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人は見た目が100%か…ブサメンの自分とイケメン自分の二重生活『外見至上主義』

容姿端麗であれば、いじめられない…。
残酷だがそういう事実もあるのかもしれない。

 

私が小中学生の頃にも、首に何重かのシワがあるだけで「キモい」といじめられていた女の子がいた。体のコンプレックスをけなすなんて今でもやるせない気持ちになる。

 

そのいじめられていた彼女は今どうしているのか。
美女になって、あの頃と人生が変わっていないだろうか。

 

このファンタジー漫画『外見至上主義』のブサメン主人公のように。

 

外見至上主義 01
著者:T.Jun
出版社:KADOKAWA
販売日:2018-09-28

 

高校生の長谷川蛍介は学校でいじめに遭っていた。ターゲットにされやすいブサメンで、友だちはひとりもいなく暴力や罵倒に耐える孤独な日々。

 

そんな蛍介は現状打破すべく、有名芸術高校への転校を決意。母ひとり子ひとりの決して裕福ではない家庭だが、母親の援助により実現、同時に一人暮らしを始めた。

 

そしてある日、目覚めたら「超絶イケメン」になっていた!なんと蛍介は、体を2つ持ったのだった。

 

学校ではイケメンの自分、深夜のコンビニバイトではブサメンの自分。性格や思考はそのままで、2つの体を行ったり来たりの二重生活が始まった…。

 

■純粋な心でイケメンの体を受け入れる

 

この物語の主人公・蛍介は、モデル並みのイケメンの体を手に入れることで、学校では女子からのラブラブアプローチにあったり、男子からは気に入らないと喧嘩を売られてしまうが、どちらにしても人気者。

 

転校前までは、ひとりで歌を熱唱し、編み物、マインスイーパ、動物とのお喋りで自分を癒やすという残念すぎる日常だったが、夢見た友だちと過ごす日々が到来したのである。

 

性格は以前のままで外見は超絶イケメン。体験したことのない事柄が毎日押し寄せて内心は動揺し、イケメンになったからと奢ることもなく、純粋さがとても可愛らしくて、よかったね!とおもわず微笑んでしまう。

 

■外見を重要視する韓国らしさ

 

この漫画の作者は、ショッピングモールのCEO、モデル、歌手としても活躍する韓国人。

 

ご存知方も多いだろうが、韓国は本当に「外見至上主義」であると思う。

 

私は韓国ソウルに約6年ほど住んでいたが、移り住んだばかりの頃は、韓国人女性とルームシェアし、2人で暮らしていた。その韓国人女性はどこにでもいる普通の会社員だったが、彼女自身は顔や足を、彼女の母親は鼻を整形していた。部屋にはモデルのようにポーズする彼女自身の特大写真を飾り、美容は念入りで、自宅でアカスリをし、彼女は私によくフェイシャルマッサージをしてくれた。

 

そんな影響もあってか、私もふだんからキレイにしていようという心がけは身についた(整形まではしていないが…)。

 

その後、映画や音楽系の仕事をしていた私は、整形外科や歯科医院が飲食店並みに軒を連ね、外交官や芸能人が住む狎鴎亭洞という地域に引っ越し。韓国人の友人や、仕事仲間があちこちに連れて行ってくれた。なかなか入れないお店やパーティ、セレブたちが集まるところなど。そして仕事の依頼までも増えていった。とにかくモテたのである(笑)。

 

自身の外見を気遣っていると、さまざまなチャンスが巡ってくるのかもしれない。でもそれは、程度の差はあれどどこの国も同じなのかなという気がしている。

 

外見というのは人となりが全面に現れてインパクト大。この漫画は、ちょっと自分を見直してみようか…という気にもさせてくれると思う。