TOP > マンガ新聞レビュー部 > 「ストーカー行為は犯罪です」悪の手段でストーカーを...

「ストーカー行為は犯罪です」悪の手段でストーカーを社会から抹殺する『ストーカー浄化団』がエグくて頼もしい。

恋なのか愛なのか独占欲なのか、ストーカーというものはまことに恐ろしいもので。

一方通行の感情が暴走して相手をつけまわし、独特な正義感までもって独占しようとする。

 

「好き」の押し売りというか、恋の空振りというか、もの悲しい一面もあったりする。

 

本作『ストーカー浄化団』は、そういったストーカーに一切の同情を見せず、冷静に分析して罠をしかけてストーカーを捕縛し、超越した悪の手段で社会から抹殺する一味を描いている。

 

ストーカー浄化団(1) (イブニングKC)
著者:オオイシ ヒロト
出版社:講談社
販売日:2019-01-23

 

この一味がなんともエグくて頼もしい。

 

キザで被害者をやさしくエスコートする“岡島”。

腕時計、服、歯のインプラントまで瞬時に見抜く“虎徹”。

精密な嗅覚とナンパ能力で調査する“仁村”。

 

三人で力を合わせてストーカーから被害者を守り、そこから、ストーカーを精神的に追い詰めて攻撃し、あげくの果てには拷問まで行ってしまう。

そういったストーカー撃退をなんと無料で引き受けるというすんごい設定。

 

この「無料」の設定には実は裏があるのだが、それは1巻を読み終えると

「うわー。どっちがひどいのかなー、これ」

というオチがあるのでお楽しみにしていただきたい。

 

被害者とストーカーのキャラが立っているところも見どころ。

何でもありの「無敵君」に進化したストーカーが発する

「洗脳 解いてあげるからね」

という台詞は、正義感が暴走していてきれっキレの状態ですさまじい。

 

 

『闇金ウシジマくん』は実写化の成功例といえるが、あの作品を好きな方はきっとこの『ストーカー浄化団』も気に入っていただけるかと思われる。

この作品も『闇金ウシジマくん』みたいに格好良くドラマ化、もしくは映画化してほしいな、と願わずにはいられない。

 

ストーカー浄化団(1) (イブニングKC)
著者:オオイシ ヒロト
出版社:講談社
販売日:2019-01-23