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 「オタク同士の結婚は楽」「年収1000万円以上で婚活している人は『グロイ』」「顔が良くて年収が高くて普通の人はいません」――あらゆる趣味を愛する人の集う結婚相談所「とら婚」が企画した、オタク女性の結婚やライフスタイルについて考えるトークセッション「OTAKU MARRIED LIFE」。「オタク婚」をした先輩による、出会い方から結婚後の生活、活動のポイントまで幅広い助言が、これから結婚を考える女性たちに届けられました。オタク男性との楽しい結婚生活を感じさせるエピソードが明らかになると、参加者からは笑いがこぼれ、終始和やかな雰囲気でした。

 

とら婚主催の「OTAKU MARRIED LIFE」には多くの人が集まった

 

 とら婚は、「趣味と生活を両立させるための相手をみつける」を掲げる結婚相談所です。2018年3月上旬時点で、会員数は有料・無料をあわせて800人。会員の男女比は、男性のほうがやや多い。今回の企画は、女性がより深く結婚について考える機会とするために用意したものです。

 

豪華な登壇者が語る、リアルオタ婚

  3月10日、都内で開催されたセッションに登壇したのは、恋愛・婚活の分析を得意とするライターのトイアンナさん、オタクの婚活過程を描いたマンガを手掛けたエッセイスト・マンガ家の御手洗直子さん、そして作家同士で結婚した、マンガ家のあらたまいさん。司会は、とら婚で相談員を務める小谷中宏太さんが担当しました。

 

 トイアンナさんは普段婚活や恋愛に関する記事の執筆が多い人。でも「『少女革命ウテナ』と『封神演義』で人生が狂った」と発言されるなど、ご本人いわく「ずぶずぶのオタク」だそうです。なお、今年1月に離婚されたことを公表されています。

 

 一方御手洗さんは、オタク婚活マンガのはしりとなった『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる』を描かれました。その後出産され、『おたくマンガ家ママデビュー!つっこみが止まらない育児日記』も出版。BL同人作家でもあります。

 

 

おたくマンガ家ママデビュー! つっこみが止まらない育児日記
著者:御手洗 直子
出版社:ベネッセコーポレーション
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 そしてあらたまいさんは、同人作家同士でご結婚されたとのこと。子育てをしつつ『巴マミの平凡な日常』を連載中です。

 

巴マミの平凡な日常 1-4巻セット
著者:あらたまい
出版社:芳文社
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 トークの最初のテーマは「オタク男性と結婚してぶっちゃけどうなの?」

 

「いいことある」オタク男性との結婚

 『電車男』が流行したころほどではないものの、「いまでももてない男の代名詞として使われることもある『オタク男』」(小谷中さん)。「オタク同士の結婚は、いいことがあるのか」というのはこれから結婚を考える人には関心の高いところです。

(bookish注:ちなみにもてない女の代名詞として、「オタク女」が使われるのかは未確認です)

 

 この問いに対し、3人からそろって「いいことがある」とお答えいただきました。

 「おた婚」要素が強いあらたさんは「すごくいいです。はっきりいってお勧めです」と前のめりに強調しました。あらたさんが訴えるのは日々の生活でのよさ。「めちゃくちゃ楽です。アニメを見ていても、今期の私の推し(のキャラクター)を追いかけていても何の文句も言わない」。これ、すごく気が楽そう。「お互い趣味に干渉しないかわりに、いいところがあると『いいね』と言い合う」(あらたさん)のは、オタク同士のパートナーとしては最高です。

 

 最近のマンガやアニメ、ゲームの展開では、実際の飲食店で2次元の作品の世界観が楽しめる「コラボカフェ」も増えています。こうした企画があるとあらたさんは「コラボカフェとれたよ、行こう。」と家族に声をかけるそう。1品の注文ごとにスペシャルグッズが手に入る場合「みんなの胃袋があれば私の推しが引ける可能性があるから。行こう」とも。家族でいければ、趣味と家族の時間をとれるうえ、布教にもつながりそうです。

 

 あらたさんの「(結婚後も)趣味とか続けたいですよね?」という呼びかけに、オタクとしては頷くしかありません。趣味の継続については「腐ったのも、腐っていないのも、舞台もコンサートもいけます。子供もある程度大きくなれば巻き込める」(あらたさん)。趣味と結婚生活のどちらも求めるのであろう参加者には朗報でした。

 

 トイアンナさんも「オタクの趣味がお互い爆発的に拡大した」とオタク男性と結婚していたことのよさを語りました。例えばマンガの蔵書。トイアンナさんが1500冊、前の夫の方が3000冊ということで「蔵書の量が一気に増えて、普段読まない分野のいい作品を読めた」。トイアンナさんが旦那さんの蔵書を読む一方、少女マンガの名作について「これ、読めや」と薦めていたそうです。

 

 オタク特有の「2次元の嫁」については「『(2次元の嫁と)一緒に寝る』っていうむちゃくちゃなことが、オタク同士ならできます。非オタク相手なら『きもっ』の一言で終わりですから」とご自身を例にあげて説明されました。男性キャラが好きな女性にとってはすごく大事です。

 

 御手洗さんも、旦那様がゲームオタクなので「(マンガを描くのに使う)ワコムの大きな液晶タブレットなどオタク用品を買うことに文句がない」とのエピソードを披露。さらに「「オタク同士だと話がはずみます。朝まで話し続けることが多くて、午前4時にようやく寝るということがけっこうありました」とも。

 

 もちろんオタクの結婚はデメリットもあります。あらたさんは「独身時代より使える時間は限られる」と指摘。トイアンナさんも「オタクが2人いて『お互い広がるね』なんて言っていると、エンゲル係数ならぬ、オタク係数が大変なことになった」と明かしてくれました。

 

 トークセッションは続いて、3人の婚活記へ。それぞれの出会い方と相手の決め方は多種多様でした。

 

年収1000万円以上の男性は「グロイ」?

 御手洗さんの旦那さんとの出会いは『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる』で描かれたように、インターネット婚活です。最初は年収を条件に探して会っていたものの「年収1000万円以上で婚活している男性は『グロイ』人ばっかり」という結論にたどりつかれました。この点についてはトイアンナさんも「年収1000万円以上の人をみると、何もかもそろっていてひとつだけ欠点がある人が多い。『この人と結婚する図がマジで見えない』っていう欠点があるうえ、年収1000万円以上稼いでいるから、その欠点を直そうとするモチベーションもない」と解説。

  

 トイアンナさんが、周囲の未婚の男性で年収1000万円の人の事例を挙げると、「年収1000万円以上の人」の具体例をあげると、会場からは「あーっ」と納得の声が広がりました。

 

 ちなみに、「いくらぐらいの年収ならいいのか」という問いには、「年収800万円を切ると、普通人間が増えていきます」(御手洗さん)。もちろん人の中身は会ってみないとわかりませんし、世代や業種にもよるかもしれませんが、多くの人から選ばなければいけないときに参考になります。

 

 一方トイアンナさんは20代前半でそのときの相手との婚約を破棄したあと「早く動かないと」と考え、結婚相談所から婚活サイト、友人の紹介と、あらゆる方面で相手を探されました。いろいろな場面で出会いを経験したなかで「いっぱい話すことがあるオタクだから、時間をかけてじっくり会えるところの方が出会いやすい」(トイアンナさん)という結論に。「合コンはどうしてもリア充ぶりたくなっちゃう補正がかかるので、素で話しても大丈夫な人とマッチングできるサービスがいいと思いました」(トイアンナさん)という考えは納得できるものでした。

 

 そしてあらたさん。なんと同じキャラクターで同人誌を描かれていた方で、出会う前から「(推しキャラについて)分かっている」と思い、お互いの同人誌を買っていたそうです。イベントで隣の配置になったのをきっかけに、距離を縮め、気があうと思ってつきあいに至り、結婚されました。

 

 出会いから結婚生活まで、結婚相手としてオタク男性に期待は高まります。しかし、「たまたま運よく、いい人だったのでは?今のオタク男性ってどんな人たちなのか?」という疑問は消えません。傾向として「オタク男性」はどんな人が多いのか。登壇者の3人が、それぞれ自分の経験から話してくれました。

 

布教型オタクに注目

 トイアンナさん曰く「今のオタクの男性は大きく2種類に分かれる」。

 まずひとつが、アニメやゲームなど好きなものがあって、それを多くの人に広めたい『布教型』。「布教してきた結果、オタクと認識されながらコミュニティーの中にいる。常に布教しているのでコミュ力は上がるし、非オタクに布教するので協調性や社会性も高いです」(トイアンナさん)

 もう一方は、コミュニティーと交わるツールとしてオタク趣味を使うタイプ。「オタクと名乗るけれども、それは女性にもてようとしなくていい、自虐のツールとして使っている。SNSやオフ会では作品を話題にするものの、本当はアニメ作品とか好きじゃない人もいる」(トイアンナさん)そうです。

  

 後者の人に出会ってしまった場合はどうすればいいのか、不安です。ただ「布教型が全体の6~7割ぐらいなので安心して会ってみてください。やばい人は会えば分かるので、逃げていいです」(トイアンナさん)との意見も。この解説には会場では「ほーー」と感心のため息が広がりました。

 

 御手洗さんは「私が出会うオタクの人は真面目で、地味だけどいい人だなという人が多いです」と解説。あらたさんも「いい人はすごいいい人」と話しました。

 

 ここであらたさんからは「オタクは何かにはまるとお金を使う。つきあって『自分』を相手のメインジャンルにできればお金が回ってくる」との意見が飛び出しました。確かに男女問わず、オタクはキャラクターや作品など何かに熱中すると惜しみなくその相手にお金を使うもの。それを踏まえると、「はまってくれれば自分に課金してくれる。『萌え』を提供し続ければ2次元ではない嫁になれる」(あらたさん)という考え方はアリかもしれません。

 

とにかく期日を決めるべし

 最後、3人に婚活について助言を求めると、「期日を決めるべし」で一致。出産・子育てを考えると、あまりゆっくりする時間をかけることはできなさそうです。

  

 トイアンナさんは「おしりの期日を絶対に決めること」と断言。「危機意識を持つことで動くモチベーションが変わります」とも強調しました。「婚活では無数の人に出会えるため『もっといい人がいるかも症候群』に皆さん陥ります。でも、もっといい人を選んでいる時間はない」そうです。

 

 御手洗さんも「子どもが欲しい人は急ぎ気味で活動したほうがいいかもしれません」とのアドバイスをくれました。あらたさんも「もし結婚したい、子どもがほしいと思うなら、残りの人生で今日が一番若いので、なるべく早く行動はしたほうがいいかなと思います」とエールを送りました。

 

 ついつい婚活期間が長くなってしまうのは、多くの人との出会いが用意され、「誰がいいのか」と迷ってしまうため。トイアンナさんは、「『私なんかを好きになってくれる人』とか条件がふわふわした人や、世間がいいという男性像を当てはめすぎて、自分の好みとずれるなど条件が矛盾する人は長引きやすい」と指摘。

 

 御手洗さんも「婚活で自分が1番優先するものを決めた方がいいです。1番優先するものを相手が持っていると、日々の生活で許せる範囲が広がります」と述べられました。最終的に「におい」で相手を決めたというあらたさんからは「旦那はこれから先、何十年も一緒にいるパートナー。一緒にいて『居心地いいな』と思う相手を選んでみるのもいいと思います」との言葉をいただきました。

 

 インターネットの広がりで、オタクにとって居心地のいいコミュニティーが見つけられる時代。趣味の世界でもメディアミックスによって楽しみはどんどん広がります。「結婚はしてもしなくてもどっちでもいい。結婚できたから『勝ち組』、できなかたから『負け組』「寂しい人生」とは全然思わない。それは人それぞれ、価値観次第」(あらたさん)というのは事実です。それでも「趣味を大切にしながらパートナーを見つけたい」と思うのであれば、今回のトークで出た3人の助言を参考にしてはどうでしょうか。

 


 

とら婚(https://toracon.jp/)とは?

同人誌やオタクグッズを取り扱う書店 「とらのあな」を運営する 株式会社虎の穴の創業者が立ち上げた結婚相談所。「趣味と生活を両立させるための相手をみつける」を掲げる。個別で、相手を紹介するほか、テーマを設定したパーティーを主催する。現在、会員数は有料・無料をあわせて800人(3月上旬時点)。無料会員は有料でパーティーなどに参加できる。会員の男女比は、男性のほうがやや多い。 IBJ の運営する日本結婚相談所連盟に加盟している。

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