TOP > マンガ新聞レビュー部 > たった40万円の収入で「共働き」って堂々と言えんの...

夫の扶養から抜け出したい~専業主婦の挑戦~

 

衝撃的な内容だった。そしてこう言い切ってしまう男性が現存することに驚いた。そんなコメントを書いたところ、「いますよ!います!」「こういう男性の方が多いと思います・・・」という実存実態を示すリアクションをいただいた。

 

周囲にいるように思えないが・・・という感想を持ったものの、家庭の外で会う顔は家庭の中の顔とは違うのかもしれない。

 

私は現在、6歳の長男、4歳の次男、2歳の三男四男(双子)に囲まれている。妻と二人の生活と比べて家事や育児の量は指数的に増加している気がする。よく「双子ヤバそう」と言われるが、むしろ、長男が生まれたときのライフスタイルの急激な変化の方が大変であった。

 

保育園に行っている時間以外、つまり、子どもが自宅にいる時間は必ず大人が傍に必要だ。ワンオペの日は、夜子どもが寝ているときちょっとした外出もできない。

 

自分のことは自分でやる、夫婦二人で助け合って行う。それでも量的には知れていたが、子どもが増えるとそれだけ量が増えていく。ポジティブなあきらめによって質は低下したかもしれないが、朝起きるところから夜寝かせつける子育てと、家事・炊事を日常のオペレーションからなくすことはほとんどできない。

 

妻は自分のことをワーキングマザーと表現する。そうなれば必然的に私はワーキングファザーとなり、ともに「ワーキング」しているわけだから「共働き」だ。ここで子育てや家事・炊事を「仕事」や「働く」と位置付けるかどうか。

 

ここに登場する「つとむさん」は、子どもが生まれるまでは非常に気の利く、素敵な夫だったようだ。仕事熱心で人望も厚い。振る舞いも紳士的で

 

大好きだった」とある。

 

だった・・・(過去形)

 

家計の状況から働くことを推奨し、主人公の「私」もパートに出る。そしてパートの収入と保育園の費用に消える。体力は消耗する。子どもが熱を出せば働けず、収入は下がる。それでもフルタイムではない働き方によって生まれた時間で家事・炊事をすべて担う。

 

これまで担っていた時間は仕事で圧迫されたにもかかわらず、少なくなった時間でこれまで通りのタスクをこなす。これは消耗する。家事・炊事の質が落ちるのも無理はない。というかそれが自然。

 

そんな構造を知ってか知らずか、つとむさんは依然と同じ生活を求め、質の維持を要求し、さらに収入の低さによって、自分と妻は対等の立場ではないと言い放つ。

 

大好きだった

 

という言葉も頷ける。さて、ここでいくつかの疑問が残る。

 

もし、「私」の年収がつとむさんの年収を越えた場合、彼はどのような態度を取るのだろうか。

もし、家事・炊事も仕事である「家事労働」という考え方がつとむさんに芽生えた場合、彼は「共働き」とは何かを改めて考えるだろうか。

 

もし、「私」が倒れてしまい、「私」が担っていた子育て、家事・炊事をすべて背負ったとき、彼はどのような行動をするだろうか。

 

私自身がどれくらい妻にとって、「共働き」家庭をする夫として点数をもらえるのかはわからないが、少なくともつとむさんの境地にはたどり着けそうもない。

 

改めて、本当につとむさんのような男性が、現代日本社会に存在するのかがわからない。どこにいるのか教えてほしい。

 

夫の扶養から抜け出したい~専業主婦の挑戦~

※上記リンクから作品を読むことができます

この記事に類似する記事

▶マンガがお得に買えちゃう情報満載!

人気のコメント

怖い怖い、僕もこれを他山の石として気を引き締める必要があるな。今、ウチでは、「こどもを育てる」というのは夫婦のプロジェクト。お互いがどのようなリソースをどのタイミングで投入するかを相談して協力する。

新着コメント

たった、か。。。世間の基準はそんなもんか。

ログインして
すべての人気のコメントを見る

ご自身のTwitter、Facebookにも同時に投稿できます。

《マンガ新聞》公式レビュアーの方はログイン
 ※新規ゲストのログイン機能は準備中となります

利用開始をもって
《利用規約》《個人情報の取扱について》
同意したものとみなします。
ログインメニューに戻る
ログインメニューに戻る
パスワードを忘れた方は
《パスワード再設定》を行って下さい。
ログインメニューに戻る