TOP > マンガ新聞レビュー部 > 欲望うずまく芸能界と、それに群がる女性たちのリアル...

欲望うずまく芸能界と、それに群がる女性たちのリアル体験談『15歳、プロ彼女~元アイドルが暴露する芸能界の闇~』

今、ティーンズラブコミックの原作を書いています。
そこで編集部から指示があったのは「お金持ってるか、ステイタスのある男性との話」にしてくれ、ということです。
どうせヤるなら夢を見たいんだそうです。

 

和久井は根っからの下僕・年下好きなので、玉の輿願望みたいなのがぜんぜんありません。なので、うっかり犬のように慕ってくる男子との話ばっかり書いてました。まったく空気読めてなかったようです。

 

で、わかったような感じで分析すると、お金やステイタスを持つ男性と関係するって、自分の価値が上がったような気がしたり、お小遣いや高級なレストランといった、わかりやすい報酬があっていいですよね。

 

でも現実では、自分の相手は気が利かない無神経男だったり、収入はそこそこあればいい方で無職だったりギャンブルにはまっていたり。自分の気持ちを満たしてくれるわけではない男性とセックスする場合が多そうです。

 

だからこそ夢を見たいわけです。しかしティーンズラブコミック的な願望を、夢で終わらせるのではなく、実践している女性たちがいます。プロ彼女と言われる人たちですね。

 

これの実録コミックが『15歳、プロ彼女~元アイドルが暴露する芸能界の闇~』です。

 

15歳、プロ彼女~元アイドルが暴露する芸能界の闇~ 1巻 (女の子のヒミツ)
著者:大久保ニュー 原作:ふめいちゃん
出版社:アムコミ
販売日:2017-12-08
  • Amazon

 

この漫画の主人公は、売れない地下アイドル。広告代理店のおっさんたちが集う乱交パーティに誘われ、数10万というお小遣いをもらったことから、人生が変わります。
上昇志向が強い彼女は、おっさんたちを利用して仕事を得たり、自分の身の回りのアイテムをグレードアップさせていきます。

 

この主人公の魅力は、非常に冷静で客観的視点があり、そして心の奥底では純粋さを失っていないことです。
さんざん乱交はしているけれど、付き合うなら自分を大事にしてくれる人がいいと願い、彼と素のままで付き合えるラブちゃんを羨ましく感じます。

 

「セックスしたい男ナンバー1」の芸能人と付き合っていても、冷めた目で彼を評価し、自分を含め他人を大事にしない彼に対して疑問を感じているんです。

 

「セックス大好き!」とか「セックスするのはお金のため!」なんてキッパリ割り切っているわけでもない。ただ「特別なこと」と思っていない感じなんですよね。自分がアイドルとして男から消費されていることもよくわかっているし、それをどう利用していくかを探っていく頭の良さと行動力があります。

 

某スポーツ選手の交際相手が世間で大バッシングを受けていますが、彼女もこの「プロ彼女」だろうなと予測しています。売れないタレント崩れであることなども、プロ彼女の条件にぴったりです。作品によると「金持ちと結婚する会」というのがあるそうです。そこで女優などの容姿端麗な女性たちが、日々ステイタスのある男性たちの気を惹くために全身隙なく装い、話術や振る舞いに磨きをかけているのだとか。数多の男たちと会い、男との関係を完全にコントロールすべく日々切磋琢磨してるわけです。

 

ティーンズラブコミック読んで夢見てるだけの一般人には、とうてい敵う相手じゃないですね。 彼女たちは完璧に男たちの気を損ねることなくコミュニケーションが取れるんです。
そのスポーツ選手が、どんなにバッシングされても彼女と別れられないのは、ひとえに彼女の「男扱い慣れ」にある気がしています。その選手とはちょっと面識があるんですが、彼はたいへん純粋でチャーミングな人なのです。トップ選手ともなると、こういう魑魅魍魎が跋扈する世界に触れる機会が出てくるってことなんですね。

 

彼女たちのように、ステイタスのある男性をかたくなに求める女性を何人か知っています。


ひとりは学校の友人でした。「医者・弁護士限定パーティ」に行ったり、お眼鏡に適う男性(金持ち度合い)とは平行して何人とも付き合い、最後は「この歳(33歳くらい)になったら、いいのは残ってないから奪うしかない」と言って、造園業の会社社長を略奪してました。あの「金持ちと結婚する」という執念はすさまじかったです。

 

もうひとりは、旅行系の会社を運営している社長の愛人をしている女性で、儚げな美人でした。彼女は「社長と知り合う会」みたいな合コングループに参加していて、そこでその社長と出会ったとのこと。自分の気が向いたときに英語を教えるなどのアルバイトをしていて、税務署の調査が入ったときは「私、男に囲われてるんですよー」とカミングアウトする潔い人でした。

 

一方で、こんな話も聞いたことがあります。モデルをしている女子が「同僚のモデルに誘われて旅行に行ったら乱交旅行だった」というんです。「おっさんたちのおごりで京都に行こう」と誘われ、行ってみたらホテルのスイートで行為が始まり、同僚のモデルはおっさん数名相手と声をあげていたのだとか。旅行翌日に和久井が彼女と会ったときに、呆然としながら話していました。作品で主人公が初めて乱交パーティに呼ばれていった話は、このモデルの子の体験とそっくりです。

 

この作品は、単なるヤリマン女の回想録ではありません。
アイドルという、男の気を惹く女としてのステイタスを持った主人公が、自分の身体を売りつつ、女の業に気づいていきます。

 

印象的なのは、彼女が輪姦されたとき、めっちゃくちゃ腹を立てていたことです。
それまでさんざん乱交を経験し、愛のないセックスをすることになんのてらいもなかったのにも関わらずです。彼女が腹を立てた理由は「金も貰わないのにタダで」「中出しされて、アフターピルで猛烈な体調不良と戦っているのに、男は『気持ちよかった』としか思っていないこと」です。
つくづく、レイプに傷つかない女はいないんだ、と思いました。

 

そして思うんですよね。どれだけの女性が、幸せなセックスをしているのかしらって。
女が男性に求めるものは、人それぞれです。お金かもしれないし、心のつながりかもしれない。なんでもいいのだけれど、自分が今、セックスをしている相手から、女性たちはその求めるものをもらえているのでしょうか。

 

多くの場合は、その幸福感を得ていないように思います。自分が客体になって男性に体を提供している限り、男性になにも期待せずにはいられません。

 

つくづく、女の性は取り扱いが難しいなと思うのです。

この記事に類似する記事

▶マンガがお得に買えちゃう情報満載!

人気のコメント

新着コメント

ログインして
すべての人気のコメントを見る

ご自身のTwitter、Facebookにも同時に投稿できます。

《マンガ新聞》公式レビュアーの方はログイン
 ※新規ゲストのログイン機能は準備中となります

利用開始をもって
《利用規約》《個人情報の取扱について》
同意したものとみなします。
ログインメニューに戻る
ログインメニューに戻る
パスワードを忘れた方は
《パスワード再設定》を行って下さい。
ログインメニューに戻る