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堀江貴文が『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』を読んで思うこと。

エッセイマンガが花盛りなのは、ネットで気軽に発表できて、スマホやSNSでシェアされまくり、単行本などになってマネタイズできるようになったからなのかもしれない。性の多様性のカミングアウトがカジュアル化し、レズ風俗のレポすらpixiv経由でマンガになってしまうという。その現象に興味を持ったので本作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』を読んでみた。

 

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
著者:永田カビ
出版社:イースト・プレス
販売日:2016-06-17
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しかし、レズ風俗に行くまでの前置きが長い。ものすごく長い。

そして正直、こんな摂食障害とかなったことない身としてはさっぱり理解はできないのだが、ここまで思いつめてしまうんだ。そしてそういう人は氷山の一角で沢山いるんだろうなあって感じてしまった。

作中で描いてある通り、高校生までは普通の女子だったようだ。絵が上手いというのは私の様に絵が下手な人からすれば物凄い才能なんだけど、「普通の生活」「親や先生、周りからの承認欲求」を意識しすぎて、普通の人になれない作者は、うつや摂食障害になってしまう。こういう人はアドラー心理学ベースの教育を受ければそうはならなかったかもしれないと思う。この作者に「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」をプレゼントしたくなる。

 

20世紀の様なネットやスマホが普及してなかった時代と違って、今は相当な多様性のある生き方ができる時代だ。私の主宰する「堀江貴文イノベーション大学校」でもそんな生き方を応援している。だからこの作者も性的指向も含めてもっと自由になっていいはずだ。しかし、レズ風俗に行くという決断すらも、そこに行くための準備に時間をかけるという、これまた私とはかけ離れた行動を取っているが、まあそういう人も沢山いるのだろうなあ。

 

レズ風俗体験とその後についてはぜひ作品を読んで欲しいのだが、グローバル化が進み、ロボットやAIが仕事の大半をやってくれる時代に真面目な子たちの一部は、この作者のように精神を病んでしまう事が今まで以上に増えてくるのではないか、という問題意識も持った。

そしてそこから回復することの難しさも目の当たりにする。ぜひこの作者も、もっと先へ自由に飛び込めるように、これからも前向きに生きて欲しいとおもう。

 

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