の子に必要なんだろうか」ということでした。この赤裸々に自分のことを描いたエッセイは、広がっていき、多くの人に注目されていきました。

 

作品自体はいくつか読んでいたのですが、このエッセイから彼女と作品に興味を持ち、直接話を聞いてみたいなということで知り合い伝いで紹介してもらい、インタビューさせてもらいました。

 

マンガHONZですので、前半はこれまでに彼女が描いた漫画についてと、後半は漫画家としての山科ティナさんについて聞いていきます。

 

 

『♯140字のロマンス』について

 

♯140字のロマンス
作品説明:ツイッターの140字から妄想したキュンキュンする男女のストーリー漫画

 


—まず漫画の話から聞いていきますが、書籍化が予定されている『♯140字のロマンス』が山科さんにとっても今一番ホットだと思います。こちらの企画はどのように進んだものだったんですか?

 

もともとはツイートは元になっている企画なんですよ。

 

Vコミ(漫画アプリ)を広めるという依頼だったんですが、そのときはまだ自分のフォロワーが1万人くらいで少なかったので企画的にも他に拡散力のある方と組むことが必要なのかなと思いました。そこで普段仲良くさせてもらっているDJあおいさん、カツセさん、さえりさんといっしょに進めさせてもらいました。

 

—その皆さんとはもともと仲良くしてた?

 

高校生のころからDJあおいさんのファンで、ファンアートとかを描いて送ったりして、それを気に入っていただいたり、そうゆうのがきっかけで仲良くなりました。

 

”カツセさん”と”さえりさん”は”カヤックの氏さん”という方が進めていたアドカレというブログリレーで仲良くなりました。

 

—企画やシナリオについてなんですが、自分でシナリオまで考えることが多いのか、他のライターの方が考えることが多いのか、どちらですか?

 

ライターの方のツイートがあって、そこから自分で選んで、話も全部自分で考えます。考えたシナリオをライターの方に確認してもらって、だいたいそのままOKしてくださっています。だから完全に自分で書いているイメージになりますね。

 

—じゃあ、140字のテキストから想像して

 

キャラとかも自由に想像してやらせてもらっている感じです。

 

—すごい。じゃあ、ストーリーも自分で考えるのが好きなんですね。

 

—『♯140字のロマンス』のエピソードもそうなんですが、山科さんは広告タイアップものをたくさんやっていると思うんですが、お題があるもののほうが楽しいのか、自分でゼロから考えるほうがどちらが好きとかありますか?

 

お題があるものも楽しいです。お題の中で自分で考えてこうしたいと考えるのが楽しいです。

 

—すばらしいですね。やらされるのではなく。

 

「やらされている」と思うと楽しくなくなってしまいますね。自分でSNSで拡散するときにも力が入らなくなっちゃうので。

 

—なるほど。じゃあ、自分がこうされたいとか、自分がこんなエピソードが好きというようなことを書いてる?

 

そうですね。読者もこれは喜んでくれるのかな?と想像しつつ書きたいものを書かせてもらっています。

 

—そこなんですが、出てくるストーリーは妄想の話なんでしょうか。あるいは実体験もありますか?車に乗ったシーンとか、彼の部屋のシーンが多くありますが。 

 

妄想が、、、多いですね。実体験が一番入っているのがあのエッセイだけですね。あれがはじめて自分のことを書くくらいのつもりでした。 

 

—あとは妄想?

 

あとはそこまで自分のことを書いているつもりはないです。

 

—それはすごいですね。

 

 

『アルファベット乳』

 

アルファベット乳
作品説明:Aカップから始まり、1話ごとにカップが異なる女性が出てくるストーリー

 

—続いて、最初に話題になった『アルファベット乳』についてなんですが、、、すいません読み方って「ちち」ですか?「にゅう」ですか?

 

乳(ちち)であってます(笑)

 

—『アルファベット乳』はどのような意図で始めた作品ですか?

 

あれが最初に、ツイッターでマンガをあげようと思ってやったものなのですが、いろんなパターンを試してみたい、というのがあって。自分が何がWEBでバズるのか試したいのがあって、実体験とか妄想とか、胸キュン系とか、ギャグ系もまぜたりして。

 

—確かにいろいろまざってますね。Zのエピソードとかびっくりしました(笑)。

 

ーこの作品はすごいと思うところは、ストーリーも絵の毎回違う、というところだと思うんですが。その両方をやるのは意図していましたか?

 

そうですね。絵もいったんいろいろ試しています。技術的には浪人中、受験中にデッサンを練習して、特徴を見る目が身につきました。絵を見たときに、ここの特徴をおさえると、こうゆう絵になるみたいなのがあります。

 

—現在、芸大に在学中ということですが、まわりに自分のコンセプトやテーマを立てて芸術をしている人がいる中でバリエーションを持つ難しさとかあるのかなと思いました。

 

いろいろ探りたいのは、、、、ううーーーーん、高校のときにいろいろ書いてかなりボツの期間があって、そこで挫折というか、自分でこの方向性であってるのかな、と不安があったので。再スタートは試したいなという気持ちがありました。

 

—じゃあ、この書き方で書きたいというのを決めてるわけじゃない?

 

そうですね。そのとき描きたい話に合わせて描いて、その話のクオリティをあげたいなと思っています。バクマンの小畑先生もラフを変えたりしているのもすごく憧れだったので。

『アルファベット乳』はむしろ最初に全部A,BCDEFって書き出して、この回はこう書いてみようって決めてから書いてます。

 

—じゃあ、AからZまでもう全部書き方の想定はできてる?

 

全部というわけでないですけど、AからFは一緒にならないようにしてあります。

 

 

『プレゼントされたい綾野剛50選』

 

プレゼントされたい綾野剛50選
作品説明:何を言っているかわからないかもしれませんが、綾野剛さんへの胸キュンが炸裂している作品。

 

 

—この作品の企画はもともとライターのさえりさんですね。こちらの作品も含めてですが、胸キュン系の作品の時は、どんな気持ちで書いているんですか?

 

さえりさんが原案で入るときは、自分で見るときは「わぁー」ってなります、毎回。
一回悶えて、落ち着いてから、書いてます。

 

—書いているときにニヤニヤしていない?

 

書いているときはもう落ち着いてますね。胸キュン系は原稿を描いている時は意外と冷静です。逆にカメムシの話とか自分のエッセイなどの熱い系のストーリーのほうが苦しい場面は自分も苦しい表情になったりしている気がします。

 

—この作品に限らず胸キュン系の作品に出てくる男性はすごく肉食っぽいんですよね。草食っぽい肉食。

 

そうですね。ロールキャベツ系男子は最高です。

 

—シーンとしては、女性がもじもじしていると男性から手をグイっとするシーンがすごく多いなと思いました。

 

手とか指とかにこだわるのが自分の色のひとつかなと思っています。

 

—他にこだわっているシーンとかありますか?

 

『140字のロマンス』にひとつあるんですけど、後輩社員がスマホを渡して、指をピタみたいにするんです。あれはツイートしたときには「指ピタ」みたいな単語が、フォロワーの方々に言われて。しぐさは大事にしています。

他には、セリフとか表情だけじゃなくて、セリフがない間のコマとか大事にしています。自分がデビューしたてのときに別冊マーガレットのスクールにいったときに、講師の方からその話を聞いて。そこからずっと感銘を受けて、自分も間を大事にしようという考えがけっこう強いです。

 

—なるほど。他には多くの女性が登場するんですが、女性はここを意識するとかわいくなる、とかはあったりしますか?

 

流行りはチェックします。

 

—流行りを。

 

最近すかし前髪が流行っているので、漫画でもそうしたりとかしてます。自分の好きなモデルさんや雑誌とかも見て、こんな音のなこと出そうとか、服とかもかわいいと思ったものを書いて。それが楽しいですね。好きな服とか髪型とか書くのが。

 

—それは男のひとも一緒?

 

男のひとは基本的にはシンプルみたいな感じですね。それが一番かっこいいと思います。

 

—登場する男性の髪型は、ほとんどライターのカツセさんだなと思ったりしたんですが、、、

 

それ、たまに言われるんですよね・・・・

 

—登場する男の子はだいたい同じ髪型してますよね

 

それは逆にカツセさんが少女漫画の髪型に寄せてるという可能性も…?(笑)

 

—なるほど。じゃあ出てくる男性の髪型は少女漫画のベーシックなイケメンの髪型であると

 

私がもともとこうゆう絵柄で書いていたことが多いので、たぶんそうかなと思います。

 

—ちなみに同世代の子に人気の男性芸能人って誰になるんですか?

 

今アツいのは菅田将暉くん・坂口健太郎くんあたりでしょうか。今まではおでこが出る男性の髪型をあまり描かなかったのですが、最近は菅田将暉くんの影響で描くようになりました。(笑)
 

 

『バイト先の胸キュンオムニバス』

 

バイト先の胸キュンオムニバス
作品説明:アルバイトをしている女子の胸キュンを描いた作品

 

—『バイト先の胸キュンオムニバス』なんですが、山科さんはアルバイトの経験はありますか?

 

ほとんどないですね。

 

—では、アルバイトの話はまわりのひとに聞いたりしているんですか?

 

友達に聞いたりしています。anの広告で書いた作品も、コンビニだったりファミレスだったりとバイトしている子に取材をしましたね。

 

—この作品でも肉食男子が出てくるんですが、やっぱりこうゆう男性が描きやすい?

 

ロールキャベツ男子が好きですね。いっけん静かそうな感じで、いくときはいってほしい。

 

—男のひとがグイっといくシーンについては、あんなこと本当にできるの?って思ったんですよ。実際にはかなりイケメンじゃないと真似できないですよね。

 

物語の中だからこそ良い、みたいなところはありますね。

 

—僕にはできないと思いました。逆に登場する女性はけっこう悩んでるひとが多いですよね?肉食女子で女性からガツっといくひとはあんまり出てこない。

 

そういえばそうですね。

 

—逆に女性からアプローチされているのも書けるような気もしますが、

 

それはやっぱり男の子からアプローチされるほうがキュンとするからですかね。

 

『それでも俺は美大生なんかじゃない。』

 

それでも俺は美大生なんかじゃない。
作品説明:美大に入りたくなかった男性が美大で様々な体験をしていくストーリー

 

 

—こちらの作品の最初に出てくる入学式のシーンで「学校内では魚が落ちていても拾うな」っていうのは実話ですか?

 

あれはもう実話です。多摩美(多摩美術大学)の実話です。

 

—あと「限界のときはレッドブルを飲むな」というのは?

 

あれも多摩美の実話です。

 

—実話なんですね(笑)

 

実際には私が入学したときの入学式で言われました。それで「もうこの学校好きだわー」って思いまいたね。

 

—あれは女の先生がいってるの?

 

2、3年生の生徒代表ですね。ドレスを着て登場してきて。

 

—面白い大学ですね。他にエピソードありますか?

 

箸を忘れてどうしようってときに、教授に「箸を忘れたときは筆で食え」っていう逸話もあります。

 

—かなり特殊な環境を過ごしてきてますね。
 

 

『僕はシートベルト。』

 

僕はシートベルト。
作品説明:シートベルトの視点から、カップルを見守るストーリー

 

—『僕はシートベルト』ですが、この作品は広告視点で見るとすごくいいなと思いました。

 

そうなんですね。

 

—メーカーの商品でも広告しにくものがあるんですが、シートベルトもそのひとつですよね。擬人化するとすごく伝わりやすいなと。擬人化が得意そうだなーと思いました。

 

けっこう好きですね。『どうしてパパはカメムシになったの?』もそうなんですけど、書いててなんだか楽しいです。人間以外のものに自分の人格が入ったらどうなるかな、みたいな。この作品は、藝大の授業で、レポートを漫画か絵本形式で書いてこいっていう課題だったんです。

 

—それは大変な授業・・・

 

でも、美大だからなんですがみんなそのほうが楽しんで書いてるんですよね。
 

 

『どうしてパパはカメムシになったの?』

 

どうしてパパはカメムシになったの?
作品説明:死んでしまった娘の父親がカメムシとなって娘を見守るストーリー

 

 

—こちらの作品ですが、カメムシはどこから思いついたんですか?

 

この作品はLINEの谷口マサトさんと一緒にさせてもらったライフネット生命の仕事なんですが、もともとは「お父さんが幽霊になって見守っている」という設定で一度提出したんです。そうしたら谷口さんから「主人公が幽霊だと重いから、別の何かに変えられないか」という意見をもらいました。

そこから打ち合わせを重ねて、他にも親指とかいろいろ出たんですけど、自分としては「顔があって自由に飛び回れる虫」がよくて、その中でカメムシが物語が進めやすいなということで決めました。

 

—それはお父さんがくさいという、匂いの話も含めて決めたってことですか?

 

それはカメムシに決めたあとの設定ですね。

 

—他の虫もあると思うんですが、、、

 

顔がかわいくないんです(笑)

 

—顔っていっても、カメムシの顔描いてる部分って顔じゃないですよね?

 

笑。でもその絵がパッと浮かんできて、谷口さんも山科さんが描くのだからまかせるよ、ということで決めました。
 

 

漫画家「山科ティナ」について

 

 

インタビューした時は、書籍化される『#140字のロマンス』の新作を執筆中

 

—ここからは漫画家「山科ティナ」について質問していきます。

 

ーマーケティングっぽい話になってしまうけど、読者のターゲット設定などはあるんですか?

 

今のツイッターのフォロワーが18~24歳の女性が多くて、ツイッターだと70%が女性で30%が男性なんですが、そのあたりですね。

 

—では、その人たちがキュンとくるのを考えているということですね。でも狙うというよりは自分もその年代に入るから自分がいいと思うものを書いているとは思いますが。

 

でも『#140字のロマンス』のときにカツセさんとコラボした回は、男性にも読んでもらえるものにしたく、エロいゲームみたいな設定になってしまったのでけっこうフォロワーにつっこまれました(笑)

 

—たまに、エロは出てきますよね(笑)

 

—次ですが、山科さんは、コピーライティングといいますかタイトル付けがすごくうまいと思っています。

 

そうなんですか?

 

—組み合わせの妙ですね。広告業界でも言われるんですが「今あるAと今あるBを組み合わせると今までにないCができる」という考え方があって、例えば「アルファベット」と「乳」という普段が組み合わせない言葉を組み合わせて作品のコンセプトを作っている。それがとても美味いなと思っています。こういった言葉遣いってどう意識していますか?

 

そこはけっこう意識はしていますね。ネットでやるならそうゆうのも大事なのかなって。企画が決まってから何個か言葉の候補を出して、友人にも見てもらって意見をもらいながら決めています。

 

—なるほど。最近、まわりの方で、この人の言葉遣いがおもしろいなーとか思うことありますか?

 

『地球のお魚ぽんちゃん』さんとか。

 

 

 

 

—ごめんなさい、知らなかったです!

 

検索したらでてきます。漫画家さんでツイッターで書いていてもうすぐ本が発売されます(現在は発売中)。漫画もツイートも全部おもしろいんですよ。ギャグ系だけど絵がとてもうまいです。私はこの方がツイッターで一番好きですね。

 

—この方は女性?

 

女性の方です。男子高校生を触れ合う方法っていうシリーズを書いていて、人気です。DKOっていう「男子高校生おんな」っていう言葉を使っていて、フォロワーさんとのやりとりも面白いんです。

普通は「男子校生」っていうところを「男子高校生」と言っていて独特で。だから男子高校生はという言葉は、彼女のものだなと思っています。

 

—次なんですが、漫画の価値ということについて山科さんが他のインタビューで答えていて、「絵とセリフとストーリーで人に楽しい時間を提供すること」と書いてあるんですけど

 

まじめですね。。。(笑)

 

—今だったらどう答えますか?個人的には漫画は楽しい時間だけを提供するわけではない、いろんな感情を起こすものだとは思ったりするんですが。

 

やっぱり自分が漫画家になりたいと思ったのは、自分の背中を押してくれたりするような作品が今まであったからで。例えば小学校のときだと中国で『フルーツバスケット』や『バクマン』を読んだり。読んだのがきっかけで自分が行動して変わったりしているので、いつか人を動かすことができる作品を描きたいなと思います。

 

—そのためのツールとして漫画がある。

 

そうですね。心を動かせるものとして漫画がある。

 

—あと、これからの漫画のあり方が変わる、「短い時間で読んでもらうものになる」ということを話されていますが、紙の漫画とWEB漫画の対比はありますよね。

 

紙の漫画も好きです。でも今までに短い時間で読むものってあまり流行ってなかったですよね。だからそれがこれから増えるのかなと思います。だからといって、今までのじっくり読むものがなくなるというわけではないと思います。

 

—自分が目立てるところが、WEBの方向だったりするというのもあると

 

ありますね。でもそろそろ長めのものも書いてみたいという気持ちは、2017年は強いです。

 

—週刊の話とか連載ものの話とかあるんですか?

 

紙媒体の編集者さんから連絡がきたりはしていて。これから考えていく感じですね。いったん「#140字のロマンス」の書籍化が終わってから本腰を入れる感じです。

 

—なるほど。ちなみにWEBと紙はどう違うと思っていますか?

 

WEBは隙間時間に手軽に読めてスペースも取らないのが便利ですね。その分読む時はWebサイトを流し見するのと近い感覚でスクロールしているだけなので、読んでいて大事なシーンやセリフでもなかなか記憶に残りづらいなと感じていました。
紙は1ページ1ページめくりながら話しに入り込んで、手元に置けるので好きなシーンを何回でも繰り返し読めるのが良いのかなと思います。

 


—WEBと紙の漫画は読んでいる層がかなり違うと思いますが、今の山科さんの漫画を読んでいるひとは、紙の漫画を単行本で買ったりしているひとがメインではないですよね。

 

そうかもしれないですね。でも普段は漫画を読まない人が、SNSを通じて漫画っておもしろいんだなと思ってくれるのは本当にうれしいです。

 

WEBって広く浅くに見えて、実は一定の層に深く繋がっていける感じなのかなと思ってます。ファンを増やして、WEBを読んでいるひとにも紙の漫画の楽しさを知ってもらえたらいいですね。


 

—最後に今後漫画家ってどのように変わっていくのかということなんですが、山科さんはWEBを活用した漫画家の今一番新しいところにいると思います。その状況の中で、今後どんな漫画家になっていくのか、目標やゴールなどはあったりしますか?

 

紙の漫画雑誌に加え、Web漫画、マンガアプリ、さらにはSNSと、発表の場がここ数年で一気に増えている中、正直自分も常に迷いがあります。

 

ゴールも今はまだ見えていません。ただ、期限付きの目標や目の前にある問題点は常にあるので、今はそれを一つ一つクリアしていきたいと思っています。
 

インタビューを終えて

 

 

インタビューさせてもらったのは大学近くにある、よく利用しているという喫茶店

 

写真を見てもわかるように、山科ティナさんは見た目はごく普通の女子大生です。

 

ですが、話していて思ったのは、圧倒的に自分が求めることに対しての努力がすさまじいこと。それが美大生にあるものなのか彼女にだけあるものなのかはわかりませんが、すさまじい熱量を感じました。

 

ただ、その熱量だけでは、そのあたりにいる大学生とは変わらないですし、話題にはなりません。

 

藝大に受かるほどの技術があることはもちろん理由としてありますが、彼女が優れているのは、「ありたい姿・目標に対して、自分が今できる努力の方向性を考えて実現することに優れていること」で、それははっきりいってマーケティングをしていることと変わりありません。

 

戦略的に「正しい思う方向に、あらゆる手段の中で、今自分が実現できることを試していく」ことに新しい時代の漫画家の片鱗を見た気がします。こんなにソーシャルをうまく活用している漫画家はいない。

 

これから、書籍化にはじまり、雑誌での連載を実現していく中で、山科さんらしい新しい漫画家の形を見せてくれるのを読者として楽しみにしています。

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