TOP > マンガ新聞レビュー部 > 惚れた男が同棲している相手は女装した双子の弟だった...

洋服って、どんな風に選んでいますか?

 

人は見た目じゃない!とは言いますが、やはり耳にたくさんピアスがあいていたら優しい人かどうか警戒するし、ロリータファッションの人と隣で歩くのは勇気がいったりします。
話してみればなんてことないですが、話し掛けるかどうかは、やはり見た目を考慮しますよね?

 

着ている服でキャラ付けされることもしばしばあります。
自分が気に入って着ている服でも、他の人からはこっちの方が似合うのに~なんて言われてしまうことも。
かわいい系の服着ればもっとモテるのになんて言われた日にゃ
「そんな服持ってない! もう何を選べばいいんじゃ!」と叫びたくなります。
(今思うと制服って本当に楽ちんでいいシステムだったなと思います。)

 

この漫画『13月のゆうれい』の主人公・ネリは、モテたい年頃の女の子。
だけどかわいらしい服とかしぐさとかは苦手で、サバサバした自分自身を好きになってもらいたいという
(元がかわいい女しかいえない)ことを言っておりました。

 

©高野雀/祥伝社フィールコミックス

合コンに行くにも着飾ったりせず、かといってかわいい女子に嫉妬するわけでもなく、
どこか自分を素直に受け入れて、客観視しているところがある女の子です。

 

そんなある日、タイプの男の子が酔いつぶれ一緒に同居人の迎えを待っていると、そこにやってきたのはかわいい女装をした双子の弟・キリでした!
約3年ぶりの弟との再会が、まさかこんな姿で果たされるとは誰が予想できたでしょう?

©高野雀/祥伝社フィールコミックス

後日改めて話を聞くと、男子校で参加させられた女装コンテストで優勝したことをきっかけに、休日は女装をするようになったとか。

 

確かに子供のころからおとなしくて、かわいいなんて言われていたこともありました。
が、そのせいで変質者に襲われた経験もあり、そこから「かわいい」という言葉は彼には禁句でした。

 

しかし初めて女装をして、周囲からかわいいと言われたとき、キリはすっと腑に落ちるものがありました。
かわいいと言われているのは、あくまでも女装している自分であるということ。
男の自分と女装した自分を分けることで、かわいいと言われることへの恐怖が和らいだように感じたんだと思います。
 

そんな自分に偏見なく接してくれる友達・周防が、双子の姉の気になる人になるとは…
 

かわいらしい女性の服装が好きな彼は、キリの女装姿に一目ぼれ。
でもキリの女装は単にファッションの一部として楽しんでいるだけなので、キリ自身はもちろん女の子が好きです。
周防とキリは、同棲しているもののどちらもゲイではありません。
 

そんな状況にモヤモヤしていた周防の元に現れたのがネリでした。
(ちょっと名前が難しいですが、読めば慣れます!)
 

私がかわいい服装をすれば付き合ってもらえるのか?
でもそれって要はキリの代わりなんじゃないの?
なんて悩むネリ。
私だったら好きな人がしてほしい服装に合わせちゃいますけどね!(笑)

 

ジェンダーレスを主張する若者が増えてきて、昔に比べたら自由に自分を表現できる時代になったとはいえ、
やっぱり今でも女はこうあるべきとか、男はこうあるべきとか、私たちはまだまだ固定観念にとらわれています。

この作品は、そんな固定観念が自分自身を苦しめるなら、とっぱらったっていいんだよ、と言ってくれているように感じました。

 

男とか女とか限らずに、自分が自由でいられる自分を見つける、
それができたら世界はもっと生きやすくなるんじゃないでしょうか?
 

もつれてこじれた恋の行方は、どこと結びつくのか!?
あなたならどのカップリングを応援しますか!?!?

 

13月のゆうれい(1) (FEEL COMICS swing)
著者:高野雀
出版社:祥伝社
販売日:2016-07-25
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13月のゆうれい(2) (FEEL COMICS swing)
著者:高野雀
出版社:祥伝社
販売日:2017-04-08
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