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そこの、かつて童貞だったあなた。そして今も童貞なあなたも、もちろん。
この作品を1話だけでも読んでみましょうよ。

 

そうしたらもう・・悶絶すること間違いなし!

 

無限にニヤニヤしてしまいます。
第一巻の帯のコピーがとても秀逸。まさに「照れたら負け。」な内容なんです。この作品。

 

からかい上手の高木さん(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
著者:山本崇一朗
出版社:小学館
販売日:2014-09-10
  • Amazon

 

主人公、中学生男子の西片くんは、同じクラスで隣の席の高木さんから、毎日、執拗なまでのからかいを受けています。この攻撃に西片くんはまるで歯が立たず、高木さんの掌でコロコロ、コロコロと転がされます。連戦連敗。なんとか一矢報いようとする西片くんに、高木さんは小悪魔的な可愛さで一本取るという、一話完結のストーリー。

 

「飲みかけの缶ジュースをほしがる」とか「突然親切に勉強を教えてくれる」、「雨に濡れ、体操服を貸してほしがる」とか「自転車二人乗りの練習をしたがる」。

 

たわいもない高木さんの「からかい」に、ただ西片くんが翻弄されているだけなのだけど、これがギュンギュンと心臓を打ち抜いてくるからたまらないんです。

 

なんでだろう?
甘酸っぱく、なつかしい気持ちになるんですよね。こんな経験はしたことがないのに

 

なにより僕は、中学・高校と男子校でしたから(しかもかなりの人見知り)。
けれど、未熟ゆえの恥ずかしさがなつかしく感じるし、読んでいるうちに西片くんが昔の自分のようだし、高木さんがあの頃のあの子のように思えてくるんです。不思議です。

(C)山本崇一朗/小学館
(C)山本崇一朗/小学館
(C)山本崇一朗/小学館
(C)山本崇一朗/小学館

そういえば、こんなことはありました。

 

毎朝決まった時間の始発電車に乗るため、10分ほど駅のホームで並んでいる時。向かいのホームに同じように並ぶ同年代の女子と、ほとんど毎日チラチラ目が合う(と僕は信じてた)。

 

男子校の文化祭なのにわざわざ来た(らしい)2人組の女子が、「駅ってどう行けばいいんですか?」と聞いてくる(いや、君たち駅から来たでしょ!と思ったのは、丁寧に道順を教えて送り出した1分後)。

 

塾の帰り、急に大雨に降られたので、自習室で顔見知りだった女子と(仕方なく)傘を共有して帰る。

 

そうかー。あのときのあの子は実は……だったのかー。もったいない。。
 

うん。きっとこれが『からかい上手の高木さん』の魅力なんでしょう。
誰もが少しは体験したことのある、小さな甘酸っぱい「あるある」を増幅し、再現してみせてくれる。その体験が、たとえ妄想の産物だったとしても、脳が作りだした幻想として過去の記憶と同じ(ようなもの)ですし。

 

だから、自分がその昔、あの子にからかわれていた光景をいま思い出している感覚になり、思わずニヤニヤしてしまう。そのニヤニヤの世界に浸らせてくれる。

 

やばい。
もしかしたらこの本は、思った以上に危険なものなんじゃないだろうか。

 

1話読むと浸りこんで帰ってこられなくなる、誘惑にかられるマンガ。
僕はもう、常習者です。

 

からかい上手の高木さん(2) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
著者:山本崇一朗
出版社:小学館
販売日:2015-02-09
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