TOP > マンガ新聞レビュー部 > 『やれたかも委員会』結局「やれる」「やれない」とは...

『やれたかも委員会』の実写ドラマ(AbemaTV)についに我らが堀江さんが本人役で登場だ。
マンガ新聞としては、このタイミングでもう一度視点を変えてレビューを書いてみようと思う。おおまかな内容に関しては語り尽くされているので割愛しよう。

 

道玄坂23時、エロ可愛い子とダーツ、ボディタッチ。『やれたかも委員会』を読んで思い出したあの夜。

実体験からみる『やれたかも委員会①』の女性審査員が厳しいわけ

 

私が一読したとき一番に感じたのは、この作品は貴族の嗜みだなということだ。
はっきりいって、自他の「やれたかも」をじっくり咀嚼して嗜めるのは、今現在「やれる人」だけである。

 

やれたかも委員会 1巻
著者:吉田 貴司
出版社:双葉社
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そして、多くの恋愛・ナンパ本にも書かれているとおり、「やれる人」の一番の特徴はイケメンでも金持ちでもなく、姑息なプライドをぶん投げて「やりたい!」と臆面もなく言える人だ(※スマートな土下座などできたら尚よし)。

 

つまり「やれる人」は、いまや「やれた」か「やれなかった」(もちろん横っ面にビンタ食らうこともある)経験しかない。「やれたかも」なんてふわっふわしたこそばゆい経験は、過去にそっとしまった宝物なのだ。

 

そう、本作はそんな「やれる人」たちが、そっとしまった甘酸っぱい宝物を嗜みなおせるように周到に設計されている。その点が本作最大の魅力だ。

 

まず、相談者はまだ「やれる人」側にきていない人ばかりである。それはある意味当然で、彼らが相談にくる理由も、結局は「もしまた似たような状況なったら今度はどう動くのが正解か」ということなのだ。ストーリーの本線であり、これはこれでいいだろう。

 

一方、注目すべきは委員会のメンバーも「やれる人」がいないっぽいことだ(女性もいるけどね)。委員会がジャッジしていることをよくよく見てほしい。それは、「その時ただ流れに身を任せて、ノーリスク、ノー努力、ノーチャレンジでもなおやれたか」ということである。一方、「やれる人」は、死にかけの鮭よろしく流れがあれば猛烈な勢いで遡上していくような人ばかりであろう。だから本当に「やれる人」が委員会にいたら、すべてのケースは「やれた、if you go」と相談者を一蹴していくだろう。
ここがポイントで、「やれた、if you go」かもしれないけど、それは言わぬが花!としているところが本作独特の雰囲気と魅力の源になっているのだ。

 

いわば”相談者”も”委員会のメンバー”も孵化寸前の魚卵であり、貴族になった「やれる人」側の読者から見たらキャビアに等しい。読者はスプーンで彼らの体験をすくいとりながら、自分にもそんな星の時間があったな。。と悦に浸ることが許されている。。。それが本作がこんなにも注目を集めている理由であろう(逆に、おそらく現役で戦っているDT諸氏などは、本作を読んでkindle端末を噛みちぎっているはずだ)。
読者と登場人物のポジショニングが明確で絶妙なのだ。その俊逸な点に注目しながら、今回もう一度漫画を読んで、ドラマを観てほしい。
私には能島塾長の
”「やれたかもしれない夜」は人生の宝です”という言葉だけが「やれる人」側の読者と登場人物をつなぐ言葉だと思えるのだが、あながち間違えていないだろう。

 

そして、堀江さんのケースだが(Noteの漫画で読んだ)。。。う~ん。。。えーと、これはインサイダー取引なので委員会の判断とおりですな(笑)ドラマは3月10日23時よりAbemaTV でとのこと。楽しみましょう!

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